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2018.7.31 ツイッターから転載…時頼の講演準備は泰時の御成敗式目まできました&kindleで仙覚さんの『万葉集注釈20巻』全10冊を購入しました

7月27日

kindleで仙覚さんの『万葉集注釈』があるのを発見 20巻なのだけれど10冊というのは 1冊に2巻入っているのかしら 1冊108円 手元のコピーは手書きのカタカナ版で読みにくい それで読むのを先送りしていたこともあるから kindle本 いいかも

 

建長寺様の時頼講演準備 煮詰まった時 たまたま目に入ったのがカレンダーで あ、もう一週間を切ってる とドキッとしたのがいけなかった 午後 忘れていた嫌な目眩 悪化したらいけないので午後中寝て過ごしました 今は大丈夫 妙本寺様の講演で目眩は病気でなく自律神経とわかったので上手く対処

 

講演準備は 泰時の御成敗式目まできました これは明恵の指示を受けて 「国の乱れる原因は慾心にある。貴殿がまず慾心をすてられたならば」 を法律化したもの この時父時氏を亡くした時頼は6歳で祖父泰時に養育されており 御成敗式目発布を見ています 時頼の施政の根底に明恵があると 私は思う

 

泰時に相談を受けた明恵上人の言葉「国の乱れる原因は慾心にある。貴殿がまず慾心をすてられたならば、天下の人もその徳に誘われよう。天下の人の慾心深ければ、その人を罪に行うことなく、わが慾心の直らぬ故と、まずわが身を恥じられよ」

 

kindle本仙覚『万葉集注釈』全10冊を購入 只今スマホに送信中でまだ5冊目しか完了していない 1冊目を見たら墨文字のゆかしさ これはスマホでは無理と思う でも放置していたからタブレットは充電中 明日開いてみます 10冊も一挙に購入すると時間がかかるんですね

 

7月28日

kindleのタブレット OSが古くなったからかツイッターができなくなって それで放置していたのだけれど 仙覚さんの万葉集注釈を読むのにまた充電し 今朝開いたらwi-Fiの設定をし直すようにと 万葉集注釈のダウンロードもできてません これから設定 はてどうやるのでしょう笑 スマホでは完了

 

スマホ画面での万葉集註釈第一巻の最初のページです 私のスマホは少し画面が大きいのだけれど それでももっと大きい画面で読みたい …と打ちながら もしかしてこのiPadでも? と気づく笑

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iPadにはダウンロード完了していました

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kindleタブレットのWiFi接続ができて 無事に万葉集註釈のダウンロードが完了しました 本を読むにはこちらの方が目に優しいので こちらを万葉集註釈専用に 電子書籍に不慣れ タブレットに不慣れで四苦八苦しました

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iPadkindleでこんなに色が違う 大きさも kindleは目の保護がされてるから?

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本文での比較 kindleのほうが私には色味がいい

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先に 最初の頁ですとツイートしましたが 間違いで きちんと読み始めたらそれはたまたまダウンロードした時の最初の頁でした この画像が最初の頁です

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2018・7・30 ツイッターから転載…時頼講演の準備&タウンニュース鎌倉版コラム第28回「鎌倉幕府最後の将軍 第九代将軍守邦親王」が掲載になりました

7月25日

おはようございます TLに流れてきた台風の進路 ぎょっとしました それてくれますように 今日の予報は少し涼やか と書いて「今日」の文字 改定常用漢字表末尾に付せられた特別な読み方で「きょう」が許されていました 規則を作るって不便ですね こんな当たり前のことを特別としなければならないなんて

 

時頼の年譜 だいたいできました 細かい修正はこれから

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時頼の禅宗寺院の源流は建仁寺ですね 4歳まで六波羅で生れ育った時頼には 建仁寺はかっこうの遊び場 まして六波羅探題北方の父時氏が 鎌倉幕府の代表として 建仁寺を管轄しているわけだから 幼いながらに時頼は禅宗寺院の儀礼を見ています 蘭渓道隆の来日で建長寺を建立は 唐突ではなかったんです

 

とまたしても六波羅 今度の講演では六波羅の地図は使わなくてもよい と思っていたのですが やはり必要になりました 鎌倉の文化は ある意味 六波羅抜きでは語れません

 

それにしても 旧仏教全盛の時代に 生れた時から禅宗が一番身近な仏教だったなんて 申し子のような人生!

 

7月26日

建長寺様の講演「建長寺建立に込めた北条時頼の信念」の配布資料を作成中です もう完全にパワポから気持ちが離れてこれに集中 論文を書いているような心地良さです ただパワポだとスライド何枚で何分かわかるのに 資料では先が読めない 読みの練習しなければならないかも

 

上東門院は知る人ぞ知る紫式部が仕えた女院 彼女と時頼が関係あるのだけれど 鎌倉禅研究会に来られる方々のどれくらいがご存じか予測つかない それで上東門院の説明から始めたら 雰囲気が禅宗っぽくなくなって いつもの源氏物語の講演みたいに ひとり勝手にほくそ笑んでいます

 

7月27日

おはようございます タウンニュース鎌倉版コラム第28回「鎌倉幕府最後の将軍 第九代将軍守邦親王」が掲載になりました 『太平記』に鎌倉幕府の最後のようすは描かれていますが 守邦親王の動向はよくわかっていません が 比企に亡命した親王が匿われた伝承が 

https://www.townnews.co.jp/0602/2018/07/27/441686.html

 

守邦親王の亡命は伝承とされていますが 比企 正確にいうと小川町には 守邦親王のための馬場があったことから流鏑馬が行われるようになった大塚神社があります この写真を使うか 記事に載せた小川町遠望を使うか 悩みました そう 小川町は仙覚さんの街 その関係が気になっています

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大塚神社の隣にある 穴八幡古墳 古墳自体は古墳時代のものですが 中世に入口に宗尊親王と書かれた表札のようなものがあったと風土記に 小川町の古い古墳に誰がそんなことを! 鎌倉と遠く離れた比企の地に宗尊親王の名を記すほど 宗尊親王に近い人物といったら 仙覚さんしかいない・・・

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佐佐木信綱博士が建てられた仙覚律師顕彰碑は この古墳のすぐ近くです 比企のこのあたりの伝承 もっと複雑で 魅惑満載なのですが まだ取り組むに至ってなく 仙覚さんの小説のラスト近くなったころ 必要で取り組むことになると思っています

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仙覚さんを訪ねて 論文を書くために比企を訪ねた最初は2010年 それから何回行ったでしょう 地元の知り合いもできて 古民家で写真展までして また行きたいと思うし お会いしたい方もいる 小説のためにもう一度行かなくてはと思うことも でも 体力がもう無理 という気がしています

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汚く書き込みをしてしまいましたが 校正中のレジュメです 時頼が生まれた六波羅時代 父時氏は藤原定家と親しく交際をしていました それがちょうど青表紙本源氏物語が作られていた最中 明月記の見出しには 源氏物語と並んで時氏が

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レジュメ作成に疲れてちょっと休憩 集中することが疲れるなんてもったいないのだけれど

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2018.7.28 ツイッターから転載…建長寺様の時頼講演準備&新潮社漢字講座のこと

7月24日

おはようございます 深夜時頼の年譜を作っていて思い出したのですが 「青表紙本源氏物語」ができた時 時頼の父時氏は六波羅探題北方で上洛していました 北方といえば京における鎌倉幕府のトップだから 母の松下禅尼はまだ二十代前半の若さでファーストレディー 時頼はそうした環境で生れたのでした

 

それでいいたかったのは 時氏夫妻は京で定家と親密な交際をしていたから 時頼は2歳か3歳の時に 一家で交流しているあいだに 「青表紙本源氏物語」を見たかも もしかして手に触っていたかもしれません 鎌倉方の人間として この一家が「青表紙本源氏物語」に接した最初の人たちかと

 

作成中の時頼年譜 とりあえず印字してみた最初の一枚です 誕生が「青表紙本源氏物語」の完成とこんなに密着 時頼は京生まれの京育ちだから雅が身についています それは彼の人生に大きく影響してると思う下の一枚は無住『雑談集』 最明寺禅門は時頼です

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2015.10.13の署名がある書きかけの原稿 時頼と源氏物語がテーマです 今度の建長寺様の講演「建長寺建立に込めた北条時頼の信念」は この中ですでに熟しているので 目下思い出しつつ 資料を取り出しています 時頼の生涯にはずっと源氏物語が深く澄んだ源流のように寄り添っています

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道中のお供用に束ねなおしたら 最初のタイトルは陰の司令官… 頑張って書いていたのだなあとなりました

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神楽坂は雨 三鷹ではどうなのだろう 新潮社漢字講座が終わった時は まだ降っていなかった 喫茶室で寛いで出たら 土砂降り 駅のホームまで駆け込みました 土砂降りくらいの雨 今の時期には慈雨 三鷹でも降っていて欲しいけど 傘持ってません

 

新潮社漢字講座 また新しくこれから三回 今期は常用漢字に特化 こんな講座ある? と言いたくなるようなマニアックな不思議な講座 結構満席 皆様熱心です 私は初めての内容に一字一句興味津々 何をどう覚えるというのではなく 講師のお話を聴いていると自然に不可解だったのがほどけていきます

 

神楽坂の雨がやっと三鷹に と思ったらすぐ止んでしまいました

 

新潮社漢字講座 講師は小駒勝美先生 今期は「今知っておきたい常用漢字のすべて」 第一回の今日は徹底して当用漢字→常用漢字の歴史 凄く謎が解けました 例えば動植物をひらがなで書く習慣があるみたいだけど漢字ではいけないの? とか この漢字に点があるのに同じ漢字が入っている漢字の時は

 

点がつかないのは何故? とか 今日をきょうと読んではいけないみたい おかあさんはお母さんと書いてはいけないの? などなど 不可解だらけでした それが全部当用漢字から常用漢字、さらに改定常用漢字の流れの中で ある時はこうだったけど 今はそれは大丈夫になった みたいなことがごっちゃに

 

なっていただけのことでした ある時に禁止になったことを遵守しようとしていたり それはもうヨシとなったのを知らないでいたりと 一番わかりやすい例に魚の文字 これはウオとギョだからサカナはダメな時があって だから魚屋はサカナヤとは読まない なんてことが 後はゴ、コウ、のち、うしろ

 

しかダメだったのが 今は「のち」もよくなったと こういうことの歴史を知って なるほどと思い これからは悩んだら 今日頂いた資料をあたって解決できるとなって安心し 今日はほんとうにスッキリしました 面白かったのは 犬があるのに猫がない時期があったり…

 

新潮社漢字講座初日の今日は分厚い「改定常用漢字表」を頂きました これは31年前の常用漢字に196字が追加されたもので その196字の一覧表も頂きました これから「改定常用漢字表」にその196字をマークしてみます ←なんか仙覚さんみたい!では・・・笑

 

面白かった! たった196字と思ったのですが この漢字が認められてなくて今までどうしてたの? という不思議満載 鎌倉の鎌が追加文字に入ってました あと 憧憬の憧とか 真摯の摯とか 毀損の毀とか 便箋の箋 軽蔑の蔑 僧侶の侶・・・ もうツッコミどころ満載です

 

ブログを更新していて 呟きばかりで一枚も写真がないから そうだ 霧の街釧路なら涼しいかも と選んだのですが なぜか涼やかな写真には見えなくて 歩いている時は彷徨っているみたいで素敵だったのですが

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そういえば 便箋を便せんと書いている時期があって どうして便箋と書かないのかしらと不満だったのに いつからか便せんを見かけなくなって便箋に なんか釈然としなかったこういうことが 常用漢字の改定だったのですね などということを思いつつ おやすみなさい

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2018.7.24 ツイッターから転載…8月2日の鎌倉禅研究会での講演に向けて始動

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2012年 解釈学会釧路大会の夜の霧の街釧路です

7月22日

8月2日の建長寺様での講演【建長寺建立に込めた北条時頼の信念】は パワポを使わずに 資料をもとにお話するかたちに決めました 初めて取り組む主題なので 資料集め(既に持っているけど散在してるので)とそれを咀嚼したレジュメを作るのに二週間ではいっぱいいっぱい パワポにかかる余裕がありません

 

でも たまたま朝にPCの写真取込みが不調になって パワポを止めようと閃いたのがこの決断に ずっと鎌倉禅研究会を拝聴させて頂いていますが 時頼についての視点で 仏教者さん方だけでは見えていないものがあると 私が感じていることを 資料を充実させてお届けしたいと思っています なので資料重視

 

妙本寺様での講演までの体調不安が信じられないほど霧消して(明朝がどうかは…) それは帰宅した時から感じていて 体調不良はもしかしたらプレッシャーだったのかと 講演することに不安がなかったから まさかとは思うのですが 体調を崩してキャンセルの迷惑をかけてはいけない というので必死でした

 

今度は建長寺ね 今度の方が気を使って大変でしょ と皆様は仰る でも私には妙本寺様の時の方が迷惑かけられない意識が強く 建長寺様のは前座だから私が欠けてもいらした方を空振りでお返しする心配ないのが とっても気が楽 ある意味座長意識の有無のようなものでしょうか

 

とにかく 資料を充実させます

 

建長寺様の時頼の講演 新しい論文を書きはじめた時のように新鮮 久しぶりに集中する事ができて楽しい 集中するっていいですね! パワポではこうはならない 中断したくないのだけれど でも 体力温存に努めてもう寝ます

 

7月23日

おはようございます 目眩がなく無事に目覚めた朝 講演前の不調は結局プレッシャーからの自律神経の乱れだった? と反芻しています 建長寺様の時頼の講演 集中して寝たから夢のなかでも一生懸命つぎの段落を考えていました でも起きたらそれは無用 せっかくできたのにもったいないです

 

今日こそ先日の例会をまとめなければとFBを開いたら 知り合いですかと勧められた中に旧知の方がお二人 最近のご活躍をつい読んでしまって時間をとりました 私のFBは鎌倉禅研究会登録のためだけにしているから 自分からは友達申請をしない 知人の方のご活躍も 今の私の世界とは遠かったです

 

今の私の世界は完全に歴史を離れ かといって文学に完全に戻ったわけでもなく 宙ぶらりん 確固とした世界はあるのだけれど 仲間がいない たったひとりで奮闘しているから とにかく仙覚さんの小説を仕上げるまで この孤立感はしかたないと諦めています

 

建長寺様の時頼講演 パワポを使わないと決めたら タブレットでの入力もできると思い出し 昨夜の入力はタブレット PC周りと違い 広々した机上にゆったり資料を広げ タブレットを置いて 引用文を入力 はじめての試みですが いいかも

 

FBのまとめのあいだの息継ぎ

 

鎌倉禅研究会FBに先週行われた第143回例会のまとめをアップしました。清規は「しんぎ」と読みますが、禅僧の方々にとっては日々の行動から大きな儀式までさまざまな細部の取り決め事。背筋を正す思いでの入力でした。どうぞご覧ください。https://www.facebook.com/kamakurazenken/

 

建長寺様の時頼の講演 資料をまとめていたら そうだ 時頼の年譜を作ろうと思いました 資料が偽作と言われているのがあり 年譜に資料をあてはめると 偽作かどうかで意味が違ってきて そこがかなり重要になる 私は年譜の時系列的人の動きを信じます

 

年譜は 承久の乱から建長寺建立まで (の予定)

 

時頼の資料 2年前くらいに徹底して時頼を調べた時があって  それを出して講演準備をしているのだけれど 埃をかぶっているのもあり この暑さに埃はウザイ笑 埃って やる気をなくします

 

妙本寺様の講演 担当者様からメールで 「初耳!」という人が多かったと ほんとうに鎌倉は鎌倉に源氏物語の文化があった ということをご存じない 「河内本源氏物語」は鎌倉でできた と国文科の学生なら知っているのに それが地域に根差してない どこかおかしい なにかが間違っている と思う

 

ほんとうに 今更に思い出すのだけれど 私がこの普及活動をはじめた時 そんなの誰でも知っている とツイッターである意味弾劾された 誰でも知っているはずのそれを 鎌倉の方のほとんどがご存じないなんて なにがそうさせてしまったのでしょう 文化は研究者さんだけの特権であってはならないのに

 

時頼の年譜を作ろうと 以前に作っていた仙覚さんたちの年譜を土台にしたら なんと 時頼は玄覚より二歳年下 つまり同世代 玄覚は仙覚さんの子で 私の小説「仙覚」の語り部 時頼が八歳の時に竹御所が崩御 時頼の生涯と仙覚の活動 知ってはいたけどこんなに密接 別個にみてるとつい忘れがちです

 

こうして見ると 時頼は 「青表紙本源氏物語」が完成した二年後に生まれ 「河内本源氏物語」が完成した八年後に亡くなっているんだなあと 時頼の年譜作成に今までのを土台にしたら 残っていた「青表紙本源氏物語」「河内本源氏物語」完成の間に時頼の生涯が また講演が源氏物語になっていきそう笑

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2018.7.23 ツイッターから転載…妙本寺様での講演【源氏物語の歴史と鎌倉の文化 ~鎌倉の公家文化をひもとく~】当日

7月21日

おはようございます 無事に朝を迎えられてほっとしています あとは妙本寺様に来て下さる方々の無事 日中 ほんとうに気をつけてお出かけください

 

無事に出てきました 出掛けに鎌倉の知人から電話 当日だけど申し込んだら50人のキャンセル待ちですってと 50人!と他人事のように驚いてしまいました これくらい鎌倉の方は雅な文化に飢えてられます やっとその公家文化の普及が根ざしてきたのだと思います

 

私がこの鎌倉の源氏物語の普及活動をはじめた時 そんな事誰でも知ってると 物凄い反発を喰らいました でもその誰でもというのは研究者さんたちだけの話で 鎌倉の一般市民の方は国文科出身の方以外殆どの方がご存じではいられませんでした 学問は一般市民に普及してこそ価値があると思うのですが

 

道中のお供は高遠弘美先生訳プルースト『消え去ったアルベルチーヌ』 持っていたのですがなかなか熟読できずにいました 訳者前口上を拝読したら これはプルーストが死のその日の朝まで追加する挿話を書きつけていた篇と 先生のご意図は それを日本の皆様に読めるようにしたかったからだそうです

 

重徳泗水「彼女の眼」 拝読してコピーして持っているけど 高遠先生のご紹介だったかしら まもなく鎌倉 訳者前口上しか拝読できなかったけど スリリングでした!

 

妙本寺様での講演「源氏物語の歴史と鎌倉の文化」が無事に終わって いらして下さった鎌倉の方たちと打上げをして 別れて今一人寛いでいます なにより体調が無事だったことにほっと 皆様和気あいあいに真剣にパワポに見入って下さってよかった

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今日の講演の主催は鎌倉同人会という100年も続く鎌倉の文化に貢献されている会 歴史と文化の大切さを知って活動されている会だから 鎌倉の源氏物語への関心も強く持って頂いて 【七月七日は鎌倉の源氏物語の日】をきちんと受け止めて頂いた気がします レジュメにもその文章を添付しました

 

朝 鎌倉の方からお電話 声が枯れていて起きがけだからと思っていたら どうやら昨日二時間話し続けたせいらしい 今は治っています お電話で切りがけに 次は八月二日建長寺さんね と言われて思い出し そうだ 妙本寺様が終わったからといってのんびりできないんだ となりました

 

鎌倉禅研究会でもそうだったけど 昨日も様々な方からどうして私が妙本寺様や建長寺様で講演させて頂けるのか不思議がられる 私は確信して「源氏物語の力です」とお答えするのだけれど あとはこの鎌倉の源氏物語の価値を知る鎌倉の方が懸命に押して繋いで下さったおかげ それ以外の何物でもないです

 

最初に講演を企画して下さった方とお話していて忘れていたことを思い出しました 七月七日は鎌倉の源氏物語の日という訴えよりも先に 私たちの原点は 「尾州家河内本源氏物語」の鎌倉での【里帰り展】をすること これは当時かなりの方に訴えさせて頂いてたのですが 予算がないとか諸々で不可でした

 

不思議と昨日の疲労はなく助かっているのだけれど(目眩とかのフラフラ) 鎌倉禅研究会のFBか講演の準備をしようとしたら PC画面に写真が開けない アプリの修復に再インストールをと 結構迷って中断中 いっそ今度の講演はパワポを使わずに 資料とお話にしようかと思う でもFBの写真はどうしましょう

 

妙本寺様の書院から山門へと下りるこの坂道はこんもりした樹木に覆われ 猛暑でもここは心地よく涼しかったです でも そう こここそがまさに比企谷 ここを時政と政子の命を受けて鎌倉の名だたる御家人が襲い駆け上がっていきました 比企の乱です

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そうして滅ぼされた比企能員をはじめとする比企一族の墓が 妙本寺様境内の祖師堂の脇にあります 仙覚さんの万葉集研究遺蹟はその反対側 墓地に上る階段の脇にあります

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2018.7.22 ツイッターから転載…妙本寺様の講演の前日

7月19日

今日倒れるわけにいかないから 恥も外聞も忘れて首に冷却シートのタオルを巻いて 駅までの数分 それでも駅についたらくらくら 道中のお供は寺院揺曳 しばらくこれにかかりたく なんとか無事に明後日まで体調を保つよう 祈る思いです

 

酷い暑さからでょう 鎌倉は閑散 外国人観光客の方々ばかり目立ち いつもは混んでいる喫茶室も渋滞ばかりの道路もガラガラ 鎌倉禅研究会が終わり 細心の注意を払ったにもかかわらずなんかふらふら 冷房の効いたお店に入って一休みして帰ります 明日目眩で倒れないといいのですが

 

喫茶室で休んでたら 鎌倉の方からメールが来て 目下鎌倉です と返信したら そうですか僕は今日は東京です って笑

 

そういえば 禅研究会でも 知り合ったばかりの方に 東京でしょ と言われて そうと返したら それにしてはしょっちゅう鎌倉に来てません? と言われてしまいました 明後日また来ますし また二週間後にも(交通費大変です泣)

 

だいぶ休んだから 少し冷えてきました ほっと

 

風が少し冷たくなって気持ちよくなりました かすかに海の匂いも混じって 海沿いの街だなあと

 

今日の建長寺様の蓮 先月が一輪二輪咲き初めの状態だったから さぞ満開がたくさんと思ったら それは過ぎて種に 次に咲く蕾がたくさんすっくと延びていました かがやく唐門に蓮 綺麗です

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こんなに緑緑緑の建長寺様ははじめて 強い陽射しに凛として清々しかったです 三門です

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帰りの鎌倉駅ホームから ホテルニューカマクラ ホームと目と鼻の先の駅前にある素泊まりのホテルです 芥川とか岡本かの子とか文壇史に残るホテルですが 気軽に泊まれて嬉しい 電車待ちのホームで毎回 ああ 泊まってしまいたい など思って見ています

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外出疲れで倒れたら大変なので 帰宅してとにかく横になって休んでいました 起きたらしつこかったふらふら感がとれていてひと安心 印字した寺院揺曳を持ち歩いていたから校正が終わって 明日はこのまま寺院揺曳に専念したいところ でも今日のまとめのFBもしなくてはならないし で思うようになりません

 

7月20日

今日はこれからパワポの印字 明日お話する流れとして持っていきます パワポの見直しは止めました PCがいつ不調になるかわからないから 枚数が多いのはお話で調節します 印字が終わったら鎌倉禅研究会FBのまとめ 今日中に終えたい 今日はとにかく体調を崩さないよう頑張ります 今のところ無事

 

写真は昨日の建長寺様 緑がすずやかで 三門と鐘楼のならぶこの角度は撮ったことがないのですが ふと目にとまって 新鮮でした

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建長寺様の梵鐘 国宝です 帰り際の一枚 帰りの時間は晴れた日は夕陽を浴びた境内が綺麗 夕陽の時間は古い仏閣の絶妙の撮影時間です 彫りがくっきり際立つし なにより神々しい

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昨日の建長寺様 夕刻の綺麗さを 左手が法堂 右が仏殿です 建長寺様では23日、24日に開山忌が行われます その日は入山料無料だそう 法要は中国式でふだん観られないとても立派な儀礼です 猛暑でなかったら私も行きたい

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昨日も何人かの方とお話して思ったのですが 鎌倉の方はほんとうに仙覚さんが鎌倉で万葉集の訓点を完成させたことをご存じない 鎌倉禅研究会にこられる方だからそれ相応に文化の度合いは高いのに こと鎌倉の源氏物語と万葉集についての知識は皆無 著名人でもなく鎌倉在住でもない私がなぜ妙本寺様で

 

講演を? と訝られることしきり その方々にとっては妙本寺様での講演ということの凄さは理解されているんです なのにその妙本寺様の境内に仙覚さんの万葉集研究遺蹟碑があるんですよ と説明しても知らなかった~と 訝っていないで一度私の講演を聴いて下さい! と心の中でいつも思います

 

講演を聴いて下さいと言うと 私個人の参加者集めみたいになってしまうから 絶対にそれは言いません

 

メモ: 明日の準備をしながら もう明後日からの時頼の講演用パワポを考えている これは全くの白紙から作らなければならないのに 二週間後 一気呵成に作るしかない 時頼の誕生は六波羅 そして時頼は時政の血筋 ということでまた時政と六波羅から始めようと思う

 

明日の講演での六波羅は 時政の六波羅として 鎌倉幕府の時代までの六波羅でした その六波羅に六波羅探題が置かれるのは承久の乱後 時頼の六波羅はその六波羅探題時代 六波羅は平家の時代→鎌倉幕府の時代→六波羅探題の時代の三期に分かれます 明日の講演と二週間後の講演でちょうどその三期を辿れます

 

金沢文庫の「安達一族と鎌倉幕府」展 「寺院揺曳」で安達泰盛が佐々目遺身院のパトロンだったかもしれないところまで書いたから この展示に興味津々でした そうしたら今日流れてきたツイートで「安達氏は鎌倉における真言密教に深く関わっていた」という内容と まさにここのところが私の関心です

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添付は寺院揺曳の第七章「安達泰盛というパトロン」から 文庫の展示 行きたいのだけれど こんな体調の時に行ったら倒れること必定 図録を取り寄せて拝見したく思っていました そうしたら今夜のツイートでますます図録を見たくなりました

 

今日はもう寝ます 結局昨日の外出疲れか午後目眩になりそうな不安 暗くなるまで休んでいたので 鎌倉禅研究会FBのまとめはできませんでした 治らなかったらどうしようと思いつつ なんとか持ち直して一安心 明日は健康な目覚めを迎えられますように( 講演の準備は万端で それがかえって不思議 )

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2018.7.22 妙本寺様での講演は昨日無事に終わりました &ツイッターから転載…寺院揺曳の校正 最終回まで

昨日、妙本寺様にて鎌倉同人会様主催の講演【源氏物語の歴史と鎌倉の文化 ~鎌倉の公家文化をひもとく~】を無事に終えることができました。その準備でツイッターからの転載が滞っていました。順次アップしていきます。

以下、ツイッターから転載

7月17日

地震で起きてしまいました というか眠れなくて二時間近く悶々としていたところに地震 渡りに舟みたいにタブレットを パワポが終わってほっと一息のはずが どうも頭のなかが興奮しているみたい 明日からなにをしようと それを考えて 二日間の完全な自由を手に入れたわけです それは興奮しますよね(未明茨城県沖M4.9 

 

今日はいつもより暑いのか ワードがへろへろ パワポが絶不調になった時に似ている 出窓の陽射しを塞ぎ カーテンを開けない薄暗い部屋で過ごしてもまだ暑い クーラーは効いてます 間取りの関係で設置した場所が熱気の袋小路になっているのかも 危ないからパワポのチェックは深夜まで保留にします 

 

今日は寺院揺曳の校正 第13回の京極為兼登場で中断していたので その続き 第14回は「京極為兼の優艶」です 『中務内侍日記』に為兼が籠っていると春宮が遣いをたてて見舞われます この時鎌倉では阿仏尼が亡くなっていて 為兼はその喪に付していたのでしょう 為兼と阿仏尼は親しかったから

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寺院揺曳の校正 第15回「今小路西遺蹟」 『親玄僧正日記』の親玄と 金沢文庫二代当主顕時の関係をここで書いています 顕時は安達泰盛の娘婿だから 霜月騒動で男子が全員殺されたあと 安達氏の当主みたいになり 平禅門の乱で復活したあと 諸々の事後処理にあたります その時に親玄と 

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寺院揺曳の校正 第16回「金沢北条氏三代当主貞顕」 人には人の時が流れている…… この随想で一番好きな冒頭の文章 鎌倉の一時代の人脈をたどっていたら ふっと アンリ・カルティエ・ブレッソンの「決定的瞬間」を思い出し 人生ってそうなんだ~ と思い そこから視界が開かれました 

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7月18日

おはようございます 寺院揺曳の校正をしています 添付は第17回「時宗と他阿上人真教」 真教は一遍上人の弟子 為相と為兼は真教とも交流がありました その記録が法語に残されています この回を書いて時宗に親しみが湧きました いろいろ調べると世界が広がります

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寺院揺曳の校正 第18回「亀山天皇皇子・益性法親王」 佐々目遺身院に住された益性法親王の回です 称名寺の釼阿に法を授け ここに称名寺と佐々目遺身院が繋がります 益性法親王はどこかBL的な危ない方で魅力たっぷり 鎌倉で仁和寺の守覚法親王のような状景が繰り広げられていたなんて

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寺院揺曳の校正 第19回「高峰顕日と夢窓疎石」 高峰顕日は後深草・亀山天皇の兄君 鎌倉の建長寺住持も務められた高僧です 権力に密着した鎌倉の仏教界を嫌われ 那須雲巌寺に籠ります 少し前に吉永小百合さんが訪ねられた 赤い反橋のあるJRのポスターの寺院です 夢窓との師弟愛が素晴らしいです 

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寺院揺曳の校正 第20回「金沢北条氏二代当主顕時と『吾妻鏡』の編纂」 大胆にも顕時の『吾妻鏡』編纂説を考証してみました ここまで書き進んだらおのずと見えてきたものがあって 顕時は11歳の頃から父実時が小侍所別当だった関係で宗尊親王に近侍 『吾妻鏡』はその宗尊親王更迭で終わっています

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寺院揺曳の校正 第21回(最終回)「夢窓疎石の夢」 夢窓疎石は横須賀の泊船庵に住み そこを為相が訪ねます 泊船庵は現在横須賀の米軍基地の中 なので中へ入れなくてもその海を撮りに行こうと準備していた夜 TV9.11の最初の報 画面にはまさに翌日行こうとしていた米軍基地のゲートが映しだされて……

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はからずも最終回で9.11に直面ししばらく書けなくなりました。でも私は「書く人」だからとにかく書くしかありません。そのきっかけを頂いたのが菱川善夫先生からのお便りでした。以下、長いですが引用させて頂いて寺院揺曳を終わりにします。【菱川善夫先生からお便りをいただきました。そこに次のよう 

 

なご文面がありました。「その十五」で『親玄僧正日記』の庭舞のようすを有機的感覚で想像したことにたいして書いてくださったお言葉です。私信ですが、これは菱川先生の文学にたいする、世界全体にたいする思いでもいられると思いますので、書き写させていただきます。『この《有機的感覚》が、いま 

 

文学にも求められるべきだと考えています。九・一一以後の世界の複雑な変化と動きをつかまえるためには単なる感情的反応だけでは駄目ですね。かといってパターン化された危機意識だけでも陳腐になるでしょう。まさしく《有機的感覚》が必要なのだと思っていたところです。』私は一度も先生に同時多発 

 

テロ事件との関連、それからあとの思いを打ち明けてはいません。にもかかわらず、菱川先生はその奥の必死な思いを読みとってくださったのです。びっくりしました。このお便りで一挙に私は原点に引き戻されました。夢窓疎石について書きながら、同時に私は同時多発テロ事件以後の世界を考えずにいられ 

 

なくなりました。そして、気がついたのです。これこそが、夢窓疎石がそこに庵をむすんだ意義にほかならないと。】……この随想は次のような文章で終わりにしました。【奇しくも九月。そして今日は十日。去年、この次の日の夜、横須賀へ行く準備をしているときに第一報に接しました。こういう日に最後の 

 

一行を記すはめになったこれもなにかの深い因縁と受け止めています】

もうこんな時間 寝なくてはと思いつつ開いたタブレット 久々にタウンニュース鎌倉版コラムの校正が届いて とはずがたりシリーズが終わって 今回から比企の万葉集 一瞥して雅がない! と思う 二大古典なのに源氏物語と万葉集にはこの違い 講座でも受講生さんたちの眼の輝きが違う 雅は魅力なんですね

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2018.7.18 ツイッターから転載…パワポの編集ほぼ完了

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7月15日

今日のカサブランカ 今年は手入れできなかったのに小さいけれど咲いてくれて嬉しい 百合は手入れ次第で毎年増えていくのに ここ2.3年できなくてごめんなさいです 今日は妙本寺様の講演の配布資料作り 夕刻暑さが弱まったら投函に出ます パワポはほぼ見通しがたって まずは安全の為USB保存へ

 

敦煌が現地に赴かない空想の産物には絶句するしかないけれど 鞆の津茶会記が全くの創作だったことにも驚いたけれど 本覚坊遺文にまた絶句 なんという方だろう 井上靖という作家は 僅かに自分に引きつけて思ったのは やはり早く万葉集註釈を読まなくては 先送りしている場合ではない

 

水色の宵の空に三日月と大きな赤いたぶん火星 しばし立ち止まって見てしまいました 万葉集註釈は 学者さんのように机にへばりついて 一字一句を照合するくらいの気持ちで読みたくて でも環境や体力が許さなくて先送りになっていました でももう

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このラインナップ凄い 昨日購入の古田紹欽氏臨済録の思想 現代人の仏教・仏典シリーズなので巻末を見たら きっとこの方々がこの時代をリードされていた 私が学んだ先生方はまだ登場されてなくて 今はその先生方が退かれて 新しい世代の先生方に

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7月16日

昨日のカサブランカ 花のなかに蜜のような水滴があり 夕刻デスクライトをつけたらきらきら反射して綺麗でした 配布資料も無事投函したし(送信ではなく笑) できたら今日はパワポの編集を終わらせたい ここにきてパワポパワポといいながら物凄い読書 気持ちが引き締まってそのままいたい

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パワポの編集 ここまできました 親行が実朝の右大臣拝賀の式に参列する一条実雅に従って鎌倉に下向してきたこと ここから親行は鎌倉に住んで「河内本源氏物語」の制作に入ります これを入れてひとまず安心しUSBに保存 これでもし今後の編集でパワポがおかしくなっても大丈夫 でも今のところ順調

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深夜のジョゼフィーヌと薔薇の番組 フランスのゆかりの花屋さんに行ってジョゼフィーヌをイメージしたフラワーアレンジメントをと頼んだら やはり日本で見慣れたアレンジメントとどこか違う 趣がある そうしたら枯れるまではいかないけど痛んだ花も入れているからと 自然そのままにで素敵でした

 

パワポの編集 親行が実朝暗殺の時に鎌倉に下向してきたと作ったら 光行さんの一家は鎌倉にいたはずなのにと齟齬が起き 光行さんが京に帰った件を作っていなかったことに気づく 頼朝頼家実朝の三代に仕えたんですよね 光行さんは 吾妻鏡には書かれていませんが

 

19時ころ 窓がオレンジ色に染まって 慌てて撮りにでました 空一面の夕焼けと思ったら 綺麗なオレンジ色の夕焼け雲は南側だけで 北東(たぶん三陸沖方面)を見たら灼熱色に焼けて湧く積乱雲 北西(たぶん群馬方面)には広がりつつある大きな黒い雲 とても不穏な空でした 最初の綺麗な空を一枚

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19時ころの北東の空です 目視ではもっと輪郭が白くシャープに灼熱色に焼けていて眼をみはりました 雲間から見える一部分だけでしたが

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北西の空に大きな黒い雲が発生して広がっていました 撮る場所を移動しているあいだに巨大になって 中心部の赤く焼けた部分がみるみる大きくなって 画面左下にあった縦位置の積乱雲が高くなって重なり 影が放射状に長く伸びていきました TVで群馬県大雨注意報のテロップがでましたが その雲では?

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以前 群馬県で雷の多発した時がこの方向でした

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パワポの編集 ひとまず完了 146枚は多いので見直しながら詰めていきますが とにかくこれをUSBに入れて持参すれば講演はOK というところまできました 写真は最後近くの 鎌倉幕府滅亡後に鎌倉から持ち出された「尾州家河内本源氏物語」と「河内本源氏物語」の二冊の変遷について述べる部分です

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もう一枚 気に入っている一枚です 「尾州家河内本源氏物語」に奥書を残す実時が誕生した年に 運慶が亡くなっています ちょうどこの講演の前半が六波羅の時政と運慶 後半になって鎌倉の源氏物語になり 実時が登場 その分岐点のような一枚になりました

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先週のPCの不調はやはり室内のヒートアップだったよう 次の日から終日カーテンは閉めたまま PC周りは扇風機をつけっぱなしにしてクーラーの冷気が回るようになど注意したら その後は不調がなくなりました 不調というのが保存すると壊れて開けなくなるというものだったのではらはらでした

 

鎌倉の源氏物語の普及活動に入ってすぐ 東北の震災がありました また今度 西日本の豪雨災害 報道に心痛めながら やはり東北の時と同じに 源平の争乱で 恩ある人、尊敬していた人、親しかった人、の平家一門の方々が滅びていくのをただ見ているしかなかった光行さんの慟哭が思い合わせられます

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2018.7.17 ツイッターから転載…パワポの編集再開&InDesginのことなど

7月13日

おはようございます しばらくパワポの編集から離れていたから 昨日から集中して頑張っています 添付のスライドは北条時政をはじめる導入の一枚 時政が大番役で六波羅に滞在したのが ある意味 鎌倉の公家文化のはじまりかと

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今日のカサブランカ ほんとうに綺麗な白 時政は比企氏を滅ぼした人物として一方的に悪く思っていたのですが でもと思って調べたらかなりの人物 悪人とは思えなくなって 原稿にどう書こうと逡巡中です 時の施政者っていったいどうなんだろうと それで昨今の情勢も見ているのですが

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娘の書棚から拝借 バージョンが古いけど概要を知るには充分 以前からWordで書く原稿の未完成感が気になっていました 昨日の京極夏彦氏のInDesignに何か感じるものがあって興味津々 気に入った原稿用紙にこだわって書いていた習性の名残りかも

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物語と小説は違うと思うことにしたのだけれど そうすれば国内の文壇事情から離れられるし でもエーコの物語論を載せた本が小説講座… 今まで夢枕獏氏や京極夏彦氏の作品に縁がなかったけど 空海で夢枕獏氏を つい先日京極夏彦氏を読んでみたくなったと思ったら InDesginの件 こちらは物語ですよね

 

長く「書く人」たちとの交流を離れていたから 根本のところで迷走しています笑

 

パワーポイントが絶不調で作業が進まずイライラが募っています この先どうしよう… 土台となるパワポは完全にできているからなんとかなるけれど 今の気持ちの新味が加味できない

 

パワポ 少し進みました 二、三枚編集するたびに保存 を繰り返して

 

いったいどこに行こうとしてるの? と我ながら自問 パワポ小休止 くつろぎに手にしたのがツイッターでプリントした京極夏彦氏InDesign シャープな世界がいい きちっと完結しているのがいい など思う

 

最初に「本文が配置されている部分を版面(はんづら)という」の一行があり 引き寄せられたのは 新潮社校閲講座の井上先生がまさに版面の説明をされた その時の教室が蘇って もしかしてあの講座に通ったのはこのため? の気までしてしまいました 学ぶために通ったのだけれど 結構この世界 好きかも

 

パワーポイントが無難に動いてこんな時間なのに止めたくない 昨夜も無難に動いたから大丈夫と思ったのに 日中はツイートしたとおり絶不調 日中はクーラー入れているから気温の関係とは思えないのですが

 

やっとここまで 運慶の円成寺大日如来像のくだりを入れ終わりました あと一息 時政の大番役上洛が 鹿ケ谷陰謀の年ということを入れて そうすれば後は今までのパワポを詰めることでほぼ十分(残念だけど最勝光院と建春門院滋子さんは入れられない…)

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7月14日

おはようございます あえて井の頭公園の雪の写真を すでに熱射のような陽射しが室内に入り込んでいて 急いで出窓のガラス一面にボードを立てました ラマンの映画にあったような暗く涼やかな室内 今日はパワポが動いてくれますように

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記録としてツイート(ブログ用備忘録のため) たまたま開いたらキリ番 記念に撮りました ここのところはもうブログに書き込むことがなく Twitterに思いつくまま投稿したのを揚げていますが このほうがリアルに状況が残ります

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パワポの編集 はらはらしながら細心の注意を払ってしていますが 今のところ順調 昨日はもう絶不調だったのに やはり朝からカーテンを開けない 出窓の陽を防ぐなど 室内の気温を上げないよう頑張ったから? 以前冬に冷気でPCをダメにした経験が PCは繊細過ぎて困ります

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RT 中野幸一先生『本文対照 正訳紫式部日記』の解説を思い出しました 紫式部という女性の個性に 今夜はもう会いたくないと思うことが続いた時 ふと向こうもそう思っているのではないかと気づいたら 申し訳なくて それから向かうのが嫌でなくなったと 中野先生の貴重なご本心にほんわかしました

 

個人的に中野幸一先生と紫式部という女性について語り合えたら楽しいだろうな と思うような 正訳源氏物語の時と打って変わって学者っぽくいらっしゃらない先生のご解説です

 

パワポの編集は 光行さんが鎌倉に下向して いつもの私の鎌倉と源氏物語の世界に入ってきました 結果として 前半が六波羅の時政と運慶 頼朝が奥州合戦に行って永福寺を建立し その造仏を運慶が担当した というところまでがハイライト 光行さんの鎌倉下向からいよいよ比企の乱です

 

今日古書店で 本覚坊遺文は以前読んで感動したもの 仙覚の小説に文体の参考にまた読みたくなっていました 古田紹欽氏はとても読みやすい方で 禅僧の歌とか持っているのですが 鈴木大拙先生の愛弟子でいられたのですね 臨済録もわかりやすい?笑

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2018.7.17 ツイッターから転載…『若き作家の告白 ウンベルト・エーコの小説講座』&高遠弘美先生訳プルースト『失われた時を求めて』第六巻「ゲルマントのほうへⅡ」&中野幸一先生『正訳 紫式部日記 本文対照』

7月11日

おはようございます 昨日具合が悪くなってから一週間ぶりに吉祥寺に出たので 今朝はぶりかえさないか細心の注意をはらって動いています でも今日は絶対でなくては! と思っているのは プルースト 高遠先生の第六巻の発売日だから プルーストのような文学は稀有なんでしょうね 今更ですが笑

 

プルーストは高遠先生のお陰でリアルタイムに話題に浴することができますが エーコはどうなんだろうと検索して 先のRTをみつけました 最近私のTLでは日本国内での出版事情が流れること多く 世界の視野の文学事情って 何をフォローしたら得られるのでしょう 例えばシモンとか

 

クロード・シモンで検索したら 懐かしい世界が広がりました 農耕詩は平岡先生の訳でないので読んでなくて でも 読んでみようかなって 一瞬思ってしまいました こうした読書三昧の生活に入れるか 今のところ不可能ですが 検索しているだけでも楽しい

 

(見本出来! 『正訳 源氏物語 本文対照』のツイートに)早っ! 紫式部日記にかかられていることは伺ってたけど まだまだ来年以降くらいに考えていたら まさかの驚き

 

高遠弘美先生の『失われた時を求めて』第六巻「ゲルマントのほうII」驚くほど長く丁寧な読書ガイドをたった今拝読し終わって このまま本文に入りたいのをやめて寝ることにします なんか 長く膨大な前半の社交界部分を読むのが楽しみになる素敵な誘いでした ありがとうございました

 

と言いながらも 禁を破って笑 最初のほうをパラパラ 懐かしい流れるような 畳みかけるような文章のそちこちに眼がとまり ああいいなあ やはりいいなあ とそれだけでもうご満悦 寝るのが惜しいのですが

 

7月12日

カサブランカが咲きました ポストにご献本の表記がある郵便物が 正訳源氏物語が届いた時と同じ包装 まさか と思いつつ開いたら やはりそうでした 中野幸一先生『本文対照 正訳紫式部日記』 とりかかられているとのお手紙を拝読した時からこれは~と唸って待たせて頂いていました それがもう

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高遠弘美先生『失われた時を求めて』第六巻を求めて行った吉祥寺ジュンク堂書店で 『若き作家の告白 ウンベルト・エーコの小説講座』も一緒に購入 物語論でエーコの小説論を知りたい矢先だったから終日かけて拝読 みるみる私の中の不可解や昨今の国内文学での不信感が氷解 文学ってこうなんだよなあと

 

それから高遠先生の失われた時を求めてに入り 読書ガイドを拝読したから エーコの文学論に重なってするすると仰られていることの意味が深さが 入ること入ること こんなにすんなりこういうことが読めていくなんてと驚き エーコはプルーストにも言及していました 多くはブルームのほうだったけど

 

そうしたら今朝 中野幸一先生の紫式部日記 しばらくはもうこの三冊で充分 浸って過ごします

 

不思議なのですが 昨日ジュンク堂書店で本を購入してから そのまま吉祥寺の喫茶室でエーコの小説講座に読みふけりました 第一章が先ほどツイートしたご自分が作品にかけた準備の実際 ここまでする〜? と目を見張りながら読み進んでいたら なんか すうっと気分がよくなったんです そして先週来の不調が

 

治りました 嘘のようで 今もいつ復活するか内心危ぶみつつ様子を見ているのですが 私の不調は自律神経の乱れの部分が相当あって 今回はそれに他の要因が重なったわけだから エーコの屹立した文学論に接して たぶん自律神経の乱れが正されたのだと思う ここのところあまりに酷いと怒ってばかりいたから

 

仙覚の小説を書くためにエーコの小説講座を読んだのだけれど 驚きの前段階の準備 感覚で書けてしまう世界でないのは潔くていいのだけれど では となったら 比企を歩いた時にまさか小説にするなんて予測つかなかったし 今更ボイスレコーダーをもって再訪する体力ないしで はてどうしましょう笑

 

エーコの綿密な取材による構築の結果紡ぎ出された街は「現実」化していて、読者がエーコが想像で作り出した居酒屋?を「見つけました」と写真を送ってきたりと。エーコの記号論的物語論はそれで、物語は書かれた時から読者の中で現実になると。仙覚の小説をそこまでもっていけるかが勝負です

 

まさか と眼を疑いました 21日の妙本寺様の講演 定員80名なのですが 高校時代の友人が申し込んだら満席とのこと 残念だけど貴方が頑張った賜物だものよかったねというメール 80人は無理だろうな 50人でも頑張ってお話させて頂こう など覚悟していたのですが (でも間違いだったら…)

 

(京極夏彦氏の対談で)InDesignで小説を書くなんて! でも、なんかいつか私もそうなっていきそうな 特に初校再校などの手間がはぶけるあたり それはある意味作家の側の完成度なのだろうから でも、InDesignってまだ使ったことない

 

Wordで書いていて なんとなく未完成感が気になっていたところでした

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2018.7.13 ツイッターから転載…21日の妙本寺様の講演用パワポの編集など

7月8日

パワポの編集に戻り タイトルの背景を七夕の写真に変更 思いっきり親行の「河内本源氏物語」完成の暁の思いに絞ります こんなのはじめて

 

鳳来寺本『源氏物語』より: 嘉禎二年二月三日ニ校書ヲ始メ、建長七年七月七日、其ノ篇ヲ果ツ。時ニ雁字終点ノ朝也。更ニ紫式部ノ往情ヲ暗ンズ、牛女結交ノ夜也。遥カニ驪山宮ノ昔ノ契リヲ思ヒ、翰ヲ染メ、牋ヲ操リテ、慨然トシテ記ス。朝儀大夫源親行(花押)

 

親行は この感慨のなかで紫式部に思いを馳せ 長恨歌に思いを馳せながら 源氏物語とは言っていません 源氏物語よりも紫式部 親行にとって紫式部は同じ労苦をともにした身近な存在なのですね

 

そうだった 最初に拝読したジャン=ミシェル・アダン『物語論』では シモンが語られ エーコが物語論を実践して薔薇の名前を書いた とあった エーコに行き着くために物語論を読んでいたはずだったのに 忘れてました

 

パワポの編集をしていました 3.11の時も4日後に講演を控えていて 余震や原発の恐怖におびえながら 計画停電で講演中止も視野に入れながら パワポの編集をしていました 「河内本源氏物語」を作った光行親行親子の動乱に翻弄された大変な人生をリアルに覚えながらでした 親行の名のある奥書を

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源親行というひとりの男の人生を追う構成にしようかと なのでこのスライドは導入部 「河内本源氏物語」を作った人の人生をこれからたどります というような

 

7月9日

加藤剛さんのご逝去 心からご冥福をお祈り申しあげます 河内本源氏物語を作った源光行と親行の親子 作り始めた父光行のほうが偉大に名が残っていますが 私は親行は地味だけれど相当の人物と思っていて ドラマにしたら加藤剛さんのような俳優さんと 親行について知った当初から思っていました 残念です

 

今日のパワポの編集 最初の一枚 背景の料紙は カルチャーで近藤富枝先生の王朝継紙教室に半年通って その時に作った継紙や余っても捨てられずに溜まった料紙材料の紙 つまり自前 時間の余裕があったらずっと通いたかった これをツイートしたくてアップ みたいな一枚です笑

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パワポの編集 参加者様のなかには源氏物語を読んでいられない方も多いから いつも最初に十枚近いスライドを作って物語を説明します 危うく氾濫をこらえた今回の豪雨の桂川 嵐山の渡月橋付近は明石の君の大井山荘です 第十八帖「松風」のスライド

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これは 五十四帖最後の「夢浮橋」巻末に 北条実時の奥書がある ということへの布石でもあります ただ奥書がある だけでは価値が通じないでしょうから そして 明石の君のなした女児が母親になったのが匂宮で・・・と 夢浮橋はその匂宮と薫との板挟みで出家した浮舟の最後ですものね

 

7月10日

おはようございます パワポの編集 詰まっていたのは公家文化にこだわっていたから 鎌倉の公家文化の原点として六波羅を捉えるなら 時政も運慶も入れられる! となってやっと動きがでました 以前のパワポになかった視点です 写真は以前手持ちで撮った夏の大三角形 織姫彦星と白鳥座のアルタイル

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以前多摩地区の交流センターで半年の講座をもった時の受講生さん 皆様知識欲旺盛で行動力ある方ばかり そのまま終わるのは惜しいから二回ほど鎌倉文学散歩を企画して 集って頂いた 妙本寺様の講演も あの方たちなら楽しんで頂けると思い ご連絡したらご参じ下さるそう 笑顔が瞼に浮かんでいます

 

行動力や積極性 知識欲の強さ は多摩の方も鎌倉の方々に負けないと思う でも多摩という東京都でも奥地のほうに住んでいられる方々には 鎌倉のような文化満載の環境がない あの方たちだって鎌倉に住んでらしたらきっと活躍されてるだろう と両方見ている私は思う なのでせめてご案内を

 

第三回鎌倉文学散歩を企画したいのだけど その頃から体力に不安が起きて 直前キャンセルでご迷惑かける心配から 行動を起こせなくなっていました 無念感いっぱい なので今回はその第三回のつもりもあって

 

PCの不調なのか パワーポイントか 四苦八苦の不調で 念のためにパワポの編集作業は細かく保存 こういうこともあるから作業は早く終わらせておくのがいいのに 切羽詰まって苦しくなるところからアイデアが湧く 安定のもとで作業してもちっとも面白くないのが私の悪い癖なのだけれど しばらくヒヤヒヤ

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2018.7.10 ツイッターから転載…物語論を離れます&七夕に親行を思う

7月7日

図書館にジュネット『物語のディスクール』を借りに行きたいのだけれど まだ出るのは不安だから休んで 今日は一日橋本陽介先生『ナラトロジー入門 プロップからジュネットまでの物語論』を拝読することに 昨夜読み出したら文学とは何か みたいな問題が 今までの文学論と違う場所で語られていて楽しそう

 

こういう日に(豪雨による西日本各地の川の氾濫)七夕とはと思いつつ 毎年この日に呟いていることを 「七夕は鎌倉の源氏物語の日」 鎌倉でできた源氏物語の写本「河内本源氏物語」を源親行が完成させた日です 親行はその後も校合を続けながら 七月七日にこだわって日付を変えませんでした それは七月七日長生殿の長恨歌を踏まえていたから

 

私が鎌倉の源氏物語普及活動に入った当初 この七夕は鎌倉の源氏物語の日をキャッチフレーズに 鎌倉で文化講演会などの催しを定着させるのが夢でした でも一個人の力ではまだ叶わなくて しかも鎌倉は源氏物語を無視してもいいくらいに歴史も趣味文化も多彩 世界に冠する源氏物語なのにと思います

 

こういう日に七夕とはと思いつつと呟いた鎌倉の源氏物語 呟いたお蔭で火がつきました 21日の講演 これを核にお話します いい加減鎌倉の人の心に届かないからと内心腐っていました 仙覚は誰かの問題に気がいったのをいいことに 鎌倉の源氏物語は諦め気分 でも今回の講演でまた訴えてみます

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添付の一文は以前は講演の度に資料として配布させて頂いていました 内心腐って(笑)最近は止めていたのですが 今回配布させて頂きます 鎌倉の方も 私が主導して動けばお手伝いしますよと仰って下さるのですが 執筆があるから無理 起動力ある方の出現を待つか 仙覚の小説が世に出るのを待つか

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物語論でつらつら仙覚の原稿に戻りたい気分になりつつ どうしてこんなに執筆から離れてしまったのだろう と昨夜考えたら 時政!が原因でした 時政を調べたところからどんどんそれて・・・ 講演が終わったら原点回帰します

 

大変な災害の只中での源氏物語ツイートは申し訳なく思うのですが 「河内本源氏物語」を成した源光行も 源平の争乱で仕えていた平家が滅びて鎌倉に下った人 人の世の苦しみを乗り越えて源氏物語の校訂に生涯をささげました 世情が大変な時こそ心の安寧に源氏物語 そんなことを講演でお話しています

 

七夕の日の夜空 白い霧のような雲がかかっていて 少しだけ覗いた空に二つだけ星が見えました 天の川ではないから違うけど 織姫彦星 と思って室内に 今も続く災害への危険 早く無事に収束しますように

 

『ナラトロジー入門 プロップからジュネットまでの物語論』を拝読し終わり 思ったのは 書いていて 私が疑問を抱いてわからなくなった部分 考えるほどにわからなくなっていく部分が 物語論の各執筆者さんたちの思考の論点で それはまだ正解というものは出ていないということ それはそうですよね 

 

読み終わってわかりました 文学というものは自分の力で生成するものだから ある一つの思考の枠組みで括られるものではなく 決定打と思う理論の出現のそばからはみ出ていくものがある 私がわからなくなった部分というのがそれで そうしてそれはそれでいいのだという気がしてきました

 

中で これだ! と思った理論は 私の実体験的に ハンブルガーの「物語の機能」 以下引用「ハンブルガーによれば、テクストを生み出すのはあくまでも『物語の機能』である。一人称物語の場合にも、実際に言葉を生み出しているのは『物語の機能』であり、それは一人称の語り手の背後にある。」

 

7月8日

神々しいまでの朝焼けでした 東の空です 雲の架橋は小笠原諸島方向―東北

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部分のアップです

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西の空 駿河湾方向からの雲がレリーフ状の立体感をもっていました

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なんかすっきり 昨夜物語論を拝読し終わって 失われたを分析したというジュネット『物語のディスクール』は まだ図書館に行かれる体調でないのと ハンブルガーの「物語の機能」論をみつけたのとで お預け 結局物語論の問題は 物語にとっての語り手は誰なのか どこにあるのかに尽きる話と思う

 

書いていて これは小説内の人物が語っている描写なのに いつかしら書いている私自身の思いに重なっていることがあり それを文体としてどう処理するか 一般の小説では結構紛れているのに疑問がられてないけど だからそのままでいいようだけど 書いていてどんどんわからなくなっていったのでした

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2018.7.7 ツイッターから転載…物語論のこと&鎌倉禅研究会をまとめました

7月5日

鎌倉禅研究会FBの先週の会のご報告 ようやく第二講林田康順先生の「鎌倉と浄土教―光明寺を柱に―」を入力終了し これから校正して公開 十夜法要で有名な光明寺様の歴史でもあります 十夜法要は建物の改築を控え 今のかたちで修されるのはあと二年間だけだそうですのでお見逃しなく

 

十夜法要 一般参加者のことはなんといったらいいのでしょう 観る、では失礼な気がするし 参加、でもないし・・・ 一回だけ夜に観させて頂きました。引声念仏という声明がとても高い音色の美しい念仏と伺い行ったのですが ほんとに美しいお声でした でも、あのあたりは夜に帰るのは大変

 

鎌倉禅研究会FBに 先週の高橋秀栄先生「入宋僧円種」と林田康順先生「鎌倉の浄土教―光明寺を柱に―」をアップして公開しました 貴重なお話です ご覧頂けたら嬉しいです https://www.facebook.com/kamakurazenken/  写真は会場の建長寺様境内。柏槇の下に紫陽花が綺麗でした

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昨日から体調が悪かったのですが 鎌倉禅研究会FBのまとめをしないうちは講演準備にかかれないから 今日は頑張って終わらせました 集中していたから気分悪かったのも忘れて大丈夫になったみたい 油断しないようそろそろ動きつつパワポにかかります おそるおそる でもあとは自分の世界だから気が楽

 

7月6日

体調不安で大事をとって横になって自分の時間 自分のための読書に浸っています 考えてみればこういう自在な時間って久しくなかった 橋本陽介氏『物語論 基礎と応用』 昨夜豪雨災害の危険に胸痛めながら一方でこのご本にご満悦 やっと辿り着いたかの感 求めていたものがここにありました 物語現在的語り

 

以前から書いていて不可解が自分のなかにあり その解決を求めて新潮社の校閲講座に通い 少し自信がついて漢字講座に通ったらさらに安定感が出て そうして受け取った来期の講座に橋本陽介先生の物語論の講座が それで図書館で借りてきたのが『物語論 基礎と応用』 バルトが物語論に「語り」を導入し…の

 

くだりに思わずゾクッと これだ!となりました。その後に書かれていた「物語現在的語り」の件 書いていてここが私にはどう処理するか迷いの極致でした 何も考えずに自動筆記的に書いていてもいいのですが 納得しないと気がすまない質なので ずっと紫式部の草子地などを考えては模索していました

 

ジュネットが『失われた時を求めて』を分析して『物語のディスクール』を書いたと読んで ふたたび これだ! となって 図書館で検索 プルースト全集の別巻に入っているらしいので 明日借りてきます それにしても ずっと物語論基礎と応用を拝読していて これってプルーストに全部包摂されている問題では

 

ないの? と思っていたら その通りでした こういうの 灯台下暗しというんですよね笑 最初から彷徨わずにプルーストだけ読んでいればいいものを! と私のなかで 物語現在的語りの誰かが笑 ツッコミを入れてきています 間もなく新刊発売 それまでにジュネットを読んでおきたい

 

ただいま《下弦》です

 

こういうときだけれど 記録として 橋本陽介氏『物語論 基礎と応用』から『ナラトロジー入門 プロップからジュネットまでの物語論』へ 刊行順とは逆の拝読になるけど かえって分かりやすい 基礎と応用 久しぶりにメモっての読書 空海の十住心論でノートに書き写して頑張った日を思い出したり

 

体調不良で動けないのをいいことに ほんとうに久しぶりに自分のための読書 ほんとうは明日はミニ遠征で千葉に行って 京都からいらっしゃる先生の講演をお聴きする予定だったのに

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2018.7.5 ツイッターから転載…21日の講演に向けてパワポの編集に入りました

7月1日

七月に入ったら急に中旬の講演がリアルに迫ってきて パワポに入ることに 寺院揺曳の校正はしばらくお休みします というのも カレンダーを見て三週間後と気づいたのと同時に 八月の講演がその二週間後 ということにも気づいたから と決めたらもうパワポに気がいって 六波羅を中心になど思う

 

7月2日

次は〜 のアナウンスに? 急行に乗ってしまいました泣

 

お夕飯に使うコンビーフ缶を買って仕切り直し 暑くて 眠くて ぼうっとしています

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おはようございます 今日からパワポ また膨大な鎌倉と源氏物語の歴史にかかります

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と、作ったばかりのパワポのタイトル画面をアップして 副題が間違っているのに気がつきました 【源氏物語の歴史と鎌倉の文化交流~鎌倉の公家文化をひもとく~】です 写本は人の手で作られ運ばれます 写本を通して歴史を見ると 鎌倉時代の人の思いや交流が見えてきます

 

7月3日

新しいパワポ 21日妙本寺様での講演用 でもやはり最初はここから 鎌倉時代に鎌倉で「尾州家河内本源氏物語」という『源氏物語』の立派な写本が作られたという 「尾州家河内本源氏物語」は鎌倉の『源氏物語』たる「河内本源氏物語」の最高に由緒ある写本 それは北条実時の奥書があるからです

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以前に作ったパワポを土台に 新しく見えてきた見解を入れながら 文字の統一など作業しています

 

鎌倉の源氏物語は 2010年末に『源氏物語と鎌倉』を出す前からツイッターで呟いているから(正確にはその本を出すための原稿を書いている時から)長いフォロワーさんにはもう耳にタコかもしれないけど 毎回講演のたびにスライドをアップさせて頂くのは それでも世の中には普及しきれていないから

 

理解していただいていると思っても 先週の記者さんのようなこともあるし チラシで写本のことと詳説しても で、源氏物語のなにを話すんですか? など問われます 私も違う分野のことは何回聞いても正確には覚えきれないから やはり普遍になるまで呟くしかないなあと しつこく呟かせていただきます

 

先日の鎌倉禅研究会のようすをFBにまとめようとして 写真を選んでいたら 建長寺様の方丈前の庭園に山百合が一輪咲いていて 撮ったのをアップ

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7月4日

鎌倉禅研究会FBに先週のようすをまとめ中 第一講高橋秀栄先生「入宋僧円種」の途中ですがもう休もうと思ってツイート 宋版一切経に訓点をつけた円種は奥書をたくさん残しているんですね その奥書集が出る準備をされているとのことでしたが これは楽しみ 奥書には感慨深い思いが込められています

 

源氏物語の源光行も親行も 図像集(だったと思いますが覚禅抄だった?)の乗一も 万葉集の仙覚も 奥書は時としてはっとするほど新鮮で文学的 それはそうですよね 長い長い時間をかけて筆を運ぶ労苦をいとわず写本を作る その完成のあかつきの深い安堵と感動が込められているんですもの

 

7月5日

体調不良で土曜日の遠征諦め 早々にお詫びメールを打ちました 最近こういうことがよくある これは!~と思うことに限って絶体絶命の理由で無念をのむことが 今回も少しくらいなら頑張って行っただろう でも内心やはりの思いも 少しくらいなら無理してしまうそのことをなにかが阻止する絶体絶命

 

以前に大事だった広げることが 今は広げずにしっかり足元を固めなさい との指令のなかに入った気がします たぶんそういうこと

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2018.7.5 ツイッターから転載…寺院揺曳の校正

6月30日

おはようございます 昨日の寺院揺曳の校正 第二章「冷泉為相」その四『親玄僧正日記』 平禅門の乱を書き残す貴重な記録 為兼も登場しますがそれは後の回に回して ここでは平禅門の乱の時 親玄が孔雀経法を修したということを このあたり熱が入っているから一回分が長い笑

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ようやく吉祥寺 こんな時間になって でも水無月尽だから無理してでも出てきました 日中暑かったけど日陰になった今は楽 行きたかった日大国文学学会も諦め 山積していた用を片づけ やっと今 行きたい学会も 例えば千葉の遠征とか入ると体力温存におのずと却下 傍から絞られていきます

 

7月1日

おはようございます といっても仮寝して起きて寺院揺曳の校正をして これから寝ようというところなのですが その前にとチェックした鎌倉禅研究会FB 紫陽花の色を青や紫としたはずが 勝手に予測変換され 青や紫式部となっているのを発見 直しましたが既に多くの方がご覧になってしまっています泣

 

寺院揺曳の校正 第二章「冷泉為相」その五「親玄僧正と佐々目遺身院」 親玄僧正がどこに住んでいたか 連載が長くなって勘違いしていたことがわかり 慌てて訂正を告げながらそれまでの考察を確認していった段落です 勘違いに気がついたとき青くなりました でもそれも正直に書くしかないなと

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寺院揺曳の校正 第二章「冷泉為相」その六「京極為兼と『親玄僧正日記』」 この回は源氏物語的で好きな段 鎌倉に下向した為兼が将軍御所で久明親王と謁見しているところに親玄が参じたというところ 鎌倉とは思えない雅な雰囲気です 為兼が為相の鎌倉での人脈をつくるお手伝いをしたように思います

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7月に入ってカレンダーを見たら 講演が3週間後 なんとなく焦りました 寺院揺曳の校正 それまでに終わらせたいけど 今のペースでは無理 ピッチをあげなくては! あと8回分

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2018.7.3 ツイッターから転載…物語論のこと&鎌倉禅研究会の高橋秀栄先生「入宋僧円種」

6月28日

おはようございます 昨日体調が悪かったから 今日出てこられるかの杞憂で必死に休みました なんとか車中 道中のお供は橋本陽介先生『ノーベル文学賞を読む』 このご本 『百年の孤独』はもちろんいいのですが 最初のエリアス・カネッティ『眩暈』が絶品 とにかく読んで見たくなりました

 

今日は車窓から見る雲が怪しい レンズ雲になりそうな立体感ある雲があちこちに じつは昨夕もそうでした 成田で飛行機が引き返すほどの強風だったし 要注意な気がするのだけれど

 

橋本陽介先生『ノーベル文学賞を読む』より 第四章【トニ・モリスン「黒人」「女性」作家】の締め 「こうした文体はリズム命のところがあるので、できれば最終章だけでも英語で読みたい。圧巻である」と揚られたその最終章の文章(訳文) 圧巻過ぎて唸ってしまいました こういう文学を読みたかった

 

鎌倉で満月を見ています

 

6月29日

おはようございます 昨夜は少々お酒が入ったから帰宅して早々に就寝 起きてTLを遡って見て そうだったのか~という案件に遭遇 私が遠ざかっていた時期を埋めていたことが もしかしたら崩れはじめている 世のなかはあまりに慢心すると 腐敗すると その飽和から崩れていく のは真理なのだけれど

 

昨日の建長寺様を少し連投させて頂きます (その一)三門前の紫陽花

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その(二)鐘楼と紫陽花

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その(三)仏殿と紫陽花 紫陽花はそろそろ見頃が終わりかけていましたが、風情は厳格な修行のお寺の建長寺様にぴったりでした

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その(四)蓮の花が咲き初めていました

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TLに崩壊への臨界点という言葉 今朝の案件は個人的なことで でももう一件同じようなことがあったから呟いたのだけれど それと今の情勢と全部絡めて虚飾がまかりとおっていた時代だったのかも と思う それは虚飾を許していた時代だったともいえる 真摯な時代に戻ったらいい

 

権力の怖さは仙覚が一番知っている 虚飾を生み出した権力がはびこっているあいだは弱者は無力 仙覚の小説の原点

 

昨日の鎌倉禅研究会 元金沢文庫長高橋秀栄先生「入宋僧円種」は 北条実時愛に溢れたお話 円種は称名寺の梵鐘に名を残すくらいしか知らなかったけど 宋版一切経に訓点をつけていて そんなことを個人がしたくてできるわけがないから 時の長老審海に銘じられてしたのだろう しかし いくら長老でも

 

そんな大それたことを個人の判断でできるわけがないから それはもう檀越の北条実時が指示したに違いない 全国に数ある宋版一切経で訓点をつけているのは称名寺のだけ そうやって学問の寺としての称名寺(金沢文庫)ができた それは円種のような僧を抱えていたから

 

宋版一切経に書き込むなんて とんでもないことのようです 宋版一切経とは「仏法興隆に不可欠の法宝で『三蔵聖教・五〇四八巻』とも別称された」

 

北条実時は僧定舜を入宋させ 宋版一切経を二組招来しているんですよね その一組が現在の金沢文庫に残るもので 円種が訓点をつけたもの あとの一組は 叡尊に贈って 現在は西大寺にあります

 

一緒に請来された二組の宋版一切経さん 称名寺に残されたものには訓点がつけられて いろんな人が学問寺である称名寺を訪れて学べるようになり 西大寺に行ったものは 大切に崇められたけど 収められたままになったのね〜 と なんか親近感をもってしまいました

 

(実時が贈った宋版一切経は焼失して、いま西大寺にある一切経はほぼ元・普寧寺版のはずではとのご教示を頂いて)ということは さらに 実時が請来した二組の宋版一切経の運命は違って 金沢文庫に残った一組は円種の訓点をつけられ 人の役にたって世に残り もう一組は火災で焼失 実時は二度も火災にあって蔵書を失っているから 称名寺の経蔵は金堂や講堂と離れた草むらにぽつんと建つ その配慮の結果ですね

 

7月と8月の講演をお知らせしたら 貴方も忙しいわね と鎌倉の方に 私の頭のなかは仙覚さんの小説と寺院揺曳の校正でいっぱいだから ?と 一瞬なにをいわれたのかわからず ああ 見た目にはそう見えるんだ〜と Twitterを見てられない方には 私の本当のすがたがわからないんだ〜 と認識

 

月が明るくかがやいていますが 左下に見える赤い星は火星でしょうか 昨夜の満月は鎌倉で見ましたが 地元に帰っての道すがら月暈がかかって綺麗でした 十六夜の月の今夜は雲がなくくっきり 皓皓と照っています

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2108.7.2 ツイッターから転載…寺院揺曳の校正&物語論の続き

6月27日

寺院揺曳の校正 今日はこれから第二章「冷泉為相」その三 平頼綱が主役です 安達泰盛を討った頼綱があったから『玉葉和歌集』が生まれた あいだが抜けているからとんでもない飛躍にみえるでしょうけど その実情を書いた回です このあたりがタウンニュース鎌倉版コラムのもとです10_2
 

毎回書き出しには工夫しますが この回の「永仁二年ほどさまざまな事柄、重要事件のひしめき合う年も珍しい」は結構気に入った冒頭 タウンニュース鎌倉版コラム第27回「平禅門の乱」もそうですが なんと この年に京極為兼が鎌倉に下向しているんですよね

 

先週のタウンニュース鎌倉版の件。訂正記事を29日号に載せていただきます。7月21日に講演をさせて頂く妙本寺様は、「鎌倉時代に仙覚という学僧が万葉集を研究した場所」です。

 

昨夜の新潮社漢字講座 毎回大量の辞典を運んで 自由に使わせて下さっていたのですが 終了後の懇談の時 ふと見ると なんと康熙字典が 思わず寄って手にさせて頂きました 北京の出版社刊 紙が白くて薄く 活字がシャープで美しい 画数索引が縦書きで その縦並び文字の美しさ 思わず鳥肌がたちました

 

康熙字典は宋ではないけれど 中国の文化って どうしてああもシャープで繊細で美しいんでしょう 宋画のことをいっているのですが 鉄線描の見事さ 焼き物も青磁や白磁のシャープさ その硬質感 康熙字典に同じことを思いました なんとこれから康熙字典をひくという一日限定講座を企画中とか 是非是非に!

 

康熙字典をひく! なんてマニアックな笑 講座もただ一文字の漢字のある部分が ムになっているか突き出ているか にえんえんとこだわるなど 校閲の講座と同じ真摯な情熱! 世の中にこういう世界があるんだ〜と 私は心の底から驚きつつ 楽しく拝聴させて頂いてました なんか澄んだ感じ

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◆妙本寺様が会場の7月21日の講演のチラシです

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2018.7.1 ツイッターから転載…物語論という分野のあることを知って

6月26日

おはようございます 新潮社校閲講座終了後に手にした7月からの講座一覧表を拝見していて 物語論 という分野があることを知り 気になって図書館で本を借りてきて拝読 というのは Wikiで検索した時にウンベルト・エーコも物語論にのっとって薔薇の名前が書いたというような概略だったから 言語学と

 

表裏一体のような文学研究のよう 図書館にあったのはジャン=ミシェル・アダン『物語論ープロップからエーコまで』 2004年刊 ちょっとこだわるのは 私は結構文学を勉強してきたと自負していたのに この物語論の登場を全く知らなかったこと 鎌倉の源氏物語に取りかかったのが1999年だから 私は寺院揺曳

 

を放置していたのと同時に 文学論からも遠ざかっていたのだという空白の期間をつけられて愕然としたのでした さらに読んでいたら 私が学んだヌーボー・ロマンは「すでに古典となった」なのだそう! 思わず苦笑 ここにはエーコとかシモンとか 私の範疇の小説家さんが蠢く 無視できなさそう

 

ジャン=ミシェル・アダン『物語論』より: 時間的進行にはモチーフの連鎖が取ってかわり、それらは論理的必然性に基づいて一から他が生じるのでなく、類似や形式的対照の原理に従って、クロード・シモンの言う練られた言語の「音楽的」秩序に従って結合されるのである。

 

クロード・シモン: 小説を、波乱とか教訓としての結末とかによって例証される、一つないし複数の設定された意味を担う教育的な寓話と見なすことがもはやできない以上、私たちに何ができるのでしょうか。(中略)もはや私が心がけるのは、小説の文章のみならずテクスト全体について構成を探し求めること

 

しかありません。つまり、なんらかの心理的ないし社会的な本当らしさを基準としてではなく、テクストそのもの、練られた言語の論理、フローベルの言う「音楽的」秩序に属する的確さを基準として成立する構築物を探求することです。

 

おかしいですね。シモンはヌーボー・ロマンの作家に入れられているけどはみ出てる。そのシモンが私の創作の原点だからエーコに惹かれるのかも、となんとなく納得

 

仙覚を書いていると どうしても時代小説だから 時代小説そのものの文体になってしまう そこを抜けたいんです

 

玄覚の語りではそれができているのに……

 

寺院揺曳の校正 今日は第二章「冷泉為相」その二 読み返したら「往復の途次為相は佐々目遺身院を眼にしたかもしれない。頼助と擦れ違っていたかもしれない。少なくとも活発な佐々目遺身院の儀式、法会の気配は感じとっていただろう」 こういう人と人の重層がこの歴史随想の基盤です

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こんなところに両統迭立が 鎌倉後期はこの両統迭立を理解しておかないと 鎌倉幕府自体を理解できないんですよね

 

今日はスマホを家に置いて出てしまったので 途中呟きができなかったけど 道中のお供はRTの橋本陽介先生『ノーベル文学賞を読む ガルシア=マルケスからカズオ・イシグロまで』でした 面白かった! です

 

今日は新潮社漢字講座全三回の最終日 楽しかったのですが たまたまRTさせて頂いたのが同じ新潮社講座で7月開講の物語論の講師のご著書 橋本陽介先生『ノーベル文学賞を読む』 物語論に目下興味津々 漢字講座の楽しかった事とで呟きが錯綜笑

 

橋本陽介先生『ノーベル文学賞を読む』はじめにより: ノーベル文学賞を巡る言説において、意外に見過ごされているのが、受賞作家の作品の質の高さである。世界中に様々な文学賞があるが、やはりノーベル文学賞の水準は高い。← なんか久々に高い水準ということが基準にのぼったという感じ嬉しい

 

新潮社漢字講座の最終回で これだけは今日のうちに呟いておきたい余韻を RTの部首ガチャ 何日か前にTLに流れてきたのだけど さすが!講師の小駒勝美先生が入手されたのを持ってらっしゃいました 受講生さんに笑いが 講座終了後に見せて頂きに先生の周りに集まって歓談 マニアックな世界っていいですね 受講記念の新潮社ノート 三冊になりました笑

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6月27日

ジャン=ミシェル・アダン『物語論ープロップからエーコまで』より: 『薔薇の名前』の結末「自分自身にこの物語を語れば語るほど、それが一方で様々な事件の、他方でそれらをつなぐ時間の、自然な要素連続のかなたへと延びる緯糸を秘めているかどうか、私にはますます分からなくなってしまう。間もなく

 

死を迎えようとしている一介の老修道士にとって、辛いことだ。自分の書いた文字が何か隠れた意味を含んでいるのかどうか、一つならずたくさんの意味か、あるいはそこにはまったく意味が含まれていないのかどうか分からないのは」← 読んだ時、この終わり方になんか唖然として意味がわからなかったの

 

ですが、物語論的結末だったのですね。薔薇の名前ほどのストーリーをもつ作品なら、当然明確な結末というか断定的終了があるはずだし、それに向けて読んでいるとばかり思ったのに突然はぐらかされたような。でも源氏物語夢浮橋で慣れているから動揺はしませんでした。まさに物語の王者源氏物語と思う!

 

仙覚の小説を書くにあたり 文体を考えて源氏物語をお手本に と考えた時があります 源氏物語には明確な三人称的文体・独白等の他に 草子地というのがあって これは誰? みたいな 突然誰かわからない(多分居合わせた女房の)文章が入ります その自在さが私には魅力で それは近代のかちっと

 

して明確な最初から最後まで一貫した三人称文体の小説ではあり得ないことなのですが 私はあえてそれをしてみたいと思ったのでした でも 物語論を読んだら 紫式部の筆致はまさにそれ 小説はなにも近代のリアリズム小説のように なにからなにまでお見通しのように書かなくていいんですね と納得

 

早く仙覚の小説に役立てたいのと 早くエーコにたどりつきたいのとで 根を詰めて昼夜を問わず物語論を読んでいたら すっかりバイオリズムが崩れて体調不良 寺院揺曳の校正を淡々としているほうが健康的 焦りは禁物ですね 読むのはやめて 道中のお供程度に軽く考えて 脇に置くことにします

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