2024.6.30 Twitter(X)から転載……世紀の歴史的瞬間! 一大絵巻でした。天皇皇后両陛下のご訪英、映像とご成果の素晴らしさに感嘆しつつ固唾をのんで見守らせて頂きました。無事に帰国されて私も『華鏡』に戻ります
6月22日
東の空の朝焼け 朝焼けも夕焼けもこういう黄金色と茜色と灼熱色とがあって 私は黄金色の焼け方が好きですがこれは一瞬 すぐに変わります それが朝焼けと夕焼けとで順序が逆なのが当たり前だけれど不思議で感動します だんだん明けてゆく…… だんだん暗くってゆく……
華鏡の原稿を読み返しました 薔薇の名前のアドソの手記で得たヒントを前提に読むと とてもじゃないけど今迄どおりの書き方ではダメ 冒頭の数段は何回書き直してもそのまま使っているのだけれど やはり今回もそれは残す その後の万葉集についてのくだり辺りから全面的に書き直します
先週あれほど薔薇の名前で気分が盛り上がって華鏡の原稿に戻れたのにその後停滞 戻った原稿の加筆に放置してあった白河天皇の詳細を入れようか否かを巡って思考停止になっていて これではいけないと気分一新にブログを更新したら間に光る君へが入ってたんですね そこで先週の昂揚が途切れてました笑
6月23日
なぜかこの絵葉書が好きなのだけれど 三鷹市ギャラリー芸術家の肖像展で購入したジョン・シンガー・サージェント どういう画家さんか知りませんが大切に手元に 今日は光る君への日だけれど本心では醒めてしまって華鏡に専念したい 先週の教訓で見たらまた数日原稿が書けなくなる もう邁進しないと
6月24日
原稿に気持ちが入ってかき乱されたくない自己中心な状況になり 昨日は光る君へは見ないと決めて一日を過ごしました 悔いはなく快適でこれはもう中宮彰子が登場するまで見ないでおこうと思ったら予告で来週もう登場される 見るしかなくなりました それまでに原稿を進めておかなくては! です笑
仙覚の万葉集は題詞の高低が重要で 仙覚が最後に辿り着いたのが清輔とともに作った二条天皇の万葉集だった その清輔を書こうとしていた時に先週光る君へを見て周明に心動かされ原稿が停滞 一週間気持ちを掘り起こしていたら清輔の出自を辿ると白河天皇の乳母親子に行き着き 諸々あってそれが頼朝に
関連して来る 頼朝が伊豆に流されるまで仕えた上西門院統子は待賢門院璋子の子で 璋子は白河天皇に寵愛された人 その雰囲気を統子も持っていたはずで 頼朝が出仕したのはそういう環境 これはもう頼朝が鎌倉御家人たちのあいだで文化に飢えても仕方ないなあと 光行が仕えた頼朝はそういう人でした
そんなあたりの入り組んだ人物関係の歴史に源氏物語を絡めた段落にとりかかっています (長く皇位につく見込みのない皇子として育った少年白河天皇 その時代彰子さんはまだ存命でしかも白河天皇を誠意を持って育てた能信は道長と明子さんの子だから彰子さんの弟)
6月25日
華鏡 まだ白河天皇をどう書くか迷っていたのですが思い出しました 白河天皇が重要なのは古今和歌集への信奉 仙覚の万葉集について調べていたいつから題詞が低くなったかを小川靖彦先生『萬葉學史の研究』に白河天皇の辺りからとあり それで白河天皇に着目したのでした
その後白河天皇の源氏物語との関係に目が行ってそれを忘れてしまっていたんですね 何か書かなければいけないものがあるのにわからないと彷徨ってきたのはこれでした 昨日気晴らしに仙覚の万葉集の題詞について呟いたのだけれど無意識のうちにはそれを自覚していたのでしょうか
6月29日
発掘して頂きました 25日のツイート 白河天皇の醍醐天皇信奉が万葉集の題詞が古今和歌集にならって低くなったこと それを書こうとしたところで中断していました 一週間ほど経て再開しようと思っていたところです タイムリーな発掘 ありがとうございました
高岡市万葉歴史館の池田弥三郎展に関して教えて頂き古書で買った秋山虔・池田弥三郎・清水好子氏お三方の鼎談からなる『源氏物語を読む』を拝読することにしました 古書が届いたちょうどその日になんだったか忘れましたが多分白氏文集か何かに集中することができてそのままになっていました
歴史的瞬間に立ち会う意味でしっかり見届けさせて頂こうと天皇皇后両陛下のご訪英映像を固唾をのむ心地で追わせて頂いていました 千年に一度といわれた東北の震災から続いた負の連環 一気にそれが絶たれた気がします それほど素晴らしかったですね 両陛下のご訪英は 帰国されて私も自分の時間に
戻ろうとしてでもまだ一気には戻れないからなんとなくたらたらとTLを眺めていました そうしたら池田弥三郎展に関してのツイートがあって そうだ まだ華鏡に戻る気分に絞れてないならあの本を読もう と思い出したのでした 新たな心地で華鏡に戻りたく思います
6月30日
池田弥三郎鼎談『源氏物語を読む』で池田先生が岷江入楚で源氏物語を読まれていたとあり 本棚から出して来ました 聴講させて頂いた大学院の研究室で高橋文二先生に頂いたもの なのに開いても読んでなくて今頃になって読まなくてはの気持ちになっています 改めて 時間が足りない……(泣)