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2020.3.26 ツイッターから転載…日々雑感、国宝源氏物語絵巻を見ています

3月20日

おはようございます 何方かが過去ツイートの「森幸夫氏『北条重時』を読む」を発掘して下さいましたのでRTしました 新型コロナ肺炎はどんどん心配になっていきますね 緊張しています とにかくしっかり感染しない広めないを心に刻んで生活しているのですが 写真は昨年今頃の井の頭公園菫の群落です

 

きっと今年も行けば咲いているのだと思いますが 今は不要不急の外出禁止に加えて仙覚さんの小説に心血をそそいでいるので 今年はほんとうに公園に花を見に行く気がしないです 梅林も行かなかったし 今はカタクリとか咲いていると思うし 桜も咲き初めているようですが

 

源氏物語絵巻の模写には 科学的に当時使った顔料を割り出しそれを使って描いた当時の色を再現する復元模写や 現状を忠実に写す現状模写など いろいろありますが 私はやはり見慣れた今のままの現状模写が好き 時の風格を感じます で この図録 大好きです

 

以前は 芸大って 個人の才能を発揮した作品を創るためにあるみたいなことを漠然と思っていたのですが 源氏物語絵巻の模写とか 狩野芳崖の悲母観音とか 展覧会を拝見して 技術を持った集団の方々によるこういうご貢献 眼をみはりつつ敬虔に畏怖しました

 

東京芸術大学美術学部日本画研究室『国宝源氏物語絵巻に挑む』の図録の裏表紙です これも現状模写のはずですが本物としか と それはともかく国宝源氏物語絵巻の料紙はとにかく凄いとしかいいようのない凄さです う~ん もう 唸るしか言葉がない

 

芸大現状模写源氏物語絵巻の図録より四辻秀紀氏: 詞書・絵ともに現存するのは19段 そのうち11段が詞書中に和歌を含み さらにこのうち6段は贈答歌を中心に場面が選ばれている← これって凄い 象徴的ですね

 

四辻氏: 物語の行間に込められた登場人物の心の綾までもが巧みに描き出されている← 相当源氏物語を読み込んだ人物でなかったらできません

 

TLで二時間もかけて撮っていた映画の撮影を見たのに 映画を見たら数分しかなかったと読んで 私もこんなに調べたり読んだりしても小説ではたぶん数行 その数行に数日とか一週間かかってる プロットをそのまま文章で連ねたらもうとっくに終わってるのだけれど それでは行間のない小説になるのでしょうね

 

今日の苧環 この鉢植を買って 色ごとの鉢にまとめて移し変えるのを楽しみにしていたのが それほど遠い昔日でないのに すっかり世界が変わってしまいました

 

ネットで探した池田洋子氏「源氏物語絵巻 料紙装飾と文字表現に関する一考察」に19段を検討対象にとあり なにかわからなかったのが 芸大図録の四辻氏ご論考で詞書・絵ともに現存する19段とあって これだ! と思いました 絵巻だから段落の段なのですね それにしても 今日たまたま本棚の脇を通りかかって

 

ふと眼に入った図録です 私事でごたごたしてなければとっくに時政に進んでいただろう原稿が まだもたもたして白河院の源氏物語に でも時政に進んでいたら 四辻氏ご論考を拝読することなく 大事なことが深まらずに通過してた これから四辻氏ご論考を原文にあたってみようなんて思いつき さらに遅筆です

 

こんなことを始めないで早く書き進みたい気持ちはあるのだけれど どうにも無視できないものがあればやるしかなく これをしたら絶対に今まで見えてなかった世界がひらけるとわかっているから 書き進みたい気持ちを抑えてとりかかることに このノートの出番 シルヴィの時制をメモった時以来

 

エーコの小説の森散策からシルヴィに関わる三人の存在(時制でなく三人の存在でした)をノートにしたのを見たら1月20日 今日は3月20日だから 時制の問題が解決して原稿にとりかかってまだ2ヶ月とたっていない それなのに私自身が変わり 世界がこんなに変わってしまって 私はとにかく籠って書きます

 

この絵巻(国宝源氏物語絵巻)は、研ぎすまされた感性による絵画的表現、美麗に装飾された料紙にしたためられた詞書の優美な書など、これ以降に制作された数多くの「源氏絵」とは一線を画す質の高さと説得力(芸大図録四辻秀紀氏)

 

3月21日

おはようございます 源氏物語絵巻にもうそれは嵌まっているのですが 今回 詞書からこの絵巻を見て気づいたことは 制作者は絵よりも詞書に制作者の意図を含ませているということ 例えば徳川美術館の図録も芸大の図録も表紙が同じ宿木巻 場面としても絵としてもまさに源氏物語! っていう代表的な帖です

 

ですが詞書の書風には四類あって 宿木は第三類 図録解説の名児邪明氏「線に力はあるが全体がうまくまとまっていない」つまり詞書から読むと制作者にはこの帖に思い入れがないんです 最も思い入れある第一類は「もっとも平安時代の仮名の美しさを示す。細くしなやかで仮名の曲線の美しさが際立つ」

 

それが 柏木・横笛・鈴虫・夕霧・御法 絵巻でいうと36帖から40帖で 女三宮と柏木の不義密通の帖から藤壺と光源氏の不義密通で生まれた冷泉院の帖から紫の上の死まで 制作者の意図がここにあったことありありで それがわかりすぎてびっくりしました

 

詞書に込められた制作者の意図を知って 図録の詞書の写真頁だけを繰ったら その一目瞭然に唸ってしまいました 現存する帖の最初が15帖の蓬生でそれが詞書では第二類 それを見て続く第一類の36帖の柏木に入ったとたん おぉ~! っと 思わず声を発してしまいました

 

木蓮が咲いていました

 

3月22日

今日は何回か新型コロナを取り上げた番組を見ましたが かなり踏み込んで報道するようになった気がします 印象に残ったのは 武漢だったかの人が「死ぬと思えばそれを避けるのに何でも耐えられる。日本の人はその危機意識がないんじゃないですか」と 確かにと思いました その危機意識 早急に持たないと!

 

3月23日

夜桜は綺麗ですね@井の頭公園

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