« 2016.9.21 ツイッターから転載…心機一転、急展開で「仙覚」の小説を書くことにしました。 | Main | 2016.9.23 ツイッターから転載…地質学のこと、旧満鉄総裁山本条太郎邸のこと »

2016.9.23 ツイッターから転載…仙覚の小説に関する覚書(1)在唐記、岩山の章、八雲御抄など

9月1日
おはようございます。昨日コピーしてきた円仁の『在唐記』です。円仁が唐にいた時の記録と思いきや全頁この状況。梵字の読みを中国の大唐音、和の本郷音で記したもの。これが悉曇学なのだそうで、昨夜幾つか論文を拝読しつつ寝落ちしました。笑

1_2

凄い世界に入り込んでしまいました!

仙覚はこの『在唐記』に取り組んだのでしょう。和音は万葉仮名で書かれているようです。(まだ確証はありませんが)。さらに読み進めます。わからないけど面白い。これを幼い仙覚に教育した師がいるはずで、それを奥深い精神性を持つ仙人のような人物像に仕上げられたら成功かも。

『在唐記』は馬渕和夫先生の『影印注解悉曇学書選集』(勉誠社)に収められています。その馬渕先生を検索していたら「松岡正剛の千夜千冊」に辿りつきました。1000ya.isis.ne.jp/0544.html

9月2日
おはようございます。昨日から仙覚が自分の出生の秘密を知るのはいつにしようか考えています。研究発表前は比企の乱の時に生まれるところから始める構想だったのが、円仁で始めるとすると十代の少年からとなる。やはり京に出立する時に打ち明けられる、かな? 構想が大幅に変わりました。

そして、この構想だと、仙覚が竹御所を知るのがいつかも考えなければならない。みずからの出生の秘密を知って暮らす京で、遠く鎌倉の情報を耳にしながら、九条家あたりから聞かされるのがいいかも。始めて知る同じ境遇の比企の人。しかも同じ年生まれ。そこから仙覚の彼女への憧れが。

第一章を岩山の章にするといいかも。薔薇の名前が離れないのは仙覚の小説にあの冒頭が彷彿とするから。もちろんミニ版です。一昨日改めて確認に薔薇の名前を借りに行ったら貸し出し中で拒否されてこれはもう見るなという事と解釈。代わりにダ・ヴィンチ・コードを借りて来て読んだのでした。

と、そんなこんだでずっと温めていた比企の乱からの年代記的書き方が大幅に変わりサスペンスの要素を取り入れる事になりました。笑。円仁と出逢ってなかったらこうはならなかった…。円仁が核です。

仙覚は、私よりもっと理系かサスペンス能力に勝れた人が書いたら薔薇の名前に匹敵する作品にもなる素材と思う。なにしろ万葉仮名の世界だもの。しかも中世。提供するから誰か書いてと言いたいくらい。でも、心は、私以外絶対書けないと自負。

ノウゼンカズラ。解釈の表紙に歌碑の写真の投稿をと仰って頂いて無いと思ってたけど、思い出しました。仙覚の足跡を追って訪ねた寺泊。そこに順徳院の歌碑が。それを見てたらこんなに鮮やかなノウゼンカズラがありました。

2

思いがけない展開が重なった一日でした。最初に朝呟いた第一章は「岩山の章」。これがほんとうに第一章の核になりそう。円仁の生誕地に岩山があるんです。そしてそれを記す最古の文献が順徳院の八雲御抄。何気に歌碑で思い出した日にまた順徳院…。偶然とはいえ不思議でした。

メモ: 八雲御抄のどういう文脈で円仁の生誕地が書かれているか調べること。

9月3日
小説にかかると人格が変わるから外出も大変。ギリギリまで読んだり考えているから何も用意してなくて靴を磨いてない、あ、マニキュアも…。自己中心になるから初めての方には失礼があったら恐縮と思い予め説明してお詫びしたら鬼になって書いてる織田さんを想像してしまいましたとお返事頂きました。笑

道中のお供は鎌田茂雄『天台思想入門』。これからいよいよ仙覚さんの天台宗です。

鎌田茂雄先生の天台宗の本を拝読してるのだけど、数ある宗派の中で天台宗だけが発生地の天台山からついた名前という。他は意味とか形からなどらしいのに。山が意味をもつ宗派…。私は今、岩殿、岩舟、と仙覚・円仁の生誕地の岩山に意味を感じているので、ここでも、また山!、となりました。

薔薇の名前の冒頭が、間違っているかもしれないけど岩山に向かって進んでいるようなのだった。小説がか映画がかかも忘れたけど。岩殿観音をネットで見てその背後の岩山に魅入られたのは薔薇の名前の後だったか逆か。物凄く曖昧だけどとにかく私の中で岩石の地質に惹かれるものがあります。蛇紋岩とか。

9月4日
昨日は金沢文庫の国宝指定記念連続講座に。昨日の講師は津田徹英先生で「美術史料としての称名寺聖教」でした。津田先生は私が金沢文庫に通っていたころ文庫の学芸員でいらして、ちょうどその頃東京文化財研究所に移られたのでした。とにかく面白い論文をよく書かれていて多く学ばせて頂きました。

今日図書館で借りてきた本『地形と人間』の序。「人間は自然の中で生かされている。人間諸活動の中心舞台は地表である。地表の形態である地形はつねに変化し、場の条件によって固有の変化の特性をもっている」。岩殿観音を最初に見た時に感じたのはここに育った人間はふつうの感性ではない、でした。

険峻な岩山に囲まれて育った人間と、のどかな平野に育った人間…、違うと思います。もちろん、影響のない人もいるでしょうけれど。(私は自分が険峻な岩山が好きなものだから、考え方の淵源にそれがあるのかなあと思うんです。ヒマラヤ、好きです。←新人賞を頂いた小説のテーマでした。回帰かも)

9月5日
杉崎泰一郎氏『沈黙すればするほど人は豊かになる ラ・グランド・シャルトルーズ修道院の奇跡』。拝読しました。

修道院の奇跡と裏腹に静かにいらいらが募っています。これはもう調べるのは止めて書き出しなさいの合図。書き出しさえすれば内側から満ちてくるものがあるのにまだ何を求めようというの!の自分への叱咤。

9月6日
昨夜拝読した『ラ・グランド・シャルトルーズ修道院』。終始頭の中で建長寺僧堂(だけでなく本や写真集で見ている円覚寺とか永平寺)が重なりました。建長寺では3年の僧堂での修行を経ないと僧侶の資格を得られないそう。禅の僧堂も修道院も外部から見て憧れても手が届かない奥にあります。

秩父山地の特色は山地の東部に断層によって生じた秩父盆地が存在すること。秩父盆地は大三紀に生成し、その後の地盤隆起によって盆地床は浸食され、丘陵が連なっており…。秩父山地の地質は秩父古生層が広く分布し、北東部には長瀞系結晶片岩があり…。山地東麓付近を蛇紋岩の露頭が所々に存在する。」

9月7日
おはようございます。岩殿観音の岩石について知りたいのですが、百科事典の下の記事くらいにしかつきあたらず、前は『○○県の地質』みたいなシリーズが揃っていたのに…と図書館の検索で不満な状況です。いつものとおりに検索下手で四苦八苦しています。笑。

地質学の本を調べに別の図書館に行ったのに振替休日でした。思いついて吉祥寺ジュンク堂書店に。ここは大学の図書館並に本が揃っていて見てたら地震。ちょっと怖かったです。ロバート・ヤーハム『自然景観の謎 風土を読み解く鍵。地形・地質の持つランドスケープの新たな発見』という本を買いました。

やっとやるべき方向が見えてきてするべきことができるまでに気持ちが整理つきました。決然として向かいます。仙覚さん研究のことです。

|

« 2016.9.21 ツイッターから転載…心機一転、急展開で「仙覚」の小説を書くことにしました。 | Main | 2016.9.23 ツイッターから転載…地質学のこと、旧満鉄総裁山本条太郎邸のこと »