2022.12.21 仙覚さんの小説は前編の平安時代編『華鏡 紫文幻想』が完成しました
大変にご無沙汰になりました。ずっと籠って書いていました。仙覚さんの小説ですが、ここにきてやっと構成が整い、前編が平安時代編『華鏡 紫文幻想』、後編が仙覚さんが生きた時代の鎌倉時代編『華鏡 万葉幻想』になりました。そして、前編が完成しています。
以下、総括した文章をFacebookページ【仙覚取材ノート】と【光藝社写真部】に載せましたのでこちらにも。
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2022年12月21日
源氏物語千年紀の2008年、京都では古典の日が制定され、記念の祝典が催されました。私はすでに鎌倉時代に武士たちが『源氏物語』を愛好していたことを研究していましたので、鎌倉でもシンポジウムか何か記念式典があるはずと思って楽しみにしていました。けれど、いつまで待ってもそういう情報が入ってきません。鎌倉ではまだ『源氏物語』が受容されていたことが一般認識になっていなかったのでした。それで急遽、私は鎌倉の源氏物語文化の普及に努める活動に入りました。十年ほど携わりました。
コロナのパンデミックで自粛生活に入って三年が経ち、気持ちも落ち着いて自分の時間を取り戻した時、私にはし残してきた仕事があることに気づいたのです。突然鎌倉の活動に入ってしまったものですから、それまで書いていた原稿が書籍化されることなく放置したままになっていました。
私は今、鎌倉の万葉学者仙覚の長編小説に取り組んでいます。その前編となる平安時代編『華鏡 紫文幻想』が終わり、次に後編の鎌倉時代編『華鏡 万葉幻想』に取りかかろうとしています。が、取りかかったら大変な時間と労力を要しますからまた原稿は放置したままになってしまいます。それで急遽決意して、原稿を電子書籍としてkindle出版しておくことにしました。
9月に学会で研究発表した時の資料集『『尾州家河内本源氏物語』と『西本願寺本万葉集』の研究』を、10月に『華鏡 紫文幻想』を、11月に時代小説『白拍子の風』を、12月に論文集『京・鎌倉の文化交流』をkindle出版しました。Amazonで販売されています。
写真はそのAmazonの販売ページにある著者ページです。
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画像の添付がどういうわけかできないので、著者ページですが、Amazonで販売されている本の書影の下にある織田百合子というところをクリックすると出てきます。
これからまた籠って後編『華鏡 万葉幻想』に籠ります。