« 2019.3.27 その後の仙覚さんの小説の進展 | Main | 2019.4.4 突然ですが夏に学会で研究発表をすることにしました。 »

2019.3.30 『尾州家河内本源氏物語』についてと仙覚さん!

こんにちは。

これが無事に投稿できるかはらはらしながら書いてみます。

『尾州家河内本源氏物語』は夢浮橋巻末に金沢文庫の創設者・北条実時の奥書があります。それが自筆か否かでこの写本の成立年代に大きくズレが生じるので、今まで自筆問題が解決できずに悩んでいました。

ところが最近、佐々木孝浩氏「尾州家本源氏物語の書誌学的再考察」というご論考に示唆を得て、八木書店様刊行のカラー版影印本『尾州家河内本源氏物語』に付された解題を拝読したら、なんと、この問題にいきなり決着がついたんです。

今までこの写本に関するご研究は本文に即した分野でのみでした。そこに佐々木氏が書誌学的な面からの考察をされて、今までの研究に足りないことを示唆されたのです。私にも目から鱗でした。

それで解題を拝読仕直したら、見えてきたんです。自筆問題を越えて、実時と「仙覚さん」の動きが!

私は『源氏物語と鎌倉』で、宗尊親王が鎌倉を去ったあと、実時が完成した『尾州家河内本源氏物語』と白紙のままの『西本願寺本万葉集』をみつけ、仙覚さんに『西本願寺本万葉集』の完成を命じた、としました。

でも、書誌学的に見たら、『尾州家河内本源氏物語』も完成していなかったのですね。

結論を書きますが、実時と仙覚さんはそれ以前から親交を深めていましたから、宗尊親王帰洛後の未完成のままの二つの写本を仙覚さんと二人で完成させた・・・実時は仙覚さんと連携プレーをしてたんです。

なんか、凄いことですよね。一人で興奮しています。

Twitterにこう投稿しました。「筆跡が残っているということは、その時、そこに、その人がいたということで、筆跡が残されていないということは、その時、その人はそこにいなかったということ」

これが書誌学的考察から見えてくる人の動きです。

追記:

試みたのですが、依然として画像投稿はできません。

|

« 2019.3.27 その後の仙覚さんの小説の進展 | Main | 2019.4.4 突然ですが夏に学会で研究発表をすることにしました。 »