2019.10.30 ツイッターから転載…日々雑感、惟宗広言のこと&即位礼正殿の儀に思うことなど
10月26日
おはようございます 先日台風準備に出した古い携帯ラジオを聴きながらTLを見てました 昔 暗室作業をしていた時 こうして暮らしていたなあと懐かしく FMだと思っていたのですが英語しか流れないこちらだったみたい ここで全世界初配信というビートルズのレットイットビーを聴いたり ファンの妹より先に
父がフリーのカメラマンだったから副業に写真店を そこで写真サロンを開いたり 私にしてみればマラルメの文学サロンめいた生活をしていました その父が早生して私が後を継ぎ しばらく実家の暗室に籠ってフィルム現像をしたり写真を焼いたり 店をたたむ時 引き伸ばし機を潰すのは耐え難かったのですが
朝の光 いいですね
落ち着いたんだなあとしみじみ 綺麗な景色を見ても記者会見を控えてこんな風に撮る余裕はありませんでした 本番はまだこれからというのに笑 うっかり思って出たのと違うスーパーに辿り着いて 仕切り直しに向かった道筋で蝶と出会いました
曇りの日の雑木林もいい感じです@井の頭公園
惟宗広言集を借りに図書館に行って検索した時 二条院讃岐集と同じ巻とだけ覚えて行ったら 26巻と思っていたのに平安私歌集は16巻 ?と検索し直したら 中世私歌集26巻でした 私は中世歌壇をしているのに 源氏物語が基点だからどうしても意識が平安になってしまいます 結構 いつも
惟宗広言は丹後内侍が結婚して島津忠久をもうけた相手とされている人なのですが 本当は結婚したのは別の男性で忠久が広言の養子になったらしい だから広言自身に丹後内侍との繋がりはなく調べる必要もないのだけれど 一応どんな人物かみておきたくて広言集を借りてきたのでした
広言は『梁塵秘抄口伝集』に今様で後白河法皇に近侍したとあるそう 忠久の実父でないなら そういうこともなにも関係ないのだけれど ひょっとして 丹後内侍は後白河法皇の今様世界と無関係ではなかった? と考えて小説にどう活かすか など考えています
バウドリーノ 以前初版本の赤い表紙の単行本で持っていたのですが 仙覚さんの小説にかかったら一生ものだから読む時間が取れないと思い 手放しました 昨日広言集を借りに行った図書館で見て やはり読みたくて借りてきたのですが プロローグだけで止めることに やはり時間的に無理 そして眼に負担過ぎ泣
10月27日
おはようございます 昨日この文庫本を手にとって思ったのですが どうしてこんなにエーコが好きなのだろう とふっと思って その答えがバウドリーノにあったんです 私は結局新人賞受賞式の席で私の受賞に反対の審査員さんから 小説は描写だからね と捨てゼリフ的に言われて書けなくなったトラウマから
抜けきっていないんですね 私を推して下さった審査員の方は私の手法を現象学と言って下さった エーコが現象学かどうかは別として エーコの導入部に浸ると(薔薇の名前も)描写の呪縛から解き放たれるんです まあ 挫折したから迂回して仙覚というライフワークに巡り会えたわけだし 私の解放は小説の完成!
鎌倉ペンクラブの講座は来月に入ってだから それまで少し執筆に籠って精神を休ませたい気が 仙覚さんの小説といっても今は丹後内侍を書いているのだけれど 後白河院の今様とか 最勝光院滋子さんとか この時代のようすをきっちり書いておきたい その中に仙覚が範とした二条天皇の万葉集があります
10月28日
おはようございます 毎日気分が変わり体調まで違う なんだか自分というものが見えない浮遊感です のんびりしてるんだろうなあと思います で 昨夜もグランメゾン東京第二話を 久々の連ドラ注目です 私のTLにはひとつも流れてこないから検索してRTさせて頂きました笑 写真は2011年12月@天龍寺
昨日のグランメゾン東京 料理の主役が茄子 食材を海外からの輸入にこだわってコストがかかり過ぎ そこで考えついたのが日本の食材で ということでまず茄子が(ストーリー的絡みもあって) 我が家でも目下茄子にはまっていて旬を過ぎているから探し回って入手しています RTの料理 茄子です
広言集といっしょに顕昭の袖中抄を借りてきてあるのですが 凄いですね これ 仙覚さんが清輔の袋草紙と同様に 袖中抄も ということを村田正博先生のご論考で拝読しました
外で原稿を見ようと思って持って出たのですが 拝読途中のご論考でした 黄色いマーカーが挟まれた二つ折りになっていたのでてっきり原稿かと つい先日までこういうの読んでいたんだなあとすっかり忘れていたことに驚き 思考が記者会見前と終わってからとで分断されています
だけれどもつくづく思うのは仙覚さんはこういうことをされていたのだと 音韻とか言語学とか拝読してもわからないけど 仙覚さんの作業の追体験として目にはいると読みます(それにしても万葉集の研究って大変!)
やっと自分の時間 我家では三連休の人がいたので今日まで家族奉仕日でした 私が落ち着いていると家族も平和 やはり気づくと講演など迫っている時は家中ぎすぎすします 申し訳ないなあと思いつつ でも自分の時間がもっともっと欲しいとも
今回の即位礼正殿の儀で思ったのですが 少なくとも私のなかでは中世の後白河院とか二条天皇とか後深草院とか亀山天皇とか 即位とか譲位の宮中の動きをその方々の心の動きとともに読んで知っているから まさにそれを実体験で感じさせて頂ける貴重な経験なんですね まして私は これから仙覚さんの小説で
今回の即位礼正殿の儀で思ったのですが 少なくとも私のなかでは中世の後白河院とか二条天皇とか後深草院とか亀山天皇とか 即位とか譲位の宮中の動きをその方々の心の動きとともに読んで知っているから まさにそれを実体験で感じさせて頂ける貴重な経験なんですね まして私は これから仙覚さんの小説で
宗尊親王とか後嵯峨天皇とか そういう方々を書かなければならないし 紫式部は道長に仕えて実体験で源氏物語を書けたけど 私にはそれがないと思っていたら今回のご即位 食い入るようにして見て感じて中世を自分の中で膨らませています
実は 即位礼正殿の儀を見るまでこの自覚はありませんでした なんとなくとはずがたりの世界だなあくらいに思っていたのですが やはりあの圧巻の十二単の方々の行列 そこから突然なにかが弾けました これから大嘗祭 やはり注視すると思います