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2024.6.11 Twitter(X)から転載……私には女御だった方と同じ血が流れている、という華鏡における源氏物語についての段落の最初の一行が浮かびました

6月10日

たった今ブログを更新したのですが 私なりに見えてきた紫式部が『源氏物語』を書いた意図 気分的に盛り上がっているのに光る君へ…… 先週まで光る君へを見たあとは私的な気分は吹き飛んで火曜日頃まで引きずっていました でも今夜は半々 折角築いた書く気分を削ぎたくなくブログに気を注ぎました

 

光る君へ 越前バージョンを楽しみにしていたのになんだかまひろと道長の切実で真摯な恋バージョンからどんどん時代も含めてかけ離れていっている感 原稿の方に気が行き始めたからでしょうね

 

源融の本ってないんですね 『紫文幻想』に書いたから事績はわかっているのですが それが何を読んで得た知識か忘れ 参考文献を見たのですがみんな史実の中のエピソードで一冊になった本がない 業平と親しいのだけれど業平は伊勢物語があるから独立して有名 融にはそれがなく隔靴掻痒気分です

 

源融は藤原北家の基経に痛い目に遭わされている 紫式部も藤原北家の陰謀寛和の変で受領階級の娘の身分に落ちる 紫式部の融への共感はそこにあるかと(もちろんそれだけではないですが)

 

光る君へ放映後の感想ツイート 直後は定子様関連の感動ツイート優位だったのが先程見たら宣孝様の求婚についての考察がずらり そのギャップに面白いなあと思いつつ成程と思うこと多く勉強になりました そしてまひろについて奔放の二字に目がとまり 吉高由里子さんが清楚だから奔放なんて思ったこと

 

なかったのですが ああいうのを奔放というのかとびっくり 書く人は好奇心旺盛でそれを突き詰めたいのが自然だからまひろはそれをしているだけ 動機が不純なら奔放でいいけどまひろは真摯 その違いって何だろうって思ったのは私もやはり書く人だから似てるんですよね 心の底が 光る君へは書く人が

 

主人公だから 今後まひろがどう本物の書く人になってゆくのか それを見るのが楽しみです 写真はガイドブック前編 そろそろ後編を買おうかと思います 私はといえば源融をどう書こうとあれこれ調べながら今日は源氏物語松風巻を読みました 融が造った棲霞観が光源氏が造る嵯峨の御堂なんですよね

 

6月11日

私には女御だった方と同じ血が流れている、その矜持が紫式部をして源氏物語を書かせたのだよと仙覚は言った……華鏡に書こうとしている源氏物語についての段落の冒頭です この説はあまり言われてないと思いますが『紫文幻想』を書いた時に見えてきました 紫式部の祖母が藤原定方の娘で定方の姉が女御

 

でした 宇多天皇の女御胤子です 紫式部は幼くして母を亡くしその祖母に育てられていますから 定方から胤子の話を聞いて育った祖母から今度は紫式部がそれを聞いて育ったのは当然でしょう 物語好きの多感な少女がどれほどそれに感化され夢を膨らませて成長したかは想像に難くありません これから

 

華鏡にそれを書くのですが 紫文幻想で一度書いたそれを今度は仙覚の言葉として私なりにもっとこなして書こうと思っています そこで登場したのが源融 融は宇多天皇の御代の左大臣でした(光る君へで道長が左大臣のあの左大臣です!)

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