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2018.6.13 ツイッターから転載…運慶と建春門院滋子さんの短編覚書(110)空海と大日経のこと

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6月10日

おはようございます ブログ更新 やはり考えることばかりで撮っていないから 過去写真 昨日 そこまで書くつもりないから必要ないと思いつつ 思考と身体が動いて図書館 大日経 経典そのものの入手は叶わなかったけど 訳で 開いて これはもう空海は唐に行くしかなかった~ と納得しました

 

知っているつもりでも それは知識に過ぎない 誰かに教えられて 誰かの著書を読んで 得た知識は やはり表面的なただの知識に過ぎない 自分で淵源まで遡って それらの知識はこのことだったんだ〜 となった時に はじめて知識は知識でなくなって 自分のものになる  そういうことに立ち会っています

 

空海が唐に求めて行った新しい密教 それはほんとうに新しくて 大日如来というみ仏はその時代にはじめて登場した 道理でという腑に落ちることしきり 習っても 読んでも ほんとうにはわかっていなかったんですね 空海が出逢って衝撃を受けた大日経 その大日経に出逢って 私も今 衝撃を受けています

 

大日如来がやっとその時代に登場した仏として それまで仏教伝来以来の奈良での仏教を徹底して学んだ空海にとって しかも室戸岬で虚空像求聞持法を会得したまでの空海が それは古密教とされ 新しい密教はまだ日本に請来されていないと知ったら この虚空像求聞持法と大日経とのあいだのギャップに衝撃

 

空海といえば 室戸岬で虚空像求聞持法を修し 明星が喉に飛び込む霊感を得て それから久米寺で大日経に出逢い 師を求めて唐に という流れで 誰もが知っている人生 でも そこに 虚空像求聞持法と大日経とのあいだに 旧密教と新密教の歴然たる差があるなんて こんな重大なことを見落としていたなんて

 

昨日 大日経は大正新修大蔵経に入っていないと書きましたが 入ってました 地元の図書館検索の限界 でも 漢訳で七巻 三十六品の長編とか もう経典そのものの字面は諦め 頼富本宏先生訳の 抄訳『大乗仏典 中国・日本編8 中国密教』で拝読させて頂きます

 

書く内容に関係ないのに どうしてこうも執拗に追いかけているのか 自分でもわからない でもいつも必要で追いかけているのではないこうした止むにやまない衝動から 思いがけない展開になっていく 意識には浮かんでないけど きっと意識の底になにか潜んでいて それに運ばれているのだと思う

 

六大そのものは、必ずしも空海の独創とはいえないが、空海の場合は、『大日経』系の五大と、『金剛頂経』の識大が不二となって六大が成立する。換言すれば、金胎両部がはっきりと総合されている点に、画期的意義を認めることができる。(頼富本宏先生『大日経入門』より)←『即身成仏義』のテーマのこと

 

『即身成仏義』の中心テーマをあらわす偈頌。 六大無礙にして常に瑜伽なり 四種曼荼、おのおの離れず 三密加持して速疾に顕わる 重重帝網なるを即身と名づく

 

たぶんこれで大日経ツイートを最後にしますが 驚いたのは この五大のことか 有名な菩提心を因として の言葉とか 曼荼羅とか これらがすべて大日経によったものだったということ それまでの仏教にはなかったんです 「まさに、『大日経』は、空海の血であり、肉であったのである」…地水火風空の五大が…

 

追記になりますが 頼富先生のご著書から私なりに得た結論は 空海は真言密教の所依の経典のうち 言葉は大日経により 仏像は金剛頂経によったのでした だからあれだけ大日経を重視した空海プロデュースの東寺講堂なのに 中尊の大日如来が智拳印を結ぶ金剛界曼荼羅の大日如来 ずっとこの事が不思議でした

 

松長有慶先生「両部に関する伝統説をめぐって」より: 胎蔵曼荼羅は、中央の大日如来を除く他の諸尊は、ほとんど大乗仏教において親しい名前である。金剛界曼荼羅は、中央の五仏以外は、ことごとくその名前に金剛を冠し、完全に密教独自の尊となり、大乗仏教に共通する尊名はまったく姿を消す。純化を完成し

 

た形態がここに示されている。密教史の流れからいえば、『大日経』はまだ密教の形成過程にあり、『金剛頂経』にいたって、ほぼ完成の域に達した。

 

『大乗仏典 中国・日本編 8 中国密教』には大日経と金剛頂経の他に『菩提心論』があり 中国での撰述らしいけど ここに四波羅蜜菩薩が語られる 金・宝・法・業の四菩薩 これは 過去現在未来のすべてのもろもろの聖者や賢者を生み育てる母と この四菩薩が東寺講堂の中尊が金剛波羅蜜菩薩の五菩薩像に?

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怒涛のように 大日経や金剛頂経に菩提心論まで辿り 頭がいっぱい でも 不可解だったことや謎が解けてすっきり 久しぶりです この軽快感 視界が晴れる とか 目から鱗 とか 分別がつく とかって いいですね!

 

はるばる天竺を旅した気分 久しぶりに現実に戻って 建春門院滋子さんの短編を読み返しています 滋子さんの短編 魂が吹き込まれたと思う ここまで来るとは思わなかった 先月東寺講堂に行ったのに あの時にはまだまったく 東寺講堂 また行けたらいいな

 

ここのところ ずっと 大日経関連で 終日本ばかり読んでいたから 心なし視力が悪化 少し休めます 眼を

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