朝からツイッターで、生田斗真さんが光源氏役の角川映画『源氏物語』(監督・鶴橋康夫、来年公開)の話題で盛り上がっています。昨日、制作発表されたとか・・・
生田斗真さんは春に公開された映画『人間失格』で主役をされてます。その撮影中から、角川歴彦会長が、「生田斗真で源氏物語をやりたい」と言い続けていられたそうです。う~ん、それほどの人を魅惑した生田斗真さん・・・、これは『人間失格』を観なくては!! って思ってしまいました。(で、上映されていないかネットで調べたのですが、大阪の1館のみ。とっくに終了してて、たしか今日明日あたりDVDが発売されるんですよね・・・)
角川歴彦氏は、源氏物語について、「語り尽くせない魅力はどこからくるのか。映画にかかわるようになってから私の興味はいつもそこにあった」といわれます。CGも駆使し、アクションとファンタジーロマンを融合させた超大作エンターテインメントを目指すそうです。
これほどの人・・・とあえて書かせていただいた角川歴彦会長に、じつは私は映画『源氏物語』の話題以上に関心をもったんです。というのも、春に『クラウド時代と<クール革命>』というご著書を拝読していて、内容を全部把握したとは到底いえない読者ですが、この方の姿勢・未来への透視力にすっかり感銘を受けてました。
「大衆と時代は何処へ向かうのか? iPad、キンドルで時代は激変する!」のキャッチコピーのこのご著書に強い関心をもって、発売と同時にアマゾンに予約したのですが入荷待ち。一ヶ月くらい待って入手して拝読させていただいた、非常に啓蒙的なご本です。
というのも、たぶん、当時の私と同じに、今、ここで、この「クラウド」とか「クール革命」とかいって、ピンとくる方はあまりいらっしゃらないと思います。iPad、キンドルは、最近発売されてやっと世間一般に認識されましたが・・・
その前に「クラウド革命の時代がくる」みたいなことをどこかでインプットされて、「何だろう、知りたい」と希求していたところへのこのご著書の発売。すわ、とばかりに飛びついたのですが、私と似たような方がたくさんいらしての予約待ちでした(笑) 私は地震予知目的で雲の写真を撮っていますから、家族からは、「また雲(クラウド)・・・」と笑われました。
が、そうはいっても、やはり「クラウド」は「雲」だったんです。ITの世界での・・・
現在、私たちがPCを使ってインターネットに接続するとき、一人一人がプロバイダーに契約して、そこのサーバーを利用させていただいて繋がっていますよね。「クラウド」というのは、その個々の小さなプロバイダーを一挙に全部まとめた巨大な雲のようなサーバーのこと。ゆくゆく、未来はそうなるのだそうです。(と、ここはご著書を拝読しただけの安易な解釈で正確ではありませんが、そんなようなことと受け止めてください。)
角川さんといえば列記とした大手の出版企業。そこの方が、何故、そんな革命に興味をもって本を出されたかというと、iPad、キンドル等の進出による電子書籍の普及で、紙の書籍の将来がどうなるのか見通したかったから、みずからその分野の調査に入られたというのです。ですから、ご著書の最初は、角川氏みずからの「クラウド時代への疑問から理解に至るまでの経緯」でした。
凄いなあと思いました。先見の明というのはこういうことなのだと。いわゆる老舗のような大手の企業さんとかお店は、かえって由緒あるがために時代を見損なって土台から失うってこと、よく耳にしますよね。同じ立場にいられながら、角川歴彦氏は正反対の行動を起こされたんです。私も、目からウロコ・・・の思いでした。
そういう角川歴彦氏をして「光源氏をやらせたい」といわしめた生田斗真さん。それもさることながら、やはりまた私は角川歴彦氏に関心が戻ってしまうのですが、氏は、なんと、「映画にかかわるようになってから私の興味はいつもそこ(源氏物語)にあった」といわれるのです。クラウドと源氏物語・・・この言い得て妙の対!! まさに紫式部こそ巨大なクラウド! の証明なんて!! IT世界はあまりに若い世代に席巻されています。そして、若いばかりに成功が人生の実になっていない方が多いように見受けます。そういうなかでの氏のご存在は、私には凄い清涼感です!!
●『クラウド時代と<クール革命>』
http://www.kadokawa.co.jp/coolkakumei/
大衆と時代はどこに向かうのか?2014年にはコンテンツ大統合時代がやってくる。激動の時代を生き抜く策とは何か?現役経営者が予告する、情報産業の近未来。緊急出版!