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2025.3.15 Twitter(X)から転載……『華鏡』に建春門院滋子と最勝光院の章を入れるために、かつてとりかかっていた時の旧稿や資料を出して見ています

3月14日

建春門院滋子の章を書こうとして旧稿やそれに伴う資料を出して見ていると なんと華やな! と心がうきうき 仙覚の小説にこだわるあまりに私はこうした素材を破棄していたのでした それで魅力がなくなり書く気力も失せて笑 最勝光院があった地図をご紹介しますね

 

最勝光院は無名草子にも書かれていて 浄土もかくこそ という華麗さでした そしてその建立の発起人だった建春門院滋子さんをこの世の御幸ひも極めと 資料を出すまですっかり忘れていましたが 当時集めた資料を読み返さなくてはの思いです

 

建春門院滋子さんの旧稿を入れていたクリアファイルは一番のお気に入りだった正倉院螺鈿紫檀五絃琵琶 添えているご論考は泉武夫氏「王朝仏画論」 このご論考大変貴重で興味深く拝読していました 今見ても楽しい 王朝仏画の鍵は一言で言って 美麗と 善を尽くし美を尽くすことだったそうです

 

建春門院滋子や最勝光院関係の資料にはこういうものも 最勝光院理趣三昧・御八講 『守覚法親王の儀礼世界ー仁和寺蔵紺表紙小双紙の研究ー』より ほんと いろいろ懐かしいものばかり 目眩くばかりのこうした世界を切り捨てて仙覚という鎌倉の武士文化にだけ特化してここ数年を生きていたんですね

 

どれから読もうかしらと資料を分類していたら 吉記に玉葉明月記から関連部分だけを図書館でコピーしてあったのが出てきて ひとまずこれは目を通しておこうと たまきはるも当時はまだ持ってなくて図書館で借りた本をコピーしたものが マーカーが引かれていて吉田経房藤原光能が仕えてる 目眩く世界です

 

最勝光院関連の資料に目を通していたら 最勝光院は宇治平等院を模した優美な建物と そういえば後白河院は最勝光院建立にあたって滋子さんを平等院に伴って見せているんですよね 当時読んでいて 凄いなあ なんというロマン と眼を見張ったのでした

 

メモ: 最勝光院が焼亡したのは1226年だから、仙覚が在京していた期間はまだ健在 仙覚を最勝光院の境内に立たせられます!

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