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2025.3.19 Twitter(X)から転載……『華鏡』に入れる最勝光院と建春門院滋子について思考をめぐらしています。やはり魅惑的な章、魅惑的な女性の登場がないとつまらない、私の書く原点なのでしょうか

3月15日

おはようございます 華鏡の原稿 建春門院滋子さんと最勝光院の章の構想がだんだん整ってきました 昨夜は最勝光院についての資料を読みながら就寝 やはり土地をしっかり把握すると地上の人間のすがたが見えてきます 写真は2011年に訪ねた六波羅 京都国立博物館の辺りが真ん中辺のような

 

この時はまだ最勝光院について書くなど思っていなかったから 六波羅蜜寺から南下して小松殿跡を見て三十三間堂の辺りで後白河院陵の碑を見たら法住寺殿跡とあり そこからさらに南下したと思うのですが たぶんその辺りが最勝光院だった? など今にして思う 再訪したいところの一つです

 

昨夜寝ていないから週末だしと横になって起きたら 心をこの世に残して去った若く美しい女人 の言葉が浮かび これだ! となりました 仙覚と最勝光院の繋がり 仙覚をなぜか最勝光院の境内に入れたくていろいろ考えていたのですがこの線でいきます たしかたまきはるに薔薇 の語があった気が 後で

 

確かめますが 建春門院滋子さんのイメージは私には薔薇なんですよね

 

3月16日

おはようございます 今日はこれから華鏡建春門院滋子さんの章にかかります たまきはるを読んだり最勝光院についてのご論考を拝読していたらすっかり研究能になって折角浮かんだ 心をこの世に残して去った若く美しい女人 の情感がなくなってしまいました 気持ちが殺伐としてこれはもう書き始める

 

しかないと決めて就寝 起きたら 頼朝が…… の冒頭が浮かんで 昨夜までは最勝光院は…… だったのが思いがけない展開にこれでいくことにしました 建春門院滋子は頼朝が仕えていた上西門院統子に女房として出仕していて そこに仲のいい弟の後白河院が訪ねてきて滋子を見初めます その時期が頼朝

 

が伊豆に流される直前だから もしかしたら頼朝はまだ女房だった滋子さんと会って話を交わしているかもしれない もう一度年譜でたしめてから書きますが ずうっと滋子さんというとこの辺りが気になっていました それを思い出したのが今朝 いろいろ破棄した過去原稿が甦ってきます

 

3月17日

思いがけず咲いてくれた去年のヒヤシンス 紫の花はやはりいいですね 華鏡建春門院滋子さんの章は順調に進んでいて 初めて評伝ふうでなく創作の領域で書けていると実感しています やはり魅惑的な女性を入れないとダメでした 自分で乗って書けないから そんな事が今になって思い知らされています

 

最勝光院跡へはJR奈良線東福寺駅から行くのがいいのかも 私は京都の土地勘がなく 最勝光院についての文献は考古からくる考察で すでになくなっている寺院は観光地でないからガイドブックに載ってなくて やっとこの京都時代MAP平安京編でここまで把握 青い池の西側に最勝光院がありました

 

3月18日

おはようございます 昨日順調に書き進んでいると呟いた華鏡建春門院滋子さんの章ですが 破棄して書き直しています するすると書き進むままに書けて順調と思っていたのですが 滋子さんのイメージに他の方が作ったのに引きずられていたことに気づいて 私的にほんとうは正反対のイメージなのでした

 

だから 心をこの世に残して去った美しい女人 のフレーズをどうしても入れられなくて それで気がつきました で 新しく浮かんだフレーズは 遍く愛を降り注ぐ美しい女人 この線で書き直しています 薔薇が咲いていました と昨夜記して

 

3月19日

建春門院滋子さんの像がはっきり見えてきて 今日は朝から専心して書こうと決めていたのに 私事の些細なことで終日心を使って何もできませんでした で 今頃感性を取り戻すべくたまきはるを読んでいます でもこういうことはいつものことでこの停滞が書き出した時にワンステップのアップになるから

 

こういう停滞のじりじりとした感覚も振り返ってみれば大切だったと そんな積み重ねで華鏡はここまできました 滋子さんの章を書き終わったら あとはもう今迄書いてある仙覚の誕生までの旧稿をまとめるだけ とにかく滋子さんの章を魅力的に書けるか ここにかかってきました

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