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2019.3.30 『尾州家河内本源氏物語』についてと仙覚さん!

こんにちは。

これが無事に投稿できるかはらはらしながら書いてみます。

『尾州家河内本源氏物語』は夢浮橋巻末に金沢文庫の創設者・北条実時の奥書があります。それが自筆か否かでこの写本の成立年代に大きくズレが生じるので、今まで自筆問題が解決できずに悩んでいました。

ところが最近、佐々木孝浩氏「尾州家本源氏物語の書誌学的再考察」というご論考に示唆を得て、八木書店様刊行のカラー版影印本『尾州家河内本源氏物語』に付された解題を拝読したら、なんと、この問題にいきなり決着がついたんです。

今までこの写本に関するご研究は本文に即した分野でのみでした。そこに佐々木氏が書誌学的な面からの考察をされて、今までの研究に足りないことを示唆されたのです。私にも目から鱗でした。

それで解題を拝読仕直したら、見えてきたんです。自筆問題を越えて、実時と「仙覚さん」の動きが!

私は『源氏物語と鎌倉』で、宗尊親王が鎌倉を去ったあと、実時が完成した『尾州家河内本源氏物語』と白紙のままの『西本願寺本万葉集』をみつけ、仙覚さんに『西本願寺本万葉集』の完成を命じた、としました。

でも、書誌学的に見たら、『尾州家河内本源氏物語』も完成していなかったのですね。

結論を書きますが、実時と仙覚さんはそれ以前から親交を深めていましたから、宗尊親王帰洛後の未完成のままの二つの写本を仙覚さんと二人で完成させた・・・実時は仙覚さんと連携プレーをしてたんです。

なんか、凄いことですよね。一人で興奮しています。

Twitterにこう投稿しました。「筆跡が残っているということは、その時、そこに、その人がいたということで、筆跡が残されていないということは、その時、その人はそこにいなかったということ」

これが書誌学的考察から見えてくる人の動きです。

追記:

試みたのですが、依然として画像投稿はできません。

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2019.3.27 その後の仙覚さんの小説の進展

おはようございます。昨日試しに書いた記事が一日経って閲覧できるようになっているのを確認してこれを書いています。


投稿ができないでいるあいだ、仙覚さんと悉曇の関係を探って、図書館でコピーをとってきたり、拝読していました。


結論だけ書きますが、仙覚さんは晩年比企の小川町に籠って『万葉集註釈』を成しますが、それは、それまで書き溜めていたものを纏めたものです。それは、奥書から、大変な作業による大部の注釈書を、奥書にあるような超スピードで書けるわけがないことで従来から言われていました。


でも、それなら、いつ、どこで、仙覚さんはその注釈書を作る研究をしていたのでしょう。当然、その謎が浮かぶわけですが、今までどなたもはっきりそれを明確にされた方はいられませんでした。


今回、『万葉集註釈』における用語法という分野のご研究にあたっていて、私なりにその結論が出ました。


仙覚さんは将軍頼経が宮騒動で京に帰されると、仙覚さんも歌枕を訪ね歩く旅に出ます。それから上洛して、後嵯峨上皇に頼経の下命によってできた「寛元四年本万葉集」を献上します。


その後、仙覚さんは鎌倉に下り、すると、時の将軍宗尊親王から『万葉集』の下命が下り、『万葉集』の校訂に勤しみます。そして献上します。が、そこで宗尊親王が突然更迭されて京に帰ってしまわれます。


仙覚さんは鎌倉を離れ、比企に行って、小川町で『万葉集註釈』を成します。


と、これが従来までにわかっている経緯ですが、問題の『万葉集註釈』をどこで研究したかは、時期的に嵌め込むにはもう、ここしかない、というのが見えてきますね。そう、後嵯峨上皇に「寛元四年本万葉集」を献上した京都にいた時!


これは、『万葉集註釈』の用語法についての論文を拝読していてわかりました。その用語法に用いられたたくさんの歌学書。それは皆、京都にある貴重な書物です。鎌倉にいて入手できるものではありません。なので、仙覚さんは在京している頼経のもとで、それら歌学書を入手できて、研究した。期間も、鎌倉に下るまで。


思うのですが、写本など、印刷のない時代の書物は、書物の移動自体が人の動なんですよね。はからずも用語法からそういう書物の動きが見えて、それが仙覚さんの場所と時間に違和感ないことも見えて、こういう結論になりました。


写真の添付はまだできないみたいです泣

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2019.3.25 突然のブログ終結宣言で申し訳ございませんでした。時々のご報告はできるかな?と

おはようございます。
Niftyブログのメンテナンスで今までのような方法での「ツイッターから転載…」のアップができなくなり、ブログの更新を諦めました。
が、今朝、ふと気づいて、思いついた時のご報告やご挨拶ならできるかな? と思い、久しぶりに投稿します。
仙覚さんの小説再開に今まで放置していた資料整理や新たな資料の収集に努めています。それとは別に、新しい課題を頂いて、それに取り組むための資料集めも始めました。
写真は昨日借りてきた図書館の本です。

←試してみましたが、やはり画像の投稿ができません。これからも試してみますね。

これの投稿が成功したら、こんなふうにして時々ご報告させて頂きます。

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2019.3.22 ツイッターから転載…ヴィクトル・ユゴー『ノートル=・ダム・ド・パリ』の主人公は大聖堂にヒントを得て『万葉集』に帰還しました

3月25日

突然のブログ休止で申し訳ございませんでした。その後、何度か新しい仕様でのNiftyブログの投稿を試みているのですが、まだ新しい記事も写真の投稿もできません。それで皆様へのご連絡を諦めたのですが、ふっと思いついて、この記事の更新ならできるかも、と思って今書いています。特別な展開はありませんが、目下は仙覚さんの小説にかかるための資料をとりに図書館に行ったりなどをしています。

今までのような「ツイッターから転載…」の定期的な更新はできなくても、ここにご報告することを順次追加していくという方法で、時々書かせて頂きますのでよろしくお願いします。

3月18日

ひたすら読んでいます ヴィクトル・ユゴー ノートル=ダム・ド・パリ もう凄い速さで読み飛ばしてるのですが それでも場の臨場感はあるし 筋はつかめる プルーストでこんな読み方したことないと呆れながら その違いの意味を考えたり 時政や比企の乱を描くのにとにかくこの文学世界に浸ります

鹿島茂先生の100分で名著やこの本のあとがきで知ったのですが このノートル=ダム・ド・パリという小説 決して書評やあらすじで見るような話だけでなく ユゴーは建築論を書いているんですね 崇高な建築への畏怖が根底にある プルーストのような芸術論のない小説と思ったら 全く違って同じで興味津々


今までになく 感性が変わっていく予感 これは文体とかの問題ではありませんでした


ノートル=ダム・ド・パリ 上下二段 文字がびっしりで502頁のこの小説を ユゴーは出版社に期限を迫られて 4カ月半で書いたそう 最初気乗りしなかったから冗漫で そのうち小説世界に憑依されて一気にと 夢枕獏さんの空海が13年とかだったし 私も仙覚さんは数年はかかると踏んでいたけど 半年でできる?


3月19日

おはようございます なんで今まであんなにぐちゃぐちゃしてたのかわからない と思うほど整ってきています やはり籠ることは大切 でも なによりも ノートルダムドパリとの出逢いが大きい まだ途中だけど この作品に畏怖を覚えています(読み飛ばし読書だけど)


ユゴーはノートルダム大聖堂を舞台に書いたけど ユゴーのなかでは大聖堂が主役だったんですね だからタイトルがノートルダムドパリ このタイトルの崇高さに心震えています


プルーストが作品のなかで絵画論を書き 音楽論を書いて ユゴーが作品のなかに建築論を書いた いいな 私にはそんなことできない と落ち込みそうになったのですが 私には仙覚さんを通して万葉集論を書かなければならない「宿命」が残ってました それを思い出して楽しみに


「宿命」は ノートルダムドパリという小説の冒頭 序文に書かれた 作者がこの大聖堂に刻まれた文字から作品を産み出すことになった というキーワード このことにも震えています


今湧きあがってきた思念 ユゴーにとって大聖堂が主役だったと同じく 私には万葉集が主役のはずだったんですよね あまりに時政が強烈で振り回されていました 時政はクロードかグランゴワール 大聖堂という舞台のなかで蠢く人物の一人に過ぎない 万葉集を主役に!です 失っていたものを取り戻しました


ノートルダムドパリ冒頭の序文にあった「宿命」の文字 あらすじのあまりの凄さに小説を読む気がしなくて 図書館で最初に開いて震撼としたら借りようと決めて開いて見て震撼として借りてきました なんかエーコの薔薇の名前に通じるものが ここにユゴーの作家姿勢があるんだなあと エーコとユゴーなんて


前にも呟いたけど TwitterやNiftyブログがいつ消滅してもおかしくない気分 今日も花家紋というブログパーツが一つ終了していた Twitterにもブログにも私はほんとうに助けられた この二つがなかったら今の研究はここまできていない でも無くなっても今朝の心境までたどりつけたから間に合った?


私はもう たぶん 独りでやっていけるところにきたと思うから 無くなっても大丈夫の覚悟はしたけど 願わくは 完成しました! のお知らせができるまで Twitterもniftyブログも持ちこたえて欲しいです


ユゴーははっきりノートルダムドパリという小説を意識して書いていました 序文より:(波乱にみちた物語だけを求めてこられた読者のみなさんに対して)また、違ったタイプの読者もきっとおられるであろう。つまり、この本の中に、隠されている美学や哲学の思想を学ぶのもまんざら無益ではない、とお思い


になったような方々…… TLで見た書評が波乱にみちた物語の紹介だったから 借りてきた本を読みはじめて なんか違うという感じで 私なりにユゴーのノートルダム大聖堂に対する崇高な思いに感じいっていたのですが やはりユゴーは意図してたんですね


フランス革命以降 自由を信奉し宗教を批判する一般市民により ノートルダム大聖堂には破壊略奪が繰り返されて廃墟と化した ユゴーの『ノートルダムドパリ』の出版が大聖堂復興運動へとなり 1864年に修復が完了した ←ユゴーの大聖堂を書いた意図


読んでいるだけでは身につかないし 借りた本にマーカーを引くわけにいかないから 小説をコピーしました マーカーを引くと次に進めます 引かないかぎり何回も行ったり来たり


この最後の文章の「あの不思議なことば」が「宿命」です


3月20日

おはようございます ブログを更新しようとしたら 昨日メンテナンスがあったようで まだその途中なのか管理画面に入れません 昨日なんとなくTwitterもブログも無くなる将来を杞憂したツイートをしましたが いきなりそんな状態? 諦めの心境です でももう万葉集に籠ればいいのかも とそんな気にも


万葉集の音韻についてのご論考をコピーしに図書館に行こうとしたら いつもの広尾になくて 久しぶりに国会図書館もいいかな と思ったら休館日 と見ているうちに遠隔複写に辿り着いて申し込みました 出かけないで済みました


久しぶりに悉曇章関連の資料を出しました 万葉集世界を取り戻すべく浸ります ユゴー『ノートル=ダム・ド・パリ』を経て円仁 私のなかでは至極自然な帰還 心地いいです


【お詫びとご報告 今まで長く閲覧頂いてほんとうにありがとうございました】

一昨日来、ブログの本文にも書きましたが、Niftyブログのメンテナンスで投稿の仕様が変わり、まだ不具合が発生中なのか、思うように更新ができません。それで、昨日、最後になった投稿の冒頭にブログを一時休止する旨のお知らせをしました。ちょうど仙覚さんの小説に籠って集中したくなっていた時でもあり、一日経って、この投稿が一応できましたがまだ休止の気持ちは変わりません。ほんとうにちょうど、仙覚さんの小説も『万葉集』を主役にという思いが見えてきたところです。小説が完成したらまた再開させて頂きます。早くその時が来るように頑張りますので、その時はまたよろしくお願い致します。一応、Twitterは続けますので、今まで通り、執筆の経過は呟いていきます。今までほんとうにありがとうございました。Twitterのアカウントは以下です。

@odayuriko


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2019.3.18 ツイッターから転載…いろいろ整理がつきました&『尾州家河内本源氏物語』と仙覚律師奏覧状のことなど&ノートル=ダム・ド・パリを読む

【お知らせ】

Niftyブログのメンテナンスで、ブログ更新の方法が今までと全く変わってしまいました。チャレンジしているのですが上手く更新できません。ちょうど小説の執筆に専念したい気持ちも充実してきたところでもありますので、しばらく更新できなくなると思います。(気軽にできるようになったら再開します)。今までも、Twitterに呟いたことをそのままコピーして載せていました。小説の進展など、お気に留めていただけますならお手数ですがTwitterを覗かれて下さい。Twitterのアカウントは以下です。どうぞよろしくお願い致します。

@odayuriko

 

 

3月16日

ふう〜っ やっと整理つきました すべてのお便り ご報告やお願い状やお礼状など 全部終えて ようやく自分の時間です 仙覚さん関連は 今までお世話になったすべての方の分野を網羅して全体像が見えてきたわけだから まさかの展開のそのご報告やお礼状です ほんとうに まさかの展開…

 

3月17日

朝の光 ブックスタンドですがオブジェとして飾っています おはようございます 多事終えて清清しいです 今日から舞台は多分最終章 仙覚さんの小説に籠るためにいろいろ縁を絶ってきましたが 思いがけず尾州家本の研究テーマが舞い込んで これは貴方の運命です とまで仰って頂き 当初は困惑したのですが

 

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1ヶ月近く悩んでやっとお返事書いたらこころが決まってやるしかないと 不思議なのですが これが仙覚さんの小説と絡んでくるんです 尾州家本と仙覚さんの万葉集は糾う縄の如しです 人でいうと北条実時と仙覚さん 実際に交流があったのだから当然ですが これを自覚したのが小川町での講演のパワポでした

 

尾州家河内本源氏物語との出逢いは金沢文庫 その謎を解いていたら西本願寺本万葉集が浮上し 仙覚さんの研究に 仙覚は誰かの謎を解いていたら北条実時が浮上し 二人の交流が明らかになりました そして 小川町立図書館館長様から頂いた佐佐木信綱博士の書状で 仙覚律師奏覧状が金沢文庫にあったと知って

 

円環のようにまた金沢文庫の振り出しに戻ってきて それこそ運命のようなその不思議さに独り感銘 昨日はその事のご報告に金沢文庫関連でお世話になっている方に資料とともにお便りを また助けて頂きます 尾州家本を発表した時から見守って頂いてます

 

小さなハーバリウムとお気に入りの絵葉書 この絵葉書 渋い華やかさが好きで 手帳に入れて持ち歩いたり 今は卓上に 見ると元気をもらいます 吉祥寺のloftだったか文化村で買って もう大分古いです

 

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これから増えるであろう資料のために 新しくファイルを作りました

 

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仙覚さんの小説はともかく 仙覚律師奏覧状関連の万葉集と古筆切 真剣に取り組んでいかなければなあと とか 取り組みたい気が満ちてきているのは やはり 体力の回復が大きいです

 

一時は仙覚さんの小説も 生きている間には危ないと思っていました 尾州家本の最終局面の展開も 私がしないで誰がするの と危惧しながら 無理かもしれないと思っていたのですが

 

研究は点と点を線で結ぶこと 少なくとも私にとってはそうなのですが だから新しい点が出てこない限り袋小路 それで行き詰まって放置しているしかありませんでした 仙覚律師奏覧状と新しく頂いたテーマが もしかしたらその新しい点と点になるのかも

 

ボロボロになった年譜の補修 これからまだまだ使うのと 尾州家本関連 万葉集関連 花の蹴鞠 時政 滋子さん などその都度作成していたのを 一挙に閲覧できるようにと まとめています こういう余裕ある作業ができるようになったんですね なににかわからないけど感謝

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A3を見開きで入れられるこの横入れファイル 便利 これが最初に作った年譜で 平家の時代からはじまり仙覚さんの万葉集註釈まで 間にもういろいろ書き込んでごちゃごちゃですが 私には貴重

 

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 私にとっての貴重な日々の振り返り これからは失った時間を惜しむのでなく 前を向いて 残された時間の完遂をこころがけます

 

こちらを拝読していました 武士の世の錯乱を描くのに整然とした近代小説が窮屈になって TLでこの小説の書評を拝読したのがきっかけです それからしつこく連日ノートルダム大聖堂の写真をRTさせて頂いたのは それで自分を煽っていました 凄い物語 小説も借りてきてありますが 読むかは未定 ただ凄かった

 

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kindleで読もうとしたら kindle版はなくて 代わりにこちらをみつけて密林で購入しました ノートルダムドパリの「宿命」の文字を記す序文は全く私好みなのですが 本文はどうなのでしょう というか それよりユゴーという人物その人に面白いと感じてしまいました

 

このツイートをして夕飯の仕度にかかったのですが ここのところの混乱は時政を入れたからだとわかりました 仙覚さんと万葉集だけなら近代小説の枠で書けたんです もしかしたらもうできていたかも 時政を書こうとしたから文体の違いが生じて混乱したんですね 体調も悪かったから明晰さに欠けていました

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2019.3.16 ツイッターから転載…菫を買いました、など日々雑感&佐佐木信綱博士『鎌倉三種』のこと

3月15日

おはようございます 最近なぜかTwitterとかNiftyブログの終了ということを考えるのですが ネットの記録はプロバイダー次第 私はかなり早くからHPを作って活用していたけど終了 移行もできたけどあっさり消滅させました Twitterもブログも永遠でないということは肝に命じて過ごしています

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と こんなことを記すのは 現代においてネットがあまりに蔓延していて なのにサーバーの不具合で使用者がうろうろさせられて それでも社会はネット中心に動いていて というなにが一番重要で永遠で確実 なのかがわからなくなっている状態がよくないと思うから 不確かなものに振り回されている感

 

今日の菫です まだ当分鉢には植え替えられません なので移動は自由自在 玄関に置いてみました

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沈丁花はこの色が好き 白い沈丁花はご近所のお宅で見ていました この色の沈丁花は今年はじめて@井の頭公園

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やっと重大なお便りを書きました 便箋七枚 比企の講演のパワポの制作最中に頂きながら 到底お返事できずにいて 書くべきことの大変さに考えるだけで体力消耗して なのに不思議ですね 書いていたらその世界に救われるように元気回復 なんか やっと 満ちてきました 体力が というか気魄が

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3月16日

菫を鉢に 白い菫も買っていて 一鉢にひとつずつ 蔓延するといいなと 当分こういう作業するつもりなかったのですが 昨日気にかかっていたお便りを書いてやっと投函して 気持ちに余裕ができました

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仙覚さんの小説が載った佐佐木信綱博士の『鎌倉三種』 鎌倉文学館の鎌倉ゆかりの文人展に展示されていたのをある方に教えて頂き 見に行って それから古書で買い求めたのを 先日講演させて頂いた小川町立図書館に寄贈させて頂きました 個人の私が持っているより もっと大切な所蔵先をみつけた気がして

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写真はなので自分用にとって残したコピーです これから製本します 今日館長様からお便りで 仙覚律師奏覧状と一緒に保管し 万葉展や仙覚展の折りに展示して下さるそう よかったと一安心 寄贈など したことないから どう受け取られるか はらはらしていました

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2019.3.15 ツイッターから転載…近代文学とは?・・・

3月13日

おはようございます 京都の城南宮でしたか TLで見る見事な枝垂れ梅に憧れるのですがままならない 枝垂れ梅は近隣にはあまりなくて こちらのお宅のこの一本が毎年私には貴重 咲いているかな? と楽しみに回り道します

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ちょうど古筆切を勉強しなければならなくなった時 あまりにもタイムリーな初めての古筆切のご本の出版 四月といわず 今日にでも購入したい一報をTLに見て 信じられない思いです

 

今日はこれでお便りを 三通書きます もう折あらば横になりたいがなくなるほどには体力が回復したのですが 大切な方へのお便りがどうしても書けない 根気が湧かないんです 昨日ふっとそのお一人に私製レターヘッドめいた印字をしてキーボードで打ち込んだら 簡単にできました なので今日もその方法で

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 ツイートして ではキーボードでお便りをと思って気がつきました 写真の三枚 三枚もプリントする必要なかったんですね笑 キーボードで文面を打ってからプリント そうするべきでした

 

必要あって昨年の講演で使ったパワポから北条時政の系図を 今回の仙覚さんの講演でも 比企の乱を起こした比企の人たちにとってはにっくき悪人 みたいな時政でも 運慶を東国で初めて使った人 という文化人の側面をお話したら 比企の方の心に響いてました この系図では時政の孫が御子左家為家夫人

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3月14日

おはようございます 今朝のクリスマスローズです ここ何日か 睡魔に耐えられなくなって早々に就寝が続いていたら 身体が朝型に戻ったみたい 多忙は終わったものの朝型夜型のリズムの乱れが身体の芯からの復調を妨げていました ヴァレリーを目指して 朝型の執筆へ前進です

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TLの遡りの途中ですが 近代文学はなぜ死んだか… 興味ありますね えっ 死んでいたんだ とか そもそも近代文学ってなんだろう とか 文学に回帰途中の私にはうろ覚え ただ 現代は文学が死んでいる という実感は個人的にあって それで今書いている仙覚さんも あえてかつての文学ふうを目指しています

 

もしかして 私がこころに期しているかつての文学が 近代文学に入るのかなあ などと 後で調べます

 

吉祥寺で菫を買いました 鉢に植えて 鉢いっぱいに増えるのを楽しみたく 雑木林や玉川上水沿いに咲いている菫は 葉が丸くて こういう剣菱のような尖った葉の菫に憧れていました

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料理通信で あるシェフの方が 鶏肉の下味をつけるのに ゴマ油2 醤油1 のタレに浸けていて それを真似してからそのタレに嵌まって とても重宝しています 単にゴマ油で炒めるよりずっとコクがあって

 

 近代文学とは という問いを持ったので検索しても 近代小説との違いがあるのかないか まで迷いが出て そうした中で近代小説の金字塔としてボヴァリー夫人が挙げられたのを思い出したら 鹿島茂先生のご文章に 「一人の明敏な自我意識をもった作家が一字一句ゆるがせにせず、変更不可能な唯一の作品と

 

としてつくりあげるのが近代小説だとすると」とあって  これだ 私が感じていたことは と得心 私はある方からほぼ個人レッスンみたいにして文学史を伝授して頂いたのだけれど それがフローベルからでした だから小説とはを考えると近代小説以降なんですね でも 仙覚さんの小説を書いていると それでは

 

あてはまらなくなって なんか小説という枠が窮屈で 最近そんなところに疑問をもっているわけですが ほぼデタラメな武士の世の情勢に運命を翻弄された仙覚さんという個人を書くのは あまりきっちりしたその近代小説の枠組では無理があって当然なのでしょう そんなことを考えて1日を過ごしました

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2019.3.13 図書館に、など日々雑感

3月12日

おはようございます クリスマスローズを伐ってきました 庭一面クリスマスローズで埋めたかったのに 山吹の茂る木の下陰に植えたのは絶えて やはり日当たりのいいこの子たちだけ残って 毎年春になると複雑です 半日陰ならまだよかったのでしょうね 山吹の繁茂は凄いから 手入れがなかなかできなくて

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活けてしばらくたったから水があがって ピンとしてきました 咲いたお花は この角度から撮るのが好きなので みつけたから一枚シャッターを

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元暦校本万葉集を校合した藤原親能の娘が 竹御所亡き後の頼経夫人になった人だそうだけど どう解釈していっていいのか まだ漠然

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図書館に ここでもクリスマスローズ

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図書館に行く道筋で 白木蓮ですよね 辛夷でなく 今年まだ辛夷を見てないから 先に白木蓮を見ても自信なく

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図書館で 目的の本とは別に借りてきました 棚にあったのが眼に入って 柏倉康夫先生の評伝ジャック・プレヴェール 前にも読んでいるし 多分熟読する時間はないけど ここには今私にとって重要なものがある 手元に置いてそのエッセンスが滲み出て 私に浸透してきたらいい そんな思いで

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2019.3.12 ツイッターから転載…吉祥寺曼荼羅、福島泰樹先生の短歌絶叫コンサートに

3月10日

少し前に TLに吉増剛造さんのことが流れてきて 懐かしかったです

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久しぶりに開いたら なんか素敵

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今日 持って行こうと思って 純米吟醸帝松 比企で頂いたお酒 とても美味しかったのは 純米だから? 吟醸だから? 生原酒だから? お酒に疎いから何もわかりません泣 ただ貴重だったことは確か 出かけるまで冷蔵庫に

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ここに来るといつもこのカンパリソーダ といいたいところだけど ソーダのメニューがなくなって カンパリオレンジ

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何年ぶりだろう ライブハウス 鎌倉の源氏物語で鎌倉にばかり行くようになって 途絶えていました

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3月11日

おはようございます 昨日は吉祥寺曼荼羅 福島泰樹先生の短歌絶叫コンサートでした 私は歌は作らないのですが 新人賞の審査員でいらしたことから誘って頂いて入会 歴史随想を連載したことから仙覚さんの梗概が固まってきたという 私の大切な地盤です 福島先生は法華宗の僧侶でいられるから 歌は鎮魂

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昨夜は3.11前夜だから福島先生のお話も当然その事に 中で東京の桜は咲くのが遅かった のフレーズにふいに甦るものがありぐっと 思い出したのは 震災のあと 荒涼とした被災地の雪の中を一人祈って歩く僧侶の写真 あれほど美しくも崇高な写真はないと 殆ど奇跡的に思ったのでした 今日は黙祷します

 

昨夜の曼荼羅はコンサートの後 渡邉浩史さんの歌集『赤色』の出版記念会 この歌集 装丁がこのツイッターでも時々RTさせて頂いている鎌倉人の結崎剛さん 皆様の評価高かったです! みんな頑張ってるなあ としみじみの夜でした

 

昨夜思ったのだけれど 短歌はある意味批評だから 私が鎌倉の源氏物語というある意味批評とは無縁の研究世界にいって遠ざかっているあいだに 皆様の文学的論評の磨かれて進化していること! 15年のブランクを痛感しました 私はさながら小学一年生の気分でした 文学を一から始めなきゃ みたいな

 

水仙が一輪@玉川上水べり 毎年たくさん咲くから注意して見てたのだけれど なんか ちょうどその時期に講演とか大変だったのが重なったらしく この一輪が見納めみたい

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菫が咲いていました こんなにたくさん 菫は鉢植えでないほうがいいですね 広がって

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2019.3.9 ツイッターから転載…仙覚の小説覚書(132)光能さんを書きたく

3月9日

おはようございます 仮寝して起きたら朝 疲労は回復してきていますが 身体の芯からにはまだのようです ずっと時間を気にせずTLを拝見 素晴らしい世界の広がりがTLにはあって(現実 芸術 思考などすべての) 仙覚さんの狭い世界に籠ってしまいがちな私の世界を広げて頂いています これが私にはとても大切

 

以前の原稿を見直しながら進めているのですが 昨日から光能を書きたくなってうずうず 以前は光能は遠い世界の人だったのに 仙覚さんを離れて時政や運慶や最勝光院滋子さんをやっているあいだに姿が垣間見えてきてのこと 今日年譜を照合して入れられるかどうか確かめますが 今後の進展でも重要な気が

 

というのは 光能は俊成さんの甥で定家の従兄弟なんですね 基子さんを源氏物語熱愛者として書いていて それが京にいる異母姉の光能夫人から贈られた源氏物語の設定で進めていたのだけれど 勝手な設定だったのになんか信憑性ありそう というわけでその辺りを書きたくなっているのです

 

こういう華やかさの広がりが 私にはツイッターの皆様の華麗な呟きの影響 と断定して間違いないです こころから深謝です

 

鼻炎ですが 小川町から帰って目が痒く鼻炎の症状まで出て これはいよいよ沸点を越えて慢性化? と思ったのですが 細胞を修復するというヒーリング音楽を聴いて寝て起きたら治っていて その治り方が完璧で 以降 昨日も終日発症なし ヒーリング音楽効果と私は思ってそれからずっと聴いています

 

TLにお名前を見て思い出しプリントしてきました F先生 鎌倉ペンクラブ新年会で乾杯の音頭をとられています お送りしようと思いながら こんな遅くなってやっと でも私には吉田健一はまだ当分

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ご挨拶に伺って立話をさせて頂いてもお席に戻られないから 遠慮されているのかと思って どうぞお席に座られてとお勧めしたら いや 音頭をとることになっていて と仰られるので じゃあお撮りします と申し上げて撮ったのに・・・ あの日を境に私は仙覚さんの小説に戻ろうと決心したのでした

 

真ん中の写真に黒いジャケットの後ろ姿で写っている彼が 講演だのなんだのって他人のことにばかり尽くしてないで自分を大切にしろ とにかく書くんだ 当面60枚でも書け とえんえんと叱咤激励して下さった人です 左手の空いている椅子が私の席でした

 

井の頭公園の白い馬酔木 すぐ下の梅林は満開に見えるけど 行かないと決めています 執筆に気を散らさないために禁欲的になるしかなく

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去年は雪の椿を撮ったのでした@井の頭公園

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インフェルノ 観ているのですが 原作を知らないから何もわからないまま 怖い画面の連続 ダヴィンチコードの手法を思えば展開も予測さるけど なんか ここのところの平穏 優雅 華麗な日常を いきなり壊された気分 たぶん これが欠けていた 仙覚さんの小説にかかるのに

 

インフェルノ 終わりました いい悪いでなく 舞台も設定も知的にも 仙覚さんは日本のこういう映画になる素材 私よりハードボイルドタッチの男性作家に書いて欲しいといつも思っている そこを深遠な思考で切り抜けようと思っているのだけれど

 

禁欲的に そして ハードに 少し平穏になりすぎていたから 自戒

 

とにかく必死に仙覚さんの小説世界に没入すべく そのことだけを思念に入れて過ごしていますが 前に書いた文章をなかなか捨てられなくて 今 やっと大幅に切り捨てました 思いつめて書いていたから以前の文章は気持ちがはやって詰め込み過ぎ これを分散してひとつひとつ丁寧に進めます

 

さっき インフェルノを観てハードボイルドタッチが似合う世界と呟きましたが 考えてみると源氏物語もハードボイルドではなくても男性視点で書いたらそれなりの世界になる小説 でも紫式部さんはそれをご自分の文体でこなした 読み返している私の仙覚さんも絶対男性作家さんでは書けない文章です

 

前はいきなり比企の乱→岩殿観音だったけれど 光能を入れたくなって調べたら 光能は建春門院滋子さんとまったく時代をともにする 第一 頼朝にしても 上西門院統子さんに出仕したその時に滋子さんも門院に出仕していて後白河院に見初められた 仙覚さんの比企の乱よりずっと前の時代だけれど 思案

 

比企の乱は 頼朝の乳母に比企尼がいたことが遠因だから その頼朝が上西門院に初出仕した時 比企尼が装束を整えるなどして送り出しただろうし そのあたりを書かなくては のちに頼朝が恩に報いて比企谷を与えたことの深い理解には繋がらないと思う まさかそこが比企の乱の戦場になるとはですが

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2019.3.9 ツイッターから転載…仙覚の小説覚書(131)やっと仙覚さんの小説執筆に戻りました

3月8日

おはようございます 昨夜から仙覚さんの小説に没入 情けないくらいにふらふらしていましたが 執筆中の原稿や資料一式を見失っていたことが原因だったよう それと体力 とにかく体力への不安がすべてを焦らせます でも昨日の午後いっぱい前後不覚に寝入ったら回復 安心感から仙覚さんへ です

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写真は2013年の今日の撮影 井の頭公園の梅林で しばらく行ってないけど 行ったらこんなふうに満開でしょうか 仙覚さんの小説は 古巣を思い出してまたそこで連載 も考えましたが 昨夜没入できたら このまま独り没入して 独りの世界で完成まで の路線が見えてきました とにかく体力が勝負

 

玄覚さんの独白の回想録の手法で進みます タイトル「仙覚―存在を消して生きた男―」 エピグラフに「それは世をしのぶ仮の名だった」

 

鎌倉の源氏物語は 普及活動が一段落したから終わったとしているのですが ほんとうはまだ一番重要な部分が解決してなくて それは奥書が実時の自筆か否かなのですが 私には無理と見送っていました なのに 小川町の講演準備をしている時 ある方からそれにかかっていくしかなくなるご連絡を頂き

 

その時は講演準備と体力不調でお返事を待って頂いたのですが その間にも間にたって下さっている方とその方で話が進んでいて 昨日 とうとうその方から これは織田さんの運命です というメール 私にはできない……と悲鳴をあげつつ ほんとうにこれは私しかできない というのもわかり 困惑

 

鎌倉の源氏物語だって 15年前にはじめた時はこんなに解明できるなど予測もつかないのを ただ夢中で突っ走ってやっていたらできた だからやれば頂いた研究テーマもたぶんそうなるのでしょう でも ほんとうにまだ何をどうしていいかもわからない状態で ほんとうに困惑中です

 

今日の陽射し 私には執筆再開の祝福

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この冊子を探して大騒動 どこに仕舞ったか忘れて みつけてほっと 鎌倉文学館で鎌倉ゆかりの文人展をされた時 展示されていたのをある方が一報下さって 古書で買い求めました

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整理していたら出てきた資料 道家まで辿り着くのはため息をつきたくなる果てしなさだけれど いずれ必要に

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2019.3.8 ツイッターから転載…小川町の講演が終わって仙覚さんの小説再開へ

3月6日

平岡篤頼先生『文学の動機』より: ただ世界が不条理で不可解なままに、まるで夢の中でのようにあらゆる意味付けを越えて、くっきり眼の前に現前する。説明が要らないのではなくて、説明が不可能なのである。というのも、世界がそのようなものとして閃光のうちに裸形を見せたとすれば、その閃光は作家

 

の内部にもひらめいて、理解とか納得とかを求める自我の表層の混濁をも浄化してしまうからであろう。志賀直哉の『ある朝』で、信太郎がポロポロ涙を流すのもそうした戦慄的瞬間であって、その時彼の眼には……。志賀直哉がこの作品を書いた後、「初めて小説が書けたといふやうな気がした」と述懐して…

 

お昼をまわりましたが おはようございます 無事に小川町での講演が終わり しがらみのなにもないほんとうに自由な日々を手に入れた朝 諸々の雑事に午前中を過ごしましたが ずっと頭にあったのは下にツイートさせて頂いた平岡先生の一節 昨日の道中のお供で拝読していて出逢ったご文章です

 

例にあげられている志賀直哉の「初めて小説が書けた気がした」という瞬間の啓示についてのご文章 会場に向かう前 駅前の喫茶室でお昼をとりながら拝読していたのですが このご文章自体が私の瞬間の啓示になった気がします というのも 昨夜帰りの車内で呟いた現実が無意味に感じられた瞬間 これは

 

このご文章の閃光という言葉に触発されたと思うからです ずっと今もそれを引きずっています ずんと心が静もって浮き立ちません たぶん「その閃光は作家の内部にもひらめいて」だったのでしょう 仙覚の小説に籠る がほんとうにこれからできていくのだと思います

 

昨日から小川町立図書館で おがわ仙覚万葉展が開催されています 写真は仙覚律師顕彰碑の拓本 仙覚さんが万葉集を後嵯峨上皇に献上した時の仙覚律師奏覧状も特別出陳されています

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やっと一息ついて お花たち 癒されます

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一段落したし 決心もついてこれから籠るから ご報告がてらのご挨拶を と参加を申し込んだある会 今朝気づいたのだけれど 私はまだ会員で皆様待っていて下さるお仲間 鎌倉を離れ比企も離れて独り と思っていたけど独りじゃなかった この古巣でまた始めるのがいいと 今朝閃きました

 

講演が終わったら時間を空けず 翌日の今日のうちに一行でも原稿を始める と決めていたのにできないまま  やはり疲労が溜まっているから寝てしまって 起きてこの時間 その間ずっと原稿にとりかかることだけが頭にあって 朝連載をしようときめたことの広がりで  やはり玄覚の独白のあれで行こうと

 

源氏物語と鎌倉の第1章的書き方でとりあえず始めるとばかり思っていたのに 具体的に書くという話になったら それは違う という気がしてきました 明日 玄覚の原稿を見直してみます 今日のうちに取りかかれなかったのはこのため?

 

小川町は花粉がひどいと小川町の人たちが言ってらしたけど 昨日帰ってから目が痒くて洗って治ったのですが 今日から鼻炎 講演が終わって気分も一新し 原稿も玄覚に戻りそうな今 鼻炎も去って欲しい!

 

6時には起きなければならないから ヒーリング音楽を聴いて横になっているのですが なぜ玄覚の復活かというと 小川町立図書館で仙覚律師奏覧状の説明を聞いた時 佐佐木信綱博士が冷泉家文庫で発見されたと 玄覚さんだわとピーンときて それでやはり玄覚さんが重要と 頭から離れなくなっています

 

3月7日

おはようございます 小川町立図書館で5日から始まった「おがわ仙覚万葉展」の写真をPCに取り込みました 詳細に仙覚さんと万葉集に関わる事蹟がパネル展示されています これは仙覚さんの研究を図示したパネル 小川町の方はこういう環境で生活されているから 仙覚さんが身近なんですね 10日まで

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余裕なかったから 凄く久しぶりに焚いたアロマオイル 頂いていたお便りやなにやらを整理して このコピーもその中に 吉川弘文館前田雅之先生の『書物と権力』から万葉集の下り 悉曇学との関係について 音韻相通説 また広尾に行かなければ

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今日のクリスマスローズです

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新潮社の漢字講座≪スペシャル体験編≫【辞典の最高峰『大漢和辞典』に挑戦!】 という1日限定の特別講座が6月8日に開かれるのですが 前回参加させて頂いた時に撮った写真を販促のチラシに使って頂きました

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机の周囲を整理して さて仙覚さんの原稿関係は と思ったら何もない えっ と思って見まわしたら机の足元に一箱にまとまって置いてありました どうりで昨夜から原稿にとりかかろうとして なんか変 核心のものがない となっていました この一式を忘れてるなんて!

 

小川町立図書館仙覚展の「仙覚律師奏覧状」です 研究書に載っている奥書の部分の写真を見ていただけだから巻子本だとは知らず驚きました 仙覚さんが後嵯峨上皇に万葉集を献上した時のもので 冷泉家にあったのを佐佐木信綱博士が発見され 50巻復刻したうちのひとつだそうです

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展示室ではケースに入っていましたが 出して広げて頂いたのがこちら かなりな長さです

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2019.3.7 ツイッターから転載…小川町の講演第二回目が無事に終了しました

3月3日

おはようございます 嘘のようですが 昨夜レジュメを仕上げて当日の荷に詰め込み これで当日まで何もすることがない という見事なまでの空白 信じられない いろんなことをしたい思いを抑えて早々に休んで起きたら 体調がかなり復活していました 勝負はこれから とにかく小説を仕上げないと体力が危い

 

馬酔木が咲いていました 明後日が小川町 いきなりの遠出は負担だから 慣れるために出てきました 吉祥寺 雨だけど人出多し 春めいて気分が軽くなっているのかも いいですね

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3月4日

明日の仙覚さんのパワポを印字 これは当日なにかの具合で上映できなかった時用の虎の巻です 今回はできたのがギリギリだったから 事前に送って動作確認をして頂いてないから 年のために

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スライドは119枚になりました 前回もこれくらいだったから 最後 時間がなくて突然猛スピードに 図書館の方に気づかれて笑われました 明日は最初からいそぎ足くらいで話そうと思う

 

今日は嬉しい方からお葉書 実朝のご感想 そして仙覚さんのための一時のお別れ 寂しいですと 私もこの方々とお会いできなくなるのだけが心残りでした またいつか!

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今日のクリスマスローズです

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高尾山のどこだろう この梅林

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体力慣らしのお散歩 昨日に引き続き雨の吉祥寺 明日が終われば仙覚さんの執筆にかかれると思うと気持ちがはやって 今日は時間がたつのが遅い 先日閃いた冒頭で とりあえず始めてみようと思います

 

その男は生涯素性を明かさずに生きた。知られれば殺される運命にあったからだ。男の名は仙覚。鎌倉の万葉学者で知られる……

 

執筆途中の原稿が玄覚の独白による回想録で かなり完璧にできていて気に入ってるから この冒頭は解説的に見えてそんなに……でした 娘がなぜ?と聞くので 小説的じゃないでしょ と言ったら  それが小説って思うけどと なんか私が考えている小説って 違うみたい

 

3月4日

小川町立図書館で明日から仙覚律師展が始まり 仙覚さんが後嵯峨上皇に万葉集を献上した 仙覚律師奏覧状が特別出陳されますが その来歴を知りたく思っていたところ 前回の講演で行った時に館長様から昭和三年の佐佐木信綱博士の入手の経緯を記したご文章を頂いていて 今それを拝読して驚愕しています

 

奏覧状は当時由阿の本に数行紹介されていただけで 存在を疑われていたのを その後の発見で疑いが晴れた その発見された本というのが なんと金沢文庫の明忍の消息のあるものと 明忍は釼阿 釼阿は三代貞顕の時代の人だから 実時と仙覚さんの交流にじかに接しているとは思えないけど 二人の交流の名残が

 

釼阿の時代にまで引き継がれていたとしたら これも 仙覚さんと実時の交流を裏付ける証拠となりますね どうりで 信綱博士が金沢文庫を調査されたというのも こういう経緯があったから と今にして腑に落ちたのでした

 

3月5日

こんなところに鎌倉の文字 ホリデー快速鎌倉@西国分寺駅ホーム これに乗って鎌倉に行ってみたい! おはようございます 無事に出てきて小川町に向かっています 車窓は雲ひとつない青空です

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早すぎるのだけれど 電車が停まってしまったらの場合に 万全を期して

 

@小川町立図書館 前回の時仙覚さんのコーナーにて 仙覚律師奏覧状 これは写真展示ですが 今日から本物が展示されているはず 私も初めてでこの機会は貴重

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@小川町立図書館 比企は青石の産地 板碑に使う緑泥片岩です 図書館ではそれを紹介するために こんな風に階段に使っています ここでシンポジウムも開かれました

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小川町立図書館の前に立って 仙覚律師顕彰碑が建つ丘を眺めるとこんな風 歩いてすぐです

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仙覚律師顕彰碑 前回撮りました 今日は雨上がりだから山道を避けて登らないでおこうと思う

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顕彰碑が建つ場所から見える山々 小川町は山に囲まれています

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道中のつれづれに 今頃になって前回の写真をアップしました笑

 

小川町駅 到着しています

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小川町駅到着直前の車窓から

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仙覚律師奏覧状 特別に広げて頂いてます

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乗り換えて乗り換えてまだ最後の線ではないけど 地元に戻ってきました 今日はさぞ充実した満足で終わるかと思っていたのに なんかこころがかさかさしてる 虚脱感ではない やりきった感はあるのにです 結局 私は自分に籠っていることしか充実はない という感じ 人と話しすぎた?

 

もう当分 この景色も見ない 小川町の方たちと仙覚さんのことでもっと繋がるかと思ったけど 私の中に広がる仙覚さんワールドを共有して頂く広がりにはならなかった そもそもだからこそ書くしかないんですね という虚しさからの結論は正しいのでしょう

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ふっと 途中から冷めてしまったよう 私がこれから向かおうとしているのは 交流とか共有とかでなく もっと深いところの広がり 文学 なのだけれど 今日 会話している途中で ふっと その深い深遠な世界の楽しみを一瞬こころのなかで見てしまって それから現実が突然無味乾燥な感じになってしまいました

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2019.3.6 ツイッターから転載…小川町の講演用パワポの完成までの日々雑感

2月28日

おはようございます 昨夜から頭を離れないのですが 仙覚さんは道家に派遣されたんですね そう考えると整合性つきます 上洛していた時に順徳帝に近親していたら その妃の父道家とも知り合っていて当然 寺泊に送ったのも京と佐渡を繋ぐパイプ役として道家だった… 承久記に長歌が載っています

 

「河内本源氏物語」の時もそうだったけど 歴史や学問という研究は真摯であるべきで 当事者の身分やビッグネーム如何で左右されてはいけないと思う 光行さんは地下の役人というだけで ずっと そんな身分の低い者がそうそうたる人から写本を借りて校合できるはずがない というのが通説でした

 

池田利夫先生がされた綿密なご研究に触発されて光行さんワールドに入り 自分なりに調べていったら 地下の役人でないどころか 後白河上皇と経房に派遣された朝廷とのパイプ役 仙覚さんと道家の関係にもそういう片鱗が窺える 後嵯峨上皇に『万葉集』を奏覧させたのは道家ですね→ 小説でまとめます

 

私の仙覚さん論があまりに従来説と違うし破天荒に見えるから 皆様 小説にしますというと それがいい と大いに賛成して下さいます というのも 時間と空間 そして人間関係の感情の流れ に破綻がないから 論文にするのは資料がなくてできないし研究は想像を許さないから 小説がいいんですよね笑

 

それと私にはひそかな魂胆 大いなる野望があって 研究しても論文に書いても それが評価されるか否かの問題以前に 研究世界の外に出ていかないことがわかったから 私は文化は一般市民すべての人が共有して楽しんでゆたかになるべきものと思っているので 研究世界以外へ飛び出すことにしたのでした

 

3月1日

おはようございます 昨日は絶不調でパワポが進んでないのに 気持ちはもう火曜の講演以降に飛んでいて ほんとうにもうな~んにもしがらみのない自由の日々 鎌倉の源氏物語にとりかかった15年以上も前の時間を取り戻すのです だから気分の底でもうそれを見据えていて あれをしようこれをしようと

 

講演が終わったら執筆に籠る とばかりに悲愴な覚悟でいろんなことを切ってきたはずなのに 得たものは視野の広がり これは思いがけなく 如何に今まで自分を殺してきたかなのですね 昨日思いついたのは部屋にスタジオを造ろうと 前に造っていたのですが 15年のあいだに家人に侵略されきって笑

 

昨日の絶不調は風邪薬で胃が荒れたことのよう 風邪は大丈夫になったのですが 胃が辛過ぎて昨日はほとんど横になっていました 今日はもう大丈夫です 講演までなにかと大変笑

 

小川町立図書館で仙覚展開催 5日〜10 後嵯峨上皇への仙覚律師奏覧状が特別公開されます 貴重な機会です 是非! 小川和紙の色紙とペンダントトップと一緒に

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今日のクリスマスローズ BSプレミアムカフェ 指揮者の佐渡裕さんのベルリンフィル わき目も振らず観てしまいました こんな時間が取れるようになったのだなあと しみじみ感慨に耽りながら 佐渡裕さん よかった

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物凄い深い眠り 気持ちよく目覚めて熟睡していたと知りました 頑張ればできないこともなかったけど 体力の復調優先で横になって 夢のなかでお腹がすいて 美味しそうなローストビーフ握りが出たところで目覚め 胃が治ったよう ほんとうにお腹がすいています ほんとうにローストビーフの握り が食べたい

 

以前八王子に塩山という和食のお店があって 塩山だから馬肉の握りがあって 美味しく 時々行っていました 源氏物語の講座の帰りに一人で笑 塩山からいらしてる若い店長さんと懇意になって 講座の忘年会でお世話になったことも なぜ塩山 って 山梨のあの辺りは中世史学のシンポの聖地 その思い出から

 

仙覚さんの講演第二回目のパワポ ひとまず完 あとは詰めていきますが これで例えばRCが壊れても 一応USBに入れて持ったから 場はしのげる ここまでくれば安心です 今日作ったのは慈光寺経の部分 私見ですが 私は慈光寺経は頼経が後鳥羽院の追悼に奉納したのではないかと考えています

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それにしても 体力が万全でなく こんなに集中力の切れた作業ははじめて 前に作ったパワポがあるからできました でも それのよかったことは 自分でも忘れていたことを思い出せたこと 全部小説に生きていく世界ですが それにしても膨大だなあとため息をつく思い 考えると気力尽きそう笑

 

3月2日

仙覚さんのパワポ 昨夜完成させたものを見直して修正 歴史の事実の背後にある微妙な人間関係の心理を入れる 以前作ったパワポには歴史を年代順に追うことで精いっぱいだったからこれがなかった 今だから入れられるそういう要素がたくさん これが熟成ということなのでしょう 改めてひとまず完成

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今日は道家をたくさん入れました 今までのパワポに道家は入ってませんでした 将軍頼経の父としか でも幼い頼経を鎌倉の将軍に据えて道家は京から遠隔操作でいろいろ動いています 仙覚さんに万葉集の校訂をさせたのも道家の指示だったと思うし 慈光寺経にも関与しているだろうし・・・

 

昨日から内面ということを考えているのだけれど まだなにかつかめない ただはっきりしているのは 内面は肉体だということ 思念とか意識とかそういったものと本質的に画する 昨朝観たBSプレミアムカフェ 指揮者佐渡裕さんのベルリンフィルへの挑戦の余韻が大きい 内面 それは小説的でもあります

 

そんな思いが きっと 仙覚さんのパワポに道家のこころを吹き込んでくれた気がしています

 

仙覚さんの小説は さながら運命に翻弄されつつ健気に生きる純真無垢の少年たちの話 生まれ落ちた時から比企氏残党の孤高を背負う仙覚さんにはじまり 2歳で両親から引き離されて鎌倉の将軍として下向させられた頼経 11歳で父の発狂で小侍所別当を継いだ実時 11歳で将軍になるべく鎌倉に下向した宗尊親王

 

成長してからの政治的立場や振る舞いはともかく 当面の純真無垢な少年だったそれぞれの哀しみや絶望感 不安を思うと なんか とても いじらしくて 可哀そうで だけど どうしてこうもこういう少年ばかりが主役の小説になるのか 不思議です

 

そういう こころに哀しみという原点を持つ少年たちが成長して織り成すのが 仙覚さんの万葉集の世界なのは こころに痛みを持つ者特有の労わりや思いやりや諦念が そこはかとない醸造をきたして 殺伐した過酷な歴史舞台のなかで 真の芸術 真の文化に惹きつけられ 築いていった 原動力な気がします

 

もうパワポは見直さないことにして USBに入れて当日の荷物にしまい込みました 見直す気力が湧かないです あとレジュメ・・・

 

レジュメに 先日掲載された文学碑めぐり「実朝の歌碑」を利用することに 仙覚さんが校訂に使った三本の校本のうちの一本が 定家が実朝に送った万葉集で 残りの二本のうちの一本が光行さんの万葉集 奇しくもの流れです

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