1月21日
おはようございます。奈良絵本源平盛衰記を返却しにいこうと思い見直したら経房と時政が対面している絵があり、六代御前関連もたっぷり。これから時政のパワポにかかるのでちょうどいいから『源平盛衰記』を借りてきました。他に岩波新書『白楽天』。長恨歌が夢幻の境地でたゆたっていて離れなくて。
今頃になって白氏文集とは思うのですが、『源氏物語』に引用され実時が重視してとその存在に私の研究分野が大きくかかわっていると知ってはいても、詩文にあたるのはその時々に必要になった箇所のみの断片的でした。映画空海で俳優さんが実在の人物のように演じていられるからぐっと引き寄せられて。
今日は予定がないはずと思っていたのにスマホに通知がきて、なんだろう、なにか忘れてた?と見たら、「時政のパワポを始める!」でした。そうします笑。
長恨歌。「太液芙蓉未央柳 芙蓉如面柳如眉」で感慨。最近は「河内本源氏物語」を完成させた暁の親行の奥書から「七月七日長生殿」ばかりが心にあったものですから忘れていました。『原中最秘抄』で光行が子息親行に俊成のもとに質問に遣わしたのが太液の…でした。それにしても親行の思いは深いです。
親行の奥書は鳳来寺本『源氏物語』にあり、七月七日の暁、「河内本源氏物語」を完成させた旨を記したあとの感慨に、紫式部と楊貴妃を想うんです。『源氏物語』なのになぜ楊貴妃を・・・という初心者的疑問が解けて鎌倉の源氏物語研究第一段階が終わっています。
なんか、映画空海への興味と予備知識から白楽天に入り、長恨歌にはまって、それが鎌倉の源氏物語研究の一端でもあり、実時の「尾州家河内本源氏物語」研究への前哨戦になるだろう予感、というのは、文学的探究は全部意識のうちで繋がっていることなのかもしれないですね。阿頼耶識的に。
空海をしているのか、白楽天をしているのか、源氏物語をしているのか、実時をしているのか、なにがなんだかわからなくなっています笑。でも気分がとてもふくよか。(なのでまだ時政にはとりかかっていません泣)
久しぶりに見ました。Hi-net地震マップです。

1月22日
おはようございます。白楽天、読んでいる途中で気がついたのですが、白楽天ってたしか杭州西湖の白堤を築いた人だと。琵琶行の時に調べたのでした。それはもう壮年期。だからイメージが映画空海の俳優さんと違って結びつかなかったのでした笑。長恨歌は若い時の作品なんですね。それが空海のいた時期。
夢枕獏さんは『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』を足掛け18年もの歳月をかけて完結され、その間何回も現地をロケハンに訪れられ、映画の企画が通ってからは長安の都の再現に6年間もかけているのを見守って待ち、なんか、その年月の長さに感嘆しつつ作家冥利に尽きるなあと思います。
朝の呟き。月曜の朝は家人を送り出しての緊張から解けた寛ぎ。岩波新書の白楽天を昨夜から拝読しているのですが、序文だけでもう文学の豊饒な世界に引き込まれて気分がたゆたっています。鎌倉の源氏物語で歴史にかかわって現実的にも随分大変だったけど文学に戻ってよかったとしみじみ思います。
早く『仙覚ー存在を消して生きた男』を完成させなければ! 映画空海のような世界を目指して。(そういえば『薔薇の名前』のような世界を目指して、だったのでした笑) いろいろ大変なことがあって気持ちが煩わされていて文学的な気分と乖離していたけど、多分もう大丈夫。
『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』を中野幸一先生『正訳 源氏物語』と並べました。空海、紫式部、白楽天、楊貴妃…、新しい棚。みんなひとつの世界です。

現在の井の頭公園です(1)

現在の井の頭公園です(2)

現在の井の頭公園です(3)

現在の井の頭公園です(4) 今、池はカイボリ中で干上がっています。なので写っているのはいつもの池の底です。七井橋から。

公園では黒土や木肌に白く雪が積もっていますが、街ではしんしんと降りしきるそばから溶けて舗道に吸い込まれていっています。
ほんとうはキャノンのカメラで雪を初撮りとしたかったのですが、撮っている途中で電池切れ。慣れないと充電すらも気がまわらず、です。これも経験笑
帰宅して電池切れまで撮っていたキャノンの画像を取り込みました(1) なんの変哲もない写真ですが、昔、「森は生きている」が好きだったころを思い出します。こういう「森」の写真を撮りたい・・・

(その2)森の感じは樹木の種類次第ですね。ヒマラヤ杉だとでるけど、桜の枝ではでません。
