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2025.3.24 『華鏡』は建春門院滋子さんの章を書き終わりました。没頭して書いていたので、目下、虚脱中です笑

3月24日

華鏡は、昨夜、建春門院滋子さんの章を書き終わりました。もうずっと以前に書いてあった原稿に手を入れ、大きく膨らませて完成させました。仙覚の小説『華鏡』には関係ないから、華鏡を始めて奥にしまい、いつか短編にして発表しようと思っていた旧稿。でも、仙覚の小説に気が乗らず、数年も経つのに書けなくて、悩んでいたときに、羽生結弦さんと野村萬斎さんのスケート、圧巻の「ボレロ」に心打たれ、NHK大河「べらぼう」で小芝風花さんの花魁の美しさに圧倒されて、仙覚の小説にないのは、これだ! となって、それで建春門院滋子さんをひとつの章として投入しようと思ったのでした。そのとき思ったのは、「美は人の心を打つ」。仙覚の小説に足りなかったのは「美」だったのでした。

 

建春門院滋子さんには、後白河院から贈られた御願寺「最勝光院」があります。藤原定家の明月記に「壮麗、荘厳なること極まりなく、天下第一級の建築なり」とあるくらいに華麗な寺院でした。創建にあたって後白河院は滋子さんを連れて、宇治の平等院を訪ね、それで最勝光院は平等院の鳳凰堂を模した御堂の両側に翼廊が繋がる寺院の結構になっています。

 

書いていて、途中から、ここで仙覚に生まれたときに引き離され、生き別れになっている母親と会わせようと考え、いろいろ事情を考え併せてうまく投入できました。華鏡のひとつの章としてでなく、単体で、短編としてでも読んでいただきたい仕上がりになったと思います。運慶もからませていますし。

 

あまりに没頭して書いていたので今現在虚脱感の真っ最中。完成原稿に仕上げる推敲をする気力もなくしています笑

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