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2017.1.30 ツイッターから転載…小説『仙覚』覚書(18)、タウンニュース鎌倉コラム・とはずがたりシリーズ第一回掲載、五月の腰越の講座名が決まりました「鎌倉と源氏物語―その華麗な歴史絵巻―」。等

1月20日
タウンニュース鎌倉版コラム【鎌倉と源氏物語】の第13回「極楽寺と『とはずがたり』の作者二条」が掲載されました。 とはずがたりシリーズの第一回で、私自身楽しみにしていた号です。http://www.townnews.co.jp/0602/2017/01/20/366451.html

昨日伺ったメモ: 円仁の『入唐求法巡礼行記』は、兼胤という70歳を越えた老僧が1291(正応4)年に書写した写本が最古で国宝。兼胤は40代の頃にも書写していて、それが鎌倉に於いてだった? だとするとちょうど宗尊親王の時代のころ。

仙覚は円仁の『入唐求法巡礼行記』を読んでいたはずと申し上げたら教えて下さったのでした。

1月21日
おはようございます。窓から見える月が煌々と輝いて綺麗。少し離れて大きく輝いているのは金星でしょうか。まだ真っ暗な夜空。開けたら綺麗な星空なのでしょうけれど。TLにたまたま一昨日五台山だけは行った方がいいと勧められたその五台山が。仙覚も行きたかったと思う五台山です。

一昨日腰越の講座の幹事さんからFAXを頂き「鎌倉と源氏物語ーその華麗な歴史絵巻ー」と講座名が決まりました。一回目が紫式部から実朝まで。二回目が頼経から宗尊親王まで。まさに華麗な歴史絵巻のパワポ編集にしようと思います。2,3日少し寄り道したから今日は源氏物語の歴史に戻りたい。

空が白ずんできました。黄色い半月が見えています。

鎌倉禅研究会FBページの編集(ご講演内容)に結局終日かかってしまいました。FBは文字間隔がきちんと編集できなくて辛い…

ふう~っと、やっと鎌倉禅研究会FBの小川隆先生のご講演【「ありのまま」に生きる者と「ありのまま」を超える者―禅の思想史】の要約をアップし終わりました。禅の素人の私が禅とは無ということを文字を尽してまとめている理不尽さに恥じ入りながら。それ以上にFBの字面揃えの不具合が大変でした。

1月22日
今日も時間のあるかぎり鎌倉禅研究会FBの編集。昨日第一講小川隆先生の項終えて、今日は第二講円覚寺管長横田南嶺老師様を。素晴らしいご内容だったので少しでもそれが来られなかった方々のお目にとまるといいと思って頑張っています。横田老師様は学生時代に西田幾多郎を愛読されていたそうです。

1月23日
タウンニュース鎌倉版コラム【鎌倉と源氏物語】第13回「極楽寺と『とはずがたり』の作者二条」の紙面です。 21

タウンニュースコラムの紙面。たくさんのRTをありがとうございました。そうなんですよね。後深草院二条が鎌倉に滞在したことがあるって、それはもう物凄いことと思うのですが、案外鎌倉で知られていないんです。鎌倉は吾妻鏡の記述までで語られ過ぎています。とはずがたりはその後の歴史を埋めます。

1月24日
鎌倉禅研究会一月特別例会のFBページの編集を完了しました。円覚寺管長横田南嶺老師様の若き西田幾多郎宛にあった滴水禅師の「無」の語の意味を臨済録からたどられて最後に下のツイートの「無とは大慈悲心」に至る円環! 素晴らしかったです。どうぞ「鎌倉禅研究会」で検索してご覧になって下さい。

ひとつクリア。昨日頂いた300字のコメント。さすが達文とのお返事。最近いろんなことでいっぱいいっぱいでタウンニュースのコラムもほとんど書きなぐりで、「書きなおしますから」と添えて送信するのだけれどいつもクリア。文章を書けないどん底の30年があっての這い上がった今だから?地下生活者だったもの。笑

1月26日
メモ: 源氏物語に漢籍訓読が、原漢文の訓読語のまま忠実に引かれたことは築島裕博士によって解明された。源氏物語の訓読語は菅原家の訓法であることがわかる。此は、紫式部の父為時が、菅原文時の高足であった事と密接な関係がある。(小林芳規『平安鎌倉時代に於ける漢籍訓読の国語学史的研究』)

私は源氏物語も万葉集も享受の歴史として、人と人が?をした、のような追い方をしているから、本文自体に立ち入ることはないと決め込んでいたのだけれど、源氏物語は清原家の、万葉集は円仁の悉曇章の、と本文どころか読みの問題に携わらなければならなくなって、一から始めるしかなくなりました。

小林氏より…帚木巻「わかきものはかたちかくれず」は秦中吟の一節の引用であるが、藤原家の訓法は「イトケナキ者ハ」である。奥入所引の漢籍が菅家の訓読に従っているのも、源氏物語本文の制約によるものとして改めて首肯出来るのである。

携わらなければいけないこと、片付けなければいけないことがたくさんあって、結果として自分のことが何もできずに心がざわざわして、それなら片付けやすいことからやっていこうと始めても心はかさついたまま。これは簡単には無理と後回しにしていた訓読に入ったら、落ち着きました。

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2017.1.29 ツイッターから転載…鎌倉禅研究会一月特別例会@円覚寺様のこと、FBページ作成のこと等

1月14日
おはようございます。いろいろあって、少し片付いて、少し決着して覚悟も据わって、そんな思いもあってのメールに、たった今、「諸法は変幻自在。融通無碍」と頂きました。まるで禅問答。理解するのでなく感じて受け止めさせて頂きます。

寒いですね。空気が澄んで星が綺麗。冬景色を撮って欲しいといわれているので、雪が降ったら撮りに行かなければと空を眺めたら、たくさんの星が瞬いていました。-2度予報には困惑ですが冬のピリっと引き締まった空気の気配はやはり好きです。

1月15日
おはようございます。遅読なのでプラハの墓地、なかなか進まないのですが、時間を置いて読んでも前のことを忘れてなくて戻って見る必要がない。これは私としては異例で、昨日、?と、そのことに立ち止まってしまいました。これはエーコが余程上手く書いているからだと納得。描写が緻密だからですね。

雪の京都が信じられない東京の冬晴れ@都立有栖川宮記念公園 都立図書館に来ました。

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しばし、プラハの墓地。なんかコピーしてきたものが大変になりそうで、いつもなら帰りの車内でコピーに目を通して楽しむのだけれど、またこれで長らく中断になりそうなプラハの墓地に浸ります。

1月16日
寒いですね。はじめて手袋が欲しいと思いました。おはようございます。今日から昨日コピーの資料拝読に入ります。新たな世界で難しそうと思ったのですが、昨夜分類してホチキスで止めながらつらつら眺めたらかなり楽しそう。新しい世界に入っていくのは楽しみです。

こそっと、仕事進んでる? と言われた。貴方は仙覚、私は○○の乱、お互い頑張りましょうと応援して下さった方。あまりにいろいろあって、そこには仙覚関連も入ってるのだけれど、原稿そのものは進んでないから後ろめたくしかお返事できなかった。でも今の支離滅裂が結構纏まるのです。経験から。

1月17日
年賀状には書いたけど喪中で出せなかった方にメールでご報告。鎌倉の源氏物語でここにくるまでお世話になった方だから。仙覚の小説のこと。歴史小説ではなく文学として書いていますと。テーマは「存在を消して生きた男」と書いて、そうだった?となりました。忘れたわけではないけれど。

阪神淡路大震災から22年も経ったのですね。でも私には決して風化しない震災。というのはこの震災がきっかけで空を観るようになったから。阪神の方が掲示板で雲で地震予知ができるなら情報を寄せ合おうと立ち上げられたから。意識が一変して今があります。人は厳然として自然の中で生きています。

昨日腰越で講座を持たせて頂くのと話したら比企の小川町出身の方が、え、小川町で講座を持つの? と。私の方が驚いて、小川町に腰越があるの? となりました。滑川や岩殿等比企と鎌倉で同じ地名が多いです。どちらが先かの議論になり、比企の人が御家人になって鎌倉に持ち込んだ説が優勢に。成る程。

「歴史観、政治体制が変わるのをまたなければ復権できなかった不遇の人生でしたが死後こうして著作とともに見直された生きざまが時空を越えて」と、昨夜「存在を消して生きた男」とテーマをお伝えした方から「感銘を受けました」とのご返信。仙覚とその方と私。地下の水脈で繋がる因縁を思います。

1月18日
鎌倉禅研究会FBページ。今週、今年はじめての例会があり、そのお知らせをしたら今日突然5人の方から「いいね!」を頂きました。建長寺FB様、シェアをありがとうございました。中にお名前を存じあげている教授の方もいらしてビックリ・・・。19日は特別例会なので会場は円覚寺様です。

これら写本があったということは、鎌倉に『源氏物語』と『万葉集』の、このような写本を制作するまでの文化があったことの証である・・・、突然「鎌倉の『源氏物語』と『万葉集』」がテーマの原稿が動き出して少し書いてみました。「尾州家河内本源氏物語」と「西本願寺本万葉集」からはじめました。

タイトルが、「写本が語る、鎌倉の『源氏物語』と『万葉集』の享受の歴史」となりました。多分、これで行く? でも、もう寝ます。おやすみなさい。

1月19日
おはようございます。昨日は月刊『歴史研究』の刀剣女子体験記募集にたくさんのRTをありがとうございました。今日は鎌倉禅研究会の今年最初の例会です。今回は特別例会で会場がいつもの建長寺様でなく円覚寺様。円覚寺管長横田南嶺老師様のお話が伺えます。1時から。よかったらいらして下さい。

円覚寺様では梅が咲いていました。今日の会場、鎌倉禅研究会にて。

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こちらは円覚寺様の水仙。帰りの車中です。ホームが寒風だったからほかほかとして暖かいのが嬉しい。

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夜の北鎌倉駅近辺。一遍上人が時宗に鎌倉入りを阻止された小袋坂のあたりです。この先が大船。

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円覚寺様の夕陽。大玄関二階というところが会場だったのですが、円覚寺様は奥に行くほど高くなっていて、仏殿を見下ろすようなかたちで狭間に夕陽が見えました。車中の徒然に思いつきで写真をアップさせて頂いています。

山門上部の扁額をズームで撮らせて頂きました。初めてです。

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砂が波状に掃かれて。

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円覚寺様仏殿。なんというのでしょう、薬師寺とか泉湧寺に見たような綺麗な優美な感じです。

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堂内ではすでに灯がともされて。

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円覚寺様のビャクシンは建長寺様とちょっと雰囲気が違って立っている感じ。建長寺様は這うといった感じなのですが。仏殿前で。

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写真の連続アップをさせて頂きました。今日の鎌倉禅研究会は円覚寺様でしたが、いつもは建長寺様だから当然お手伝いして下さる雲水さんの衣が違う。私にはそれが珍しくてつい目が行ってしまいました。(不謹慎で済みません)。円覚寺様の雲水さんの衣は水色というくらいに浅い色の藍でした。

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2017.1.18 月刊『歴史研究』、刀剣乱舞女子の体験談を募集のお知らせ

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追記です(1月29日)。『歴史研究』。特集「名刀の日本史」号を頂きました。2冊、差し上げられます。希望される方はツイッター(@odayuriko)のDMか、返信でご連絡下さい。

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「刀剣女子の体験記」募集

 
月刊『歴史研究』では、エッセイ「刀剣女子の体験記」を募集します。刀剣の歴史、刀剣と旅、刀剣の魅力、刀剣との出会い、刀剣乱舞への思い、様々な刀剣への思いを、エッセイとして投稿下さい。


○千字以内、または二千字以内(1頁または2頁)
○原稿は
 パソコン原稿の場合、紙にプリントされたものと
 入力データも同封して下さい。
(添付ファイルも可
 
その場合でも紙にプリントされたものは必ず送付)
○締切はありません。随時募集。随時発表。

○会員、非会員どちらも可

○掲載作品には、掲載号を五冊贈呈
 紹介者がいる場合には、紹介者にも五冊贈呈
○住所・氏名(ペンネーム可)・年齢・職業・肩書等
 をお書きの上、ご応募下さい。

◆送付先

 141-0031
 東京都品川区西五反田2-14-10-504
 
    歴史研究会[刀剣女子]係

 
全国の、「刀剣女子」の皆さん。これを機会にぜひ様々な「刀剣への愛」を雑誌に投稿しませんか? 心からお待ちしています。

◆お問い合わせ先
 歴研ホームページ・インターネット歴史館   
 (
http://www.rekishikan.com/)より
   
メール、または、℡03・3779・3127
      「刀剣女子係宛」にお願いします。

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2017.1.17 ツイッターから転載…頂いた原稿のテーマ「鎌倉の『源氏物語』と『万葉集』」執筆に向けて思考中です。『万葉集』の写本学とか以前書いた「『源氏物語』二大写本に秘めた慰藉」の論考のこととか。

1月11日
原稿の承諾書を投函してひとつほっと。気がかりなことが湧いて滞っていたのですが、昨日のお便りでGOしてもいい覚悟が据わりました。

昨日のお便りに「鎌倉の源氏物語と万葉集」楽しみにしていますと頂いた。こちらの危惧と裏腹に皆様お優しい。ほっとして発進しました。原稿は写本というか書籍をテーマにしようと。今まで私は人をテーマにしてたのに随分意識が変わりました。だとすると紫明抄も入れなければと。

人をテーマにするとどうしてもどちらかに気持ちが片寄る。河内学派は光行の業績を巡って親行の弟の素寂が対抗しているから親行派で書いてきた私には素寂は研究外でした。だから紫明抄も無視。でも「鎌倉の源氏物語」の括りで書くならそうはいかないと気づいたのでした(うかつというか呑気過ぎ!)

源氏物語の河内学派の親行の弟には孝行と保行がいて素寂がどちらか両説があり、それを万葉集の小川靖彦先生が保行と発見された。万葉集を調べていてそのご論考に接し私は驚愕したのだけれど、源氏物語の研究者さんの間でどれ位それが認知されているのでしょう。素寂自体あまり関心もたれてない?

連ツイ済みません。素寂は鎌倉将軍久明親王に献上するために『紫明抄』を作ってそれで河内学派内で優位を。焦った親行の嫡流系統の人たちが『原中最秘抄』に権威を持たせて対抗した、という展開。私の鎌倉の源氏物語の問題はこの原中最秘抄から始まったので、いわば素寂は敵。この意識、改めます。

しつこく連ツイ済みません。鎌倉将軍久明親王は後深草天皇の皇子。とはずがたり二条が鎌倉下向到着時に居合わせて若宮大路の行列を書き残しました。後に冷泉為相が娘を入内させています。京極為兼が下向した時も「御簾の奥で会談」と親玄僧正日記に。これ、京都ではなく鎌倉の話。雅でしょ!とお薦め。

娘が梵字を書く時の刷毛筆に似た細い筆をくれたので書いて見たら心が落ち着きました。ひどく下手ですがこれ一枚で止めて仕事につきます。大日如来のバンという梵字。墨は持っていた青墨。紙はもうずっと以前に購入した中国の。何もかも間に合わせ。笑

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鎌倉の方と話していて仙覚が悉曇学をやっていたと言ったら、悉曇って何? と返されました。伝統に親しんでいる方たちにして悉曇は知られてない。私も悉曇章の研究などご論考を拝読しても難しい学問という認識でしかなかったのですが、まがりなりにもこうして書いてみたら楽しく感じられてきました。

円仁の『在唐記』です。仙覚も見ていたと思います。馬淵和夫編『影印注解悉曇学書選集』より。

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悉曇というのは梵語についての学問である。平安時代からの約千年の間日本における言語の学の渕叢として生き続け、漢字音についての研究と結びついて一種独特の語学を形成した。本書は故に真言陀羅尼を書記した梵語の文献はとり上げなかった。(馬淵和夫氏より)←梵字というと真言の概念を払拭。

1月12日
久しぶりに夜型体制で田中大士先生の仙覚寛元本に関する一連のご論考を拝読しつつ堪能しています。新春からやりたくてできないでいた「要点をノートしながら進」むことができてすっきり。それにしても1993年に発見された広瀬本が定家が実朝に送った万葉集の写本だったとは! 写本は面白いですね。

年賀状に仙覚・玄覚の小説を書くと記したらお返事に、仙も玄も道教の臭いがすると頂いた。円仁を慕って悉曇章に入った仙覚だけど、円仁の道教の部分は無視しようと思っていたのができなくなりました。円仁は入唐時新羅系の道教に触れて比叡山には赤山禅院が。仙覚は巡礼記を読んでますね。

ようやく年初以来気にかかっていながらできずにいたお礼状を投函。でも今だから万葉集の光行本と定家本について触れられた。義理堅く年初にすぐお返事してたらここまで深くは書けなかった。滞るにはそれだけの何かの意味がある。いつも思うことだけれど滞っているあいだの気持ちの悪さ。これが嫌。

1月13日
冒頭の文章に感動したのでそれを使わせて頂きましたと5月の講座の広報に載せる書類のFAX。源氏物語は紫式部が書きました。けれど紫式部が書いた原本は残っていません…。『源氏物語と鎌倉』を書いた時から6年が経ち、その分随分研究が膨らんだけど、当初のこの熱さを失っていた事を痛感しました。

印刷技術のない時代、古典は写本によって伝えられた…。突然原稿の書出しが浮かびました。昨日の仙覚寛元本ご論考のお礼状と今日の広報に使って頂いた文章できっちりテーマが絞られて。意識してなかったけれど源氏物語の最初から私は写本がテーマだったのですね。源氏物語の時は鎌倉にも源氏物語受容の

文化があったことの普及に精一杯で考えてもいませんでした。万葉集になって、『万葉写本学入門』のような写本メインの研究が打ち出されて、なんか親しみを感じていたのですが、私は源氏物語でそれをしてたのでした。気がつくの、遅いです笑。「『源氏物語』二大写本に秘めた慰藉」なんて書いてても。

「『源氏物語』二大写本に秘めた慰藉」は青表紙本の定家と河内本の光行が如何に平家の王朝文化の恩恵を受けて育って、それが二大写本に結実したかを書いたもの。昨日『万葉集』で定家本と光行本が揃ったのを拝読してこの論考があったと思い出したのでした。『源氏物語と鎌倉』に収めてあります。

せっかく朝型に変えて健康的な生活になったのに原稿が動き出すとあっけらかんと後戻り。夜型でないと書けない質……

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2017.1.10 今頃になって昨年末に突然とても大きな展開があったことを思い出してツイッターから転載。ある出版社様からの原稿依頼のご連絡。テーマは「鎌倉の『源氏物語』と『万葉集』」。そして仙覚の寛元本についてのご論考拝受のことです。

12月27日
おはようございます。予備のPCが壊れたので取り外し、でもPC本などはそのままになっていた窓際のデスクの上を昨夜一気に片付け、まっさらになった白い机上にスマホを置いて気分よくTLを見ています。笑。

たぶん明日は早く起きられないから今日のうちに(もう日付変わってるけど)。タウンニュース鎌倉版コラムのとはずがたりシリーズの年内分を終えてブログを更新。そこでほんとうにとはずがたりの年内決着がついて、と思ったら仙覚の小説に感覚が戻り、思いがけず万葉集のことで進展がありました。 田中大士先生のご論考を拝受させて頂けそうです。

12月28日
今日チラシを頂いたのですが、高知県立文学館【源氏物語展―雅のDNAー】は1月9日までなんですね。10月に始まって、監修の中野幸一先生のご講演がその10月に済んでいるから展覧会も終っているとばかり思ってました。山本茜さんの截金ガラス源氏物語シリーズも展示されてます。高知は遠いけど。

こんな日に喫茶という人もそういないから店内は閑散。私は街合わせの必要上それを逆手に呑気に休んでいます。順徳帝御遺蹟碑の号を送らせて頂いた先生方からご丁寧なお返事を頂いて一様に、今年も残すところ数日となりましたと。ある方からは、貴方は仙覚、私は○○。お互い頑張りましょうと。

仙覚の小説に至る道程、本当に長かった。鎌倉の源氏物語に巡り合って、でもその時はまだ万葉集が関わってくるとは夢にも思わず、仙覚の名前も知らなかった。それがいつかしら本流になって研究も離れて小説に。ある方の私は○○、はおそらく私の最後の著作とあったけど、仙覚もおそらく私の最後の仕事。

お便りを頂いた方の中に10月の中古文学会で光源氏物語抄と鎌倉についての発表があったようですが知りませんか? と。そうだったんですか〜と私も知らなかったので驚き。誰か行かれた方いないかなあと周囲を見回しているのですが……。別名異本紫明抄です。

@hakaiso27 そうでしたね。鎌倉の源氏物語に出逢う前は、最後は京極派歌壇と思ってました。でも、今かかっている仙覚は次元が違うんです。誰も知らない世界だからきちんと残しておかなければいけないという義務感以上に、これは書きようによっては世界に通用する文学になる素材なんです。

私にダヴィンチコードか薔薇の名前の作者のような力があったら……。仙覚はそういう素材。

12月29日
おはようございます。やっと小説に戻りました、ようやくここに至りました……、など自然に書き添えている年賀状。ほんとうにここに来たのだなあと実感。こんな日が来るとは思わなかった。挫折して二度と小説は書かないと思った日。生涯をかけても無理と思った鎌倉の源氏物語問題。感慨に浸る師走です。

今朝の白椿です。椿は長持ちするんですね。

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以前梵字の体験講座に行って不動明王の「カーン」の書き方を習いました。私の守り本尊の守護梵字は別なのですが来年が酉年なのでカーンに。それから一回も練習してなかったのですがCanCamの自撮りライトを買いましたので思いついて試し撮り。

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梵字の体験講座に行ったのは仙覚さんの悉曇学に少しでも近づきたかったから。今更言語学としては覚えられないけど書いてみるくらいはしてみたくて。書き方には不思議な筆順があって、習わないと独学では大変なことがわかりました。

12月30日
ここにきて急に緊張するご連絡がたてつづけに。今年物ごとに決着ついたから来年からは正式発車になるのかな? そうしたいです。仙覚の小説とは別に。 大手の出版社様から出る共著の一人として原稿を書かせて頂きます。テーマは「鎌倉の『源氏物語』と『万葉集
』」。(やっと小説に戻りました、ようやくここに至りました……、など自然に書き添えている年賀状…などとつい昨日まで感慨に浸っていたのに)

今年は思いがけず鎌倉禅研究会Facebookページを作らせて頂いて、私自身学ぶことの多い実り多き一年でした。残すところ明日一日となり、今ページに感謝の気持ちを込めてご挨拶をしたためました。新年は1月19日(木)、特別例会で、会場も特別で円覚寺様です。

今年最後の失敗。FBにいいねを頂いて何かしらと思ったらこの写真。アップしたつもりないのに…と不思議でしたが、載せたつもりのツイッターにない。間違ったようです。鎌倉禅研究会FBのご挨拶に添えた鎌倉の海の写真。光の道ができました。

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ベランダを掃いていたらローズマリーがたくさん花をつけていましたのでCanCam自撮りライトで今年最後のツイートを。ほんとうにこの一年ありがとうございました。佳いお年をお迎え下さいますよう。

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12月31日
昨日のローズマリーで今年のツイッターし収めと思っていました。なのに、大晦日の、今年のほんとうの最後の最後に驚きました。こんなことってあるのですね。あり得ないようなビッグな賜り物。田中大士先生「万葉集仙覚校訂本における親行本の扱い」の入ったレターパックを今日拝受。こんな年の終わり方ってあるでしょうか。ほんとうに今年は感謝の一念でもって締めくくらせて頂くことになりました。

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2017.1.10 ツイッターから転載…これからとりかかる原稿「鎌倉の『源氏物語』と『万葉集』」に向けての準備とウンベルト・エーコ『プラハの墓地』のことなど。

1月4日
おはようございます。実時の異本紫明抄編者説再考論を拝読しつつ寝落ちしてしまいました。疲労が溜まっていて……。異本紫明抄はもう内題通りの光源氏物語抄になったようですね。昨年秋の中古文学会でどういう話題になったのかわかりませんが、私にとって重要なのは編者が実時か否か。私も再考します。

私としては実時が編者であったほうが鎌倉時代の源氏物語世界の構築に安定感があるのですが、別人として誰が可能性あるか、浮かびません。ただ実時の金沢文庫に残る奥書の印象と源氏物語関係(尾州家本奥書・光源氏物語抄)の印象が違う。これがどう出るかです。光源氏物語抄には仙覚の注記も一個。

1月4日
ようやく源氏物語と万葉集のこれから拝読するご論考の整理完了。万葉集は田中大士先生仙覚寛元本関連を。源氏物語は光源氏物語抄の編者考関連。それぞれをファイル二冊に。この研究を始めた最初期からのも発掘して見直し。視点が違うから通しで読む。源氏物語は最初原中最秘抄だったなあなど懐かしく。

1月6日
おはようございます。すっかり朝型に切り替えて何日か経ちますがこのまま続けようと思います。昨日は光源氏物語抄関連のご論考を拝読。そのまま探りたくなったのですが、カレンダーに今年の日程を書き込んだら5月の講座と原稿の締切が重なっていることに愕然。急遽原稿にかかることにします。

1月7日
いきなりフィユトンという見知らぬ語に検索しつつあとがきに入る笑。新聞連載の大衆小説とか。そうっか、私にはこれが欠けているものなあと思い、それも学ぶべく読むことにします。ウンベルト・エーコ『プラハの墓地』。TLに流れてきて、どうかなあと思いながら見たらやはり導入部の文章がすうっと。

1月8日
おはようございます。予報どおりのヨーロッパの雪、凄いですね。雪は見る世界を変えますが文学もまた感性で世界を変える、なんて昨夜『プラハの墓地』を読みながら寝たのでふと思いました。導入部の文章がとにかく緻密。あとがきにありましたが、映画の長回しのように誘われる……。満喫しました。

プラハの墓地を読みながらずっとプルーストを思っています。緻密に書くということ。それって、世界を模すと自然にそうなるってことしゃないかしら、なんて。誰と誰が何してというような事柄の押付でなく、読者があたかも実際にその世界に入り込んでいる感覚に陥るために当然必要かつ十分な緻密。

ちなみに、フィユトンの代表的な作品がオペラ座の怪人だそうです。なんか突然仙覚の小説に対する意識がドラマティックになりました。笑

1月10日
おはようございます。私は昨日荻窪に用があったついでにルミネ6Fよみうり文化センターに寄り、廊下で開催中の新春展で王朝継紙クラスの作品を拝見してきました。もう眼福。石山切や西本願寺本三十六歌仙集のあの技法を開発された近藤富枝先生のクラスです。先生は昨年他界されましたが続いていて。

半年間受講させて頂きました。その時の作品の名残りです。私は用紙を染めるところからしたかったのですが、それは上級クラスまでいかないとダメで、同系色の紙をちぎってグラデーションをつけて貼る技術まで。余裕ができたら戻りたい教室です。

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懸念していたことが逆に温かい励ましのお便りとなって戻ってほっとしつつお人柄にもほっと。天国にいらした方のお導きによるご縁は崩れませんでした。と感慨。気を取り直して原稿に勤しみます。(『光源氏物語抄』のことです)

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2017.1.4 あけましておめでとうございます。ツイッターから転載…新しく起きた鎌倉の『源氏物語』と『万葉集』の問題にとりかかりました。

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1月1日
あけましておめでとうございます。昨日(昨年12月31日)から拝読している田中大士先生「万葉集仙覚校訂本における親行本の扱い」が面白くて(ぐっと深く興味津々で)やめられずに年越しの合間を縫っては読んで年を越しました。つくづく仙覚の感性は高潔、と思いを新たにした年明けになりました。

私も同じ立場ならそうするという内容でした。逆に、そうしない仙覚が描かれていたら、私は小説を続けるのに一点の曇りの境地を抱えなければならなかったから、安堵。

田中大士先生の一連のご研究は仙覚の最初の万葉集校訂本「寛元本」を巡るものなのですが、何を底本として扱うか、私が将来小説でその場面を書くにあたり、登場人物どうしでの会話になっていく現実味、手応えを頂きました。

1月2日
おはようございます。大晦日から新年にかけて私はお正月の仕度にフル回転しながら万葉集の仙覚寛元本と源氏物語の異本紫明抄のご論考に目を通したり、頭のなかはこちらでフル回転。一段落したと思った源氏物語も万葉集もまだ終わってなくてさらなる深みに入りました。不思議なのは両者共ご示唆頂いて。

金星と月がとても綺麗です。地球照もくっきり。目視はもっと綺麗です。

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1月3日
おはようございます。未明から年末来溜まった書類やご論考コピーの整理をしていました。年が明け、そろそろ提出期限を把握しないと不安になって。年末に突然起きた源氏物語の異本紫明抄と万葉集の仙覚寛元本問題。なぜ今頃? と不思議だったのですが、5月締切の原稿にちょうど収まると気付く。

5月締切の原稿のテーマは鎌倉の源氏物語と万葉集。お話を頂いた時は今までの分で十分書けると思ったのですが、ここにきて新たな展開。いつもそう。十分と思っていたことが過去に押しやられ、結果として新しい見解を発表する場を頂いたことになります。というわけで、新年早々研究に逆戻りです。

◆あけましておめでとうございます。新年早々頭のなかは新しくかかる原稿のことでフル回転しています。

旧年中はもうこれからは仙覚の小説のことにだけ専念して完成させる予定でいましたが、年も押し迫ったほんとうの暮れに原稿の執筆依頼を頂いてそうもしていられなくなりました。

頂いた原稿のテーマは「鎌倉の『源氏物語』と『万葉集』」。今までの蓄積で充分書けるテーマですが、その直後、ほんとうの年末に仙覚の寛元本についてのご論考を頂いたり、『光源氏物語抄』についてのお訊ねがあったりで、思考がすでにここから原稿にとりかかってしまいました。

でも、これも、いずれは仙覚の小説に絡んでくることですので、ここではっきり決着をつけておくのは具合がいいです。

そんなわけで、今年は今まで放置していた鎌倉の『源氏物語』と『万葉集』のおそらく最後の詰めの研究からはじまりました。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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