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2015.7.16 ツイッターから転載…『吾妻鏡』の会に行き、大宮八幡宮の七夕神事に行きました。鎌倉ガイド協会の講演のHPに載せる原稿のこと、松尾剛次先生『知られざる親鸞』など

7月6日
雨のなか、吾妻鏡の会に向かっています。奥州平泉の泰衡に義経追討の院庁の宣旨が出されたところです。タッキーファンの私には辛い条です。なでしこも、頑張って!

新しく入会された方が母校の教師をされていて、在職中の校長が私の中学時代の憧れの先生だったことが判明。懐かしさに話が盛り上がった時、九月にOB会があるから、その時卒業生でこんな活躍をしてる人がいるとみんなに紹介すると。憧れの○○先生、その方に『源氏物語と鎌倉』を知って頂くなんて、時空を超えてタイムスリップする気分です。母校での講演、鎌倉の源氏物語を後輩に知って貰いたいと思っていたのが実現するかも。

10月開講の府中市TAMA市民塾の講座「鎌倉の万葉集と源氏物語」。さっき受付で応募状況を伺ってきたら、定員オーバーで抽選になるそう。鎌倉での活動をそのまま今度は多摩で。鎌倉の源氏物語とはいうけど、源氏物語はただの国民的文学ではありません。世界に冠する文学です。

7月7日
大宮八幡宮の七夕神遊びの神事に生きました。

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新暦の七夕は雨の通例どおりに今年も雨。宮司様のお話にもありましたが、今年の旧暦の七夕は8月20日とか。その頃は晴れるにしても、大宮八幡宮様は七月七日の日付けを守られて新暦で。鎌倉の源氏物語のイベントも新暦にするなら、雨でも大丈夫なシンポジウムがいいなあと。それが願い。

大宮八幡宮では七月一日から十五日まで清涼殿で乞巧奠の飾りをされます。七夕の室礼をと考えて冷泉家の乞巧奠を参考に始められたそうです。その後鎌倉の鶴岡八幡宮でもされるようになったのでした。同時に乞巧潜り神事が行われ、宮司様を先頭に五色の布を垂らした中を地の輪くぐりのように廻ります。

五色の布を垂らしたこの中を、左回り、右回り、左回りと、三回繰り返します。どうぞ皆様行かれて下さい。

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芸事の上達を祈る七夕。そのために飾りの中でも雅楽の楽器が置かれます。これは琵琶と六弦の事。和琴だそうです。隣に篳篥や龍笛もあります。

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7月8日
六月にさせて頂いた鎌倉ガイド協会の方々への講演のHPに載せる原稿が届きました。しっかり受け止めて頂いて、「七夕は鎌倉の源氏物語の日」宣言が一つのムーブメントになっていくよう頑張って下さる手応えを感じ、嬉しく思っているところです。今年の七夕には間に合わなかったけど・・・

7月9日
雨の井の頭公園。神田川の源流です。

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今日の道中のお供は金沢文庫図録『北条実時』。貴方が鎌倉の公家社会を開いてくれたと言って頂けるようになって私の役目は終わったと安堵の思いで感じる昨今、どんどん本来の仕事である小説に戻ろうという気持ちが募っています。鎌倉の源氏物語が決着つく日がくるとは思わなかったから諦めてたのに。

雨の横浜駅。

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雨の鎌倉。これも風情。ラッシュを避けて少し一息。今日のご講演は松尾剛次先生。折があったら伺いたいけど半ば諦め気味だったのに廊下で機会を頂けて質問を。親鸞上人のこと。伺ったら平凡社新書で『知られざる親鸞』を出されているとの事。今日の収穫。

建長寺様の桔梗。

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白い蓮の蕾。明日開くでしょうか。

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建長寺様境内の柏槇、ビャクシン。蘭渓道隆が中国から持ってらした種を蒔いたものだそう。海を渡ってきた種子がこんなに成長して何百年も。柏槇、私はまだ一枚も満足した写真を撮れてません。風格負け。

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7月10日
鎌倉の源氏物語に専念しているあいだ封印していたことを徐々に徐々に外していってます。今夜は短歌絶叫コンサートに。安心して「追憶」に浸りました。

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7月12日
水引草。懐かしい花ですけど、鉢植えでみつけて嬉しくて植えたら繁茂することすること。八重葎の庭に一役担っています。

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松尾剛次先生『知られざる親鸞』を拝読中。小説等で読んで知っていても親鸞をこのような正式な研究で読むのははじめて。親鸞は慈円のもとに入室し、二度目の夢告を得た延暦寺大乗院は九条兼実が旦那で、慈円が天台座主の時に建立された。それゆえ兼実は慈円の弟子の親鸞を知っていた可能性があると。

7月14日
今日は先月の鎌倉ガイド協会の講演のHP用原稿の仕上げをします。二時間ぎっしり詰まった内容のテープ起こしはさぞ大変だったとご苦労を思いながら手を入れさせて頂いています。(講演時、一旦休憩になった時に、メモとれない!と悲鳴があがりました。それ程突っ走ってお話しました。笑)。種々感謝!

寛元四年(1246)仙覚が「寛元四年本万葉集」完成の項にさしかかりました。先日ガイド協会の方とお会いしたら「講演で仙覚の業績を知ったのであの後妙本寺をガイドした時、今まで以上に仙覚碑や竹御所の説明をすることができた」と。「七夕の源氏物語の企画も手伝いますよ」と言って頂き頼もしく。

でも、私はもうやるべきことは全部やった、後は鎌倉の方に任せてと思っていたのですが、七夕の源氏物語の企画は私が動かないと結局何も起きないのかなあと、今年の七月七日の現状からも思いました。私個人で動くレベルの問題ではないと思って引いたのですが・・・

7月15日
八丈島で地震が連続して起きているのに、その八丈島の方向から雲が発生しているので気になって撮ってきました。いわゆる地震というほどの雲でないから三宅島の?とか。

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この雲、おかしな雲で、八丈島の方向(南)から北へ架橋しています。全く見事な架橋です。

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架橋する低空の雲のない空はこんなに綺麗でした。

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講演を間近に控えた方の咳ツイートにドッキリしたあと、メールを見たら昨夜送付した鎌倉ガイド協会の講演のHP用原稿の返信。「先生の手直しで光輝いた文になっている事に感動しています」といって頂いてひとまずホッと。明日載せて下さるそう。実はこの講演、私も前日まで咳で苦しんでいたのです。

7月16日
今日は新月。心に決めていたことの一つの賭けをしました。結果がでるといいのですが。いろいろとこれから挑戦です。

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2015.7.7 ツイッターから転載…蘭渓道隆の生誕地と蘭の花のこと。カサブランカが咲きました。北条実時の父実泰のこと。など

6月29日
蘭渓道隆のご生誕地には今も蘭の花が咲いていて、日本への禅の普及に故郷を発ってから二度と帰ることのなかった禅師の故郷への思いが蘭渓道隆というお名前に込められていると聴いて、蘭の花に思いを馳せています。

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先のツイートの蘭は世界ラン展で撮りました。野生の蘭はこんなふうに生えているのかと興味深かったです。蘭渓道隆のご生誕地の蘭は川べりにも生えているそうだから、こんなイメージかと、先日緑化センターで見て買った小さな鉢の蘭です。

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世界ラン展での森のなかの群生のようす。この写真の方がよかったかも。ワイルドで。

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昨夜から時頼と源氏物語の原稿「第八章北条実時と源氏物語」にかかりました。終わりが見えているので表紙の絵を考えていて蘭の花の線描を使いたくなり、それで蘭を見ています。鎌倉の源氏物語は時頼が関わっているので拠点は建長寺様。

建長寺様の宝物風入に伺うと中国人観光客の方々が蘭渓道隆の頂相を見ると突然一斉に五体投地をして敬意を表する。日本人の私達は建長寺開山様と思って拝観するだけ。曹洞宗の道元の本は出るのに何故臨済宗の蘭渓道隆のはないの?と疑問だったけど、同国人という違いがあるのだと最近納得しました。

蘭渓道隆の伝記は中国で出版されれば価値が認められて普及するでしょうけれど、鎌倉にとって、鎌倉の禅にとって、ひいては日本の禅にとって蘭渓道隆は最初のの大恩人なのだから、今のような知られなさ過ぎは申し訳ないと思う昨今です。鑑真と同列に知られておかしくないと、私は思うのですが。

6月30日
カサブランカ。今朝また二輪咲きました。一眼レフを出してしか撮れない静謐さです。

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セイヨウニンジンボク。昨日剪定した枝の花の部分を活けました。ハーブ系の芳香が素敵です。

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窓を開けて作業しているから庭のカサブランカの芳香が届いて室内に。そろそろ空気が冷えてきたけど閉められない……。贅沢…。

7月2日
雨のカサブランカ。水滴が綺麗です。今日、五つ目が咲きました。

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雨上がりの武蔵野の雑木林。しっとりと綺麗です。

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時頼と源氏物語の原稿、「第八章 実時と源氏物語」を書いているのですが、また難問にさしかかって謎解き実行中です。私がしているのは従来の定説のまま引き継がれている分野ばかりで、どなたも疑問を持たれないで来ています。なのに源氏物語での人間関係を投入すると、?、ということがしばしば。

7月3日
ずっと実時の父実泰を追っていたのですがたぶん掴めました。実泰が一条実有と異父兄弟であり、狂気の自殺未遂をおこしたことを定家が明月記に書いていて、それを金沢文庫図録では「ともに『吾妻鏡』の伝えない情報。真相は明らかでない」と。でも親行と共に将軍に近侍してるから情報源は親行ですよね。

今まで親行と「河内本源氏物語」の関係だけで追ってみてたから、親行が将軍頼経に供奉した時に実泰もその数人のうちの一人だったことまで気がまわりませんでした。今度実時と『源氏物語』の関係で『吾妻鏡』を問い直したら、実時以前にもう父実泰が親行と近い仲。こういう発見で深まっていきます。

7月5日
雨の日曜日。最後の一輪、六つ目の花が咲いて庭のカサブランカが壮麗です。六月はあんなに余裕だったのに気がつくと七月ももうこんな。今週から外出もあるしといきなり焦り気分。実時と源氏物語の章がやっと動き出したのでとにかくこれを仕上げて、そうしたら幾つかの小さな原稿をと心のなかで配分中。

起承転結というけど、原稿は凸凹の凹のようになると落ち着く。両脇の高い部分が起と結。長い底の部分を越えて這いあがってくる歓喜が結。実泰を書いてたら母が伊賀氏なので伊賀氏の変の負い目を背負う人生。伊賀氏の変を六波羅探題で処理したのが時頼の父時氏でした。はからずも実泰で起に戻りました。

Amazonでまたランキングが跳ね上がりました。ここのところ活動してないし、どなたとも連絡をとっていないから、きっかけは何だったのでしょう。コンスタントに下がり気味だったから最近見てなかったので、いつからかも不明。少し前に物凄く跳ね上がっての今なら、その時見たかったなあと(笑)

閉じようとしたタブレットを見たら先程見たAmazonのページが開かれていて、さっきよりまた順位が上がってる。こんな夜中の変動。どなたかしら、どういう方かしらと思いが巡る。本は時空を越えて、例えば空海の時代の書を今の私が読めるし現実に知らないどなたかとも世界を共有できる。素敵です。

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