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2018.5.29 ツイッターから転載…運慶と建春門院滋子さんの短編覚書(103)運慶と真言密教と東寺

5月25日

7月の鎌倉の講演 タイトル案をそのまま受け入れて頂きpdfでチラシが届きました 会員様だけの聴講だったらここでのお知らせも意味ないと思っていたのですが チラシを作ったということは…となっています 公募するのか訊ねてみます 【源氏物語の歴史と鎌倉の文化~鎌倉の公家文化をひもとく~】

 

5月26日

おはようございます の時間でもないけれど 家族に使う時間がなければもっと調べ物も原稿も進むのに と思うことしきりだけれど この相克や葛藤があるから原稿に血が通ってくる体験を今していると思う 以前はこうではなかった 文学は生活を超越してありたいと思っていました でも 今の方が大切

 

もう蔵書を増やさないと決めてから運慶に入ったので 上野の図録も買わずに我慢していたのだけれど 円成寺で大日如来像の脇に置かれているのを参加者の一人の女性がご覧になっていて 大日如来像があまりに綺麗で でも撮影禁止だからこの本でもいいから買いたいと仰って 私もついに買わなければかも

 

昨夜 毎日新聞社刊の『魅惑の仏像28 大日如来』をネットで買ってしまったばかり 大日如来のタイトルですが 円成寺の大日如来像だけの特集です まさかまさかの勢いで蔵書を増やさない覚悟がなし崩しになっていく・・・

 

緑が深くなってきました@井の頭公園の雑木林

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運慶が空海を と書こうとしてどっちも同じひとりの人に感じ 一瞬こんがらがってしまうことしきり 似た漢字の二文字の人だからというより なんか似ている気のするこのふたり

 

ミネルヴァの九条兼実を借りてきて拝読中なのですが 最勝光院辺りの事情を必要箇所だけピックアップしてと思うのに 著者の方が国文学者でいられるから 歴史学者の方の文章と違いほわっとしてられて 箇条書的な把握ができず こんなところで文学と歴史叙述との文章の違いを考えさせられています

 

ミネルヴァの九条兼実を諦め 一緒に借りてきた塩澤寛樹氏『仏師たちの南都復興』を開いたら 兼実の寺院への関わりが詳しくありました このご本 刊行後すぐに購入したのですが後輩に差し上げてしまっていて もう私はいろんなことを諦めたとその時は思っても 人生ってどう動くかわからないものですね

 

『仏師たちの南都復興』をざっと拝読したのですが 私が知りたい最勝光院辺りの運慶は 南都焼討以前だから知りたいことの解決にはなりませんでした  次に移った山本勉先生『運慶にであう』に衝撃的なことが 円成寺大日如来像について「この像が平安時代初めの密教彫刻を意識して造られた」と 平安時代

 

初めの密教彫刻って何? と俄然色めきたってしまいました それまで私は運慶と東寺講堂の立体曼荼羅の関係については ずっと後年の修理に携わったことしか読んで来なかったので まさか東寺講堂のこととは思いもよりませんでした でも その東寺講堂の項で 山本先生はこう書かれています 「東寺講堂の諸像

 

は、日本に密教をもたらした空海の構想で造られた立体曼荼羅です」「円成寺像以下の一連の大日如来像も東寺講堂像を意識したものだったと考えられるのです」 びっくりして眠気が吹き飛んでしまいました 私は勝手に若い運慶があれほどの大日如来像を造るには相当な真言密教への学びがあったはずとして

 

運慶は東寺に通っていたと原稿で書き進めていたのです そして講堂の立体曼荼羅を見たり曼荼羅を見たりして 定朝風とは違う立体的な作風を身につけたとしていました それが日中の「運慶が空海を」と書くとこんがらかってしまうという呟きでした 円成寺の大日如来像 そういえば帝釈天様に似てられるかも

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長い長い1日でした 図書館に行って 借りてきた本を渉猟して とにかく書き進めている原稿の裏打ちを掴みたくて そうしたらまさにそのものズバリの手ごたえを得ることになって 頑張って読んできた甲斐がありました 感謝して寝ることにします(と言いつつ 興奮して眠れそうにないかも)

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