2022.3.6 鎌倉ペンクラブの会報に「紫文幻想」について書きました
ご無沙汰しております。「紫文幻想」の執筆にかかって集中していました。昨年12月に始めた当初の企画よりどんどん膨らんで、最終的な構成が見えてきています。
「紫文幻想」は『華鏡第三部作』の第一部で三部作として整うまで書籍化を考えないでいようと思っていたのですが、作年10月にAmazonでkindle出版の紙の本の販売ができるようになり、それで「紫文幻想」だけ先にkindle出版しようと決めました。
が、そのための推敲にとりかかったら、足りなかった部分が見えてきて構成の練り直しをしたり加筆したり、で、全然終わる気配がなくなってしまいました笑 でも、構成はきっちり整ってきています。たぶん、この目次で最終稿になると思います。
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【華鏡一】 織田百合子
「紫文幻想 ―紫式部と『源氏物語』―」
わたしの祖母は右大臣藤原師輔さまのご子息、藤原伊尹さま家の
女房でした。伊尹さまは、村上天皇が命じられた梨壺の五人の
『万葉集』訓点作業の別当でした。 紫式部
第一章.藤原定方の娘 ―白居易「長恨歌」
第二章.河陽の離宮 ―嵯峨天皇『文華秀麗集』
第三章.寛平の歌合 ―宇多天皇『新撰万葉集』
第四章.太液の芙蓉 ―紫式部『源氏物語』桐壺巻
第五章.菅原道真の大宰府左遷 ―宇多天皇「寛平御遺誡」
第六章.堤中納言藤原兼輔 ―醍醐天皇『古今和歌集』
第七章.内親王の密通 ―紫式部『源氏物語』若紫巻
第八章.琴棋書画の気風 ―源順『和名類聚抄』
第九章.嵯峨の山荘 ―紫式部『源氏物語』松風巻
第十章.琴の音 ―村上天皇女御徽子女王『斎宮女御集』
第十一章.華の後宮 ―村上天皇『後撰和歌集』と梨壺の五人
第十二章.後宮の歌合 ―村上天皇【天徳内裏歌合】
第十三章.村上天皇崩御 ―『源氏物語』幻巻
第十四章.梨壺の姉妹 ―紫式部『源氏物語』絵合巻
第十五章.源高明の大宰府左遷 ―紫式部『源氏物語』須磨巻
第十六章.円融上皇の大井川御幸 ―藤原公任『和漢朗詠集』
第十七章.雪の越前 ―紫式部『源氏物語』夕顔巻
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鎌倉ペンクラブの会報に「紫文幻想」について書いた一文を載せていただきました。折をみてご紹介させていただきます。