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2018.9.6 ツイッターから転載…100分で名著『薔薇の名前』&建春門院滋子さんの短編雑感、夜居の僧のこと

9月3日

100分で名著 薔薇の名前 面白かった 言われてみると読んだそのままなのだけれど 私が惹かれているイメージと全然違う 源氏物語の原文と現代語訳の関係みたいで 解説するとみんなこうなるのですね

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理論化できないことは、物語らなければならない。ウンベルト・エーコ 100分で名著より

 

最勝光院滋子さんを書くことになったのが もっといえば 仙覚さんを小説化しようと思ったのが そういうことだった気がする (昔書いていた小説と 全然立ち位置が違います)

 

年譜に 今まで必要ないと思っていた 滋子さんの出仕年と 高倉天皇誕生年を入れました 出仕してすぐ 滋子さんは高倉天皇を身ごもったようです これは後白河院にとって 大きいかも

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建春門院滋子さんは 源氏物語の姫君のうちの誰? とずっと考えていて適応する方を思い浮かべられなかったのですが 桐壺更衣だったのかも 光源氏に匹敵するのが高倉天皇 違うのは桐壷更衣が悲劇に終わったのに対し 建春門院滋子さんはこの世の栄華を昇りつめることができた

 

9月4日

台風の進路を気にかけながら 源氏物語桐壺巻に眼を通していました 桐壺帝と桐壺更衣を 後白河院と建春門院滋子さんに重ねて 違和感なく重なりました 更衣が亡くなる前後の人々の状況は まさに法住寺殿にあっての滋子さんの崩御がそうであったかのよう 命婦が亡き更衣の母を訪ねる場面 やはり圧巻です

 

もう私はたぶん原文を読まない 今夜も中野幸一先生『正訳 源氏物語』で 中野先生の訳は現代語訳でないから 時々原文を読んでいるかの錯覚に陥って わからないところがあると 注を見るつもりで対訳に眼をやり かえってそれが原文なのに気がついてひとり苦笑 というおかしな現象になります

 

(命婦は)泣く泣く、急ぎ参る。(原文です)」のあとに続く文章が「月は入方の、空清う澄みわたれるに」と続くこの転調が紫式部の文章の特徴で好きです

 

三人の年齢を書き込んでみました 青が高倉天皇 緑が後白河院 赤が建春門院滋子さん

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昨夜 薔薇の名前を観て思ったこと そうっか 引用をしたらいいんだ! なんとなく出典がわかる文章を忌避していて そういうのは書かない と内心頑なに思っていて なのでたまきはるもギリギリまで読まないでいて 読んだ後も書かれている逸話は使わない頑固に レベルの違う話として 引用はいいんですね笑

 

こちらでは風雨が強くなってきました 関西の方々を心配しながら 終日夜居の僧について調べていました 清涼殿の天皇が休まれる夜御殿と妻戸一枚を挟んで二間という部屋があり そこで僧侶が夜中天皇の安泰を祈る 時には天皇が二間に入って一緒に祈祷したり話したり そんなふうなら親密になりますよね

 

源氏物語図典で間取り図を見たり 源氏物語薄雲巻の夜居の僧の箇所を読んだり なんとなく場と雰囲気がつかめました 東寺の僧の時に掛ける仏画のご本尊は普賢延命菩薩様 松尾寺の国宝の仏画がそのイメージとあったので 検索してスマホに 美福門院得子さんも持仏だったそう 荘厳かつ華麗です

 

研究から文学へ 自分でスイッチを切り替えればできると思っていましたが 先日の夢告で源氏物語絵巻に接して以来 研究肌から抜けるのは容易ではないことが 実感されています 夜居の僧の件で源氏物語を読んでいたら 研究体質ではこの感覚で読めない ということが 覆い被さるように実感されいっそう

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