2015.7.31 ツイッターから転載…時頼と源氏物語の原稿、「第三章第三代執権泰時と時頼」完了。スマホが壊れて新しくなったのを機に入れたアプリのフォトエディターで遊んでます!
7月21日
時頼と源氏物語の原稿、「第三章第三代執権泰時と時頼」を書き進んでいます。時系列に並べると、時頼4歳の父時氏、六波羅探題を終えて鎌倉に戻り死去→竹御所、将軍頼経と結婚→御成敗式目制定・明恵上人逝去→北条実時、小侍所別当に→竹御所崩御。仙覚新釈迦堂住持に→親鸞一切経校合、です。
書き直しを決める前の原稿では時頼に特化して書いていたので、実時が小侍所別当になったことも、竹御所と頼経の結婚も、仙覚登場も入れる機会がありませんでした。親鸞の一切経校合と時頼を書くことになって年代をたどったら自然にこの流れが。やっと原稿に厚みがでました。
私のなかには惑星の楕円軌道のようなイメージがあって一旦は挫折して遠のいても必ずもとの位置に戻って完成する。円環…。文学に挫折して長いけれどその間歴史に嵌まってこれでいいと思っていたけれどやはり軌道は生きていて文学に戻りつつある。失われたはその円環の小説。そんな感じがしています。
今日で一年。調べてみたらそうでした。昨年七夕の日に建長寺様で「七夕と源氏物語」の講演をさせて頂き、休憩時間に廊下で『北条時頼と源氏物語』のタイトルが突然浮かんだのでした。「第一章六波羅で時頼誕生」を書き終えたのが去年の明日。先にタイトルが浮かび文章はあとからがパターンのよう。
緑の水鏡@井の頭公園。涼やかです。
7月22日
北条時頼と源氏物語の原稿。遡って書き直している第三章「第三代執権泰時と時頼」、やっと第八章で書こうとしていた実泰に戻ってきました。実泰が自害を企てたために実時が後を継いで小侍所になったのでした。それを記すのが『明月記』。金沢文庫図録では誰からの情報か不明とありますが、親行ですね。
7月23日
朝一番でスマホが壊れ警察署からは落し物が届いていると電話があってなんという日!と思いつつ警察とスマホのショップで半日潰して疲労困憊。少し休んで息を吹き返しました。スマホは保証に入っていたので五千円で新品と交換して下さるそう。届くまで代理のスマホまで貸して頂けてほっとしています。
といいながら、台風が近づいている空は雲が吹き荒れて青く澄んだ空に羽根のように薄い白い雲や少し灰色の妖しい雲やなんかなんか気象の大変さを孕んでいて、そういう空が好きだから満喫しました。
7月25日
今日の夕焼け。スマホが壊れて同型の新品と交換して頂いて最初の撮影。最初の投稿。データの復旧とか使っていたアプリを思い出しながらのインストールとかこれからいろいろ。
7月26日
鉄道模型がやってきた@吉祥寺アトレ地階 今日の夕方まで
やっと北条時頼と源氏物語の原稿の書き直し、「第三章 第三代執権泰時と時頼」を書き終えました。ふうっ~とひと息。今日中に校正して手放します。(そうしないと後が詰まってる……泣。と、そろそろ焦りが)
原稿の最後は親鸞の帰京。文暦二年2月に一切経の校合に加わり、泰時が設けた宴席に参加して9歳の時頼から質問を受け、答えに感服した時頼を利発と称えた。その7月に同じ泰時から念仏者禁制が出されて親鸞は帰洛したらしい。時頼が親鸞を信奉しそうなのを避けるため?という気がしてしまいました。
7月28日
北条時頼と源氏物語の原稿、第三章第三代執権泰時と時頼を手放してとても軽くなった気分の机周り。これで心置きなく鎌倉の源氏物語と万葉集の二本にかかれます。あと、鎌倉と比企というテーマが一つ。これは新しいから楽しみ。小川町と鎌倉将軍について書く予定。多分まだ誰も真剣にとりあげていない。
アプリでフォトエディターというのがあったので試しに使ってみたくなり、やってみた結果です。先日のアトレで撮った鉄道模型。
7月30日
フォトエディターで今朝作ったスマホの壁紙用写真です。
『鴨東通信』夏号、西谷功氏「釈迦十六羅漢図―苦行の釈迦像と泉湧寺の宋式儀礼」を興味津々に拝読しました。
中に「常思惟」の語があり最近検索したことを。「おもう」には「思う」と「想う」があり、私の周りでは想うを使う方が多い。でも私は思うのほう。違いを検索したら、思うは思惟・思想・思索・思念など哲学的。想うは想像・構想など対象が具体的。なのに思うが軽く感じられるのは常用漢字だからかも。
雷が鳴って雨脚の強い雨が降り出しています。
吉祥寺の朧な夕焼け。
反対側ではもう満月といっていい月が。でも朧な輝き。
北東から投網を広げたような雲がみるみるのしてきて月が隠されてしまいました。綺麗な満月を観られたのにあっという間に。
7月31日
時がたったからというだけでなくやはり鎌倉の源氏物語から抜けた広がりがすべてに大きく関わっている。広がりって大切。必至になっている時は当然だけどやはりその時は視野も狭いしぎすぎすしている。結果を出して手を引くとこんなに醸造。余裕。昨夜は失われた時を求めてに浸って寝ました。
茶碗に珈琲をそそいだ…。プレヴェール「朝の食事」。日常の何かの動作をするたびにこの句が浮かぶ。別れの朝、恋人の、自分の、一挙手一投足が脳裏に眼に焼きつけられてゆく。この句によって私も一つ一つ確認しながら生きている気がする。本の扉に「恵存 …様」と記してまたそう思いました。
読書通信社というところから『新本特価情報』を送って頂いて見てたら『玉葉』全三巻¥32,000が¥6,415と。思わず手がでそうなのをぐっとこらえて『明月記』ならと。余裕ができたら『明月記』を読んで過ごしたいと思っていたことも。山中智恵子さんみたいに。