2024.6.6 Twitter(X)から転載……白楽天『白氏文集』に目を通したついでに、同じ新釈漢文大系にあった『蒙求』を借りてきました。源光行が実朝に贈った『蒙求和歌』ゆかりの書です。
6月4日
新釈漢文大系 『白氏文集』を返却して『蒙求』を借りて来ました 帰宅して机に置いてなにげなく開いたら目に入った四文字 蒙求和歌 源光行が鎌倉を去るに当たり餞別に実朝の為に撰して贈った書です ただ開いただけなのに偶然にしてもと目をみはりました
6月6日
今迄『蒙求』は河内本源氏物語を作った源光行が十代の頃から漢籍を学び そこに蒙求があって それは漢籍を学ぶのに少年時に学ばされる書で だから光行も実朝に『蒙求和歌』を贈って帰洛した くらいの知識で蒙求そのものがどういう書かを調べて来ていませんでした たまたま白楽天で新釈漢文大系を
借りたらその全集に蒙求があってやっと蒙求そのものを知る機会を得ました 序説早々蛍の光窓の雪……にびっくり そうだったのかあと 以下蒙求への認識不足という章が立てられ 読むと相当複雑というか曖昧 でも日本での立ち位置が明瞭に書かれている文章がありましたので引用させて頂きます
『蒙求 上』序説より: 蒙求はわが国に伝来以来、皇室の幼学の書として尊重された。元慶二年878貞保親王の学習が史上に見える最初。爾来円融天皇・近衛天皇や多くの親王の幼時の学習対象に選ばれ、引いては一般貴族の子弟の幼学の書として普及していった。後には他の書籍と共に幼学に不可欠として定着
なぜ幼学の書として選ばれたかといえば、詩の形態をとっていて覚えやすい。中国の故事成語が安直に学習できるという利点からであろう。